不動産投資の基礎知識

自動販売機投資で考えなきゃいけないこととは?実際やってみた。

狭小地活用として自動販売機の設置、という投資の仕方がありますが、今回購入した物件の空きスペースを利用して始めてみることにしました。

実際にやってみて「こういうことを考えなきゃいけないのか」ということがたくさんあったので、記事にしておこうと思います。

 

まず自動販売機は業者のリースのものを利用することにしました。(自動販売機そのものを購入して設置する、というやり方もあります。)

 

記事の内容ですが、業者によって料率やルールが異なりますので、あくまで一例として参考にしていただけますと幸いです。

 

地域需要があるか

 

まずは自動販売機の設置にあたって、地域需要があるかどうか、ということを考えなくてはいけません。

月に300本の売り上げが見込めるかどうか、というところがボーダーらしく、それが見込めない場合はそもそも自動販売機の設置すらさせてもらえないそうです。

飲料それぞれに手数料が決められており、1本売れるごとにその手数料分こちらの収益になるという仕組みで、自動販売機の電気代はかかりますが、リース代はかかりません。

 

そのため、業者も「売り上げが見込める場所」じゃないと、自動販売機の設置をしたくないわけですね。

 

私が新しく自動販売機を設置する場所は、周りにちょうどコンビニがなく、自動販売機もない住宅街なので、売り上げが見込める場所でした。

自動販売機投資を検討する場合は、まずは周辺を実際に歩いてみて、近くに自動販売機がどれくらいあるか、この場所に住んだらどこで飲み物を買うか、ということを考えてみるといいと思います。

関連記事:狭小地の活用方法!どんなものがある?規模や初期費用は?

 

自動販売機の決済について

 

決済方法ですが、地方の場合は駅構内などの都心部で人通りが多いところじゃないとICカードなどの決済に対応している自動販売機は置いていないとのことでした。

これはこれから普及していくのでしょうね。

私が住んでいるのは都心部なので、ICカードが使えない自動販売機だと少し煩わしさを感じてしまいます。

ただ駅構内のみ、というのは少し納得できるところで、「電車が来るまでの数分で買いたい!」という時はやはり現金よりICカードのある自動販売機で自然と買うんですよね。

それ以外の場所では、どうしても買いたい場合は現金しか対応していなくても現金を出して買ったりします。

きっと自動販売機の機体自体もICカード対応のものの方が高いのでしょうから、地方の人通りが多くない場所に設置する機体なのであれば、現金のみ対応の機体でいい、という考えなのだと思います。

都心部のものだとまた事情が違ってくるのでしょう。

 

手数料率

 

手数料率ですが、業者によってパーセンテージはかなり違うようです。

幅としては15%〜25%程度。

これは業者をいくつかあたってみて、比較した方が良さそうですね。

 

さらに驚きだったのは、飲料の値段によっても料率が違う、ということでした。

飲料の値段はそもそも業者の方で決められていて、100円などの安い飲料は手数料率も下がります。

 

自分が買う側の時はいつも「安いのがいい!」と思って100円のものがあれば嬉々として買ってしまいますが、売る側の場合は安いものだと手数料率がかなり低いのでなるべくラインナップには入れたくないですね笑

もちろん全体のバランスもありますので、単価の高い飲料で全て統一、というわけにはいきません。

 

商品ラインナップ

 

さて、気になる自動販売機の商品ラインナップについてです。

これはお願いする業者によって変わる部分ですが、今回お願いした業者さんは複数の飲料会社と提携しているところで、割とラインナップが豊富でした。

制限

 

ラインナップは豊富なものの、いくつかの制限があります。

上段・中段・下段、と3段並べられるのですが、

  • ペットボトルは何本まで(ラインナップ)
  • 上段は在庫は何本までで下段は何本まで

みたいな制限が色々ありました。

この制限は業者によって異なると思いますが、それらに沿ってラインナップを考えていきます。

また季節によってラインナップを変えられて、

  • 5月〜10月
  • 11月〜4月

で2パターン作ります。

ラインナップは一から考えるのではなく、ある程度バランスを考えたものを業者が提案してくれて、それに対して「もう少しこういう風にしたい」というのを意見することができるようになっていました。

売り上げのほとんどがコーヒー

 

自動販売機では売り上げの半分以上、場所によっては7割程度が缶コーヒーとなるようです。

缶コーヒー関連の品揃えは全体の30%以上(20セレで6種類以上、30セレで9種類以上)を目安にした方が良いらしく、提案していただいたラインナップも10種類コーヒーが入っていました。

やはり喫煙者の方などが一服のお供に買うのはコーヒーが多く、その場合は容量が多いよりも「一度に飲み切れる量」の方が良いのかもしれませんね。

人によって好みが違うので、

  • ブラック/カフェラテ
  • 微糖/無糖

といった種類が豊富な方が良いのでしょう。

季節性

 

季節によっても売れる商品がかなり変わってくるようです。

夏場はスポーツドリンク系のペットボトルが売れて、紅茶系はあまり売れないとのこと。

冬場は好きなホットドリンクランキングが

  1. コーンポタージュ
  2. ミルクココア
  3. カフェオレ

という結果が「自販機のホットドリンク」ランキング1位は?で出ていました。

季節に合わせてラインナップも考えていかなくてはいけないですね。

関連記事:コインランドリー投資は儲かる?初期費用はどれくらい?

 

ということで自動販売機投資を始めるにあたって、実際にやってみて「これは考えなきゃいけないな」と思ったことをまとめてみました。

今後もまた自動販売機投資については面白いことがあったら記事にしていきたいと思います。

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