不動産投資の基礎知識

主婦でも不動産投資ローンは組めるの?

主婦の方で不動産投資をしたい、という方もいますよね。

 

不動産投資は不労所得と言われることが多いですが、実際には投資物件探しにも相当の労力と時間がかかりますし、不動産管理会社とのやりとりも日常的に必要で、やることは多いです。

毎日オフィスに通って仕事があるわけではありませんが、突発的に対応しなくてはいけないものが発生したりするので、実は主婦の方が不動産投資をするのはとても理に適っているのではないかと思います。

しかし問題は、主婦でも不動産投資ローンが組めるのか?というところですよね。

 

主婦が不動産投資ローンを組むの難しい

 

主婦が不動産投資ローンを組むのはかなり難しいです。

金融機関が不動産投資への融資を行うときに見る基準としては、大きく分けて2つで、

  • 不動産投資事業として見たときに対象物件に価値があるか(または資産価値がきちんとある不動産か)
  • 債権者の返済能力

となります。

どちらかというと重要視されるのは、やはり債権者の返済能力の部分で、これはどのように判断されるかというと「定期的に安定した収入があるかどうか」というところが見られるんですね。

つまり収入のない主婦というのは一番属性が低く、不動産投資ローンを組むハードルが高いと言えるでしょう。

それでも、主婦が不動産投資ローンを絶対に組めない、というわけでもありません。

関連記事:家賃収入を妻名義で得ることはできる?そのメリットや注意点を紹介!

 

主婦でも不動産投資ローンを組むために

 

主婦でも不動産投資ローンを組むためには、やはり金融機関に「この人なら貸しても大丈夫そう」と思ってもらうことが大切です。

そのため、にできることとしては以下のようなことがあります。

  • 頭金を多めに用意する
  • 属性の良い人に保証人になってもらう

頭金を多めに用意する

 

ローンの頭金ですが借入の5割前後まで現金を用意することができれば不動産投資ローンの審査はかなり通りやすくなります。

不動産投資においてローンを組んでレバレッジを効かせるというのが収益率を高める近道ではありますので、通常は頭金は2割前後です。

しかしそれでローンが組めないのであれば意味がないので、多めに頭金を用意するという選択肢を持っておくのも良いでしょう。

もしそこまで頭金を用意するのが難しい、という場合は預金や株式などの金融資産家担保になり得る資産を用意しておくことで審査を通しやすくすることもできます。

定期収入がある家族などに保証人になってもらう

 

銀行は貸したお金をきちんと返してくれるかというところを見ているので、主婦の方自身に収入がなくても配偶者や親に返済能力があると判断すれば融資が通る可能性もあります。

配偶者や親が会社員で一定の収入がきちんと得られているのであれば、その人に保証人として入ってもらうと良いでしょう。

また自分自身がパートなどで収入がある場合は収入が証明できる情報をしっかりと用意して書面で見せられるようにしておくと良いです。

関連記事:不動産投資の融資で見られる属性について解説

 

旦那さん名義で不動産投資ローンを組む

 

どうしても不動産投資ローンを組むことができないのであれば、旦那さんの名義でローンを組んでしまうというのも一つの手です。

もちろん旦那さんがサラリーマンの場合に限りますが、毎月一定の収入を得られているのであれば金融機関から与信評価が高いので融資を受けることができるでしょう。

また旦那さんの名義で投資用物件を購入すれば団体信用生命保険と言って名義人が死亡したり高度の障害を患った時にローンの返済が免除される保険にも入ることができます。

つまり旦那さんにもしものことがあっても返済能力のない奥さんだけが残されてしまい借金は返済していかなくてはいけなくなるということにはならないわけです。

関連記事:不動産投資において団信に入る意味とは?生命保険代わりになる?

 

日本政策金融公庫の女性起業家支援資金を使う

 

女性向けの融資として日本政策金融公庫の女性起業家支援資金という融資があります。

日本政策金融公庫は日本政府が出資している政策金融機関で、100%日本政府が出資しているので民間とは異なります。

ただ日本政策金融公庫の業務の中には投資への融資は含まれておらず、基本的には事業融資となっています。

そのため不動産賃貸事業を開始する事で不動産投資ローン的な使い方をすることができるんですね。

個人でも法人でも構いませんので、主婦の方の場合は個人事業主として開業するというのが一番簡単かと思います。

 

民間の金融機関に比べると日本政策金融公庫は金利も安いので使いやすいです。

ただし審査に通るにはきちんと条件の合う不動産投資物件を選ばなくてはいけません。

融資期間も10年から15年と短いので高利回りで収益性の高い物件でないと審査が通らないです。

ただ築年数よりもとにかくキャッシュフロー重視するという傾向がありますので利回りの高い物件を見つけることが出来れば融資を受けられる可能性が高いです。

不動産投資をしてみたいけど不動産投資ローンが組めないしそこまで頭金も用意することができないという方は日本政策金融公庫を検討してみると良いのではないでしょうか。

関連記事:不動産投資を法人化して融資を受ける時に知っておきたいこと

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