不動産投資の基礎知識

コインランドリー投資は儲かる?初期費用はどれくらい?

活用が難しい小さい土地などでも投資をすることができるコインランドリー経営に興味を持たれる不動産投資家の方もいると思います。

コインランドリー投資を始める時にどれぐらい初期費用がかかるのか?

ランニングコストとしてか買ってくるものはどのようなものがあって、実際にどれぐらい収益をあげられるのか?ということについて今回は解説してみたいと思います。

 

初期費用にかかるものと相場

 

コインランドリー投資ではじめにかかる初期費用は2000万円前後と言われています。

もちろん施設の広さなどによって変わってきますのでこれはあくまで目安という金額になります。

 

初期投資費用としてかかってくるものとして以下のようなものが挙げられます。

  • 洗濯乾燥機などの機材設備(搬入費用や工事費用なども)
  • 機械自体につけるシステム
  • 両替機
  • ネットワークカメラ
  • 店舗建築、改装費用
  • 備品(ワゴン、テーブル、椅子、パネルなど)

中古の機材などを買ってなるべく改装をせずに初期費用500万円程度で始める方もいますが、建物をイチから立てて最新システムを導入する方もいます。

 

ただ結局は洗濯をして乾燥することができればコインランドリーとしての機能を果たすことは出来ますから、他のコインランドリーと差別化をするために改装費用などを大きくかけたいなどといった戦略がない限りは、過剰な設備投資はしない方が良いのではないかと思います。

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コインランドリーは増えている?

 

コインランドリーと聞くと少し古いような気がしてしまうかもしれませんが、実はコインランドリーの利用者は年々増えています。

 

というのも最近は核家族化が進んでいるというのと女性が社会進出しているという点において、コインランドリーの需要が高まっていると考えられているのです。

 

地域によっても異なりますが、色々な場所を歩いていると「ここはコインランドリーが多いな」と思うような場所があるものです。

そういった地域は洗濯機を置く場所がないお部屋が多い地域ともいえるのではないかと思います。

 

エリアによって住んでいる人たちの層が違うので、立地を選ぶときは色々な場所を実際に自分の足で散策してみることをお勧めします。

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コインランドリー投資のランニングコスト

 

コインランドリーのランニングコストですがだいたい売上の約25%程度だと言われています。

以下内訳になります。

  • 水道光熱費 10%
  • フランチャイズ料金 7%
  • 消耗品代(洗剤など)2%
  • 保険料 2%
  • 固定資産税 2%
  • 防犯警備代 2%

あくまで目安ですのでパーセンテージは店舗の規模などによって変わります。

 

フランチャイズでやらない場合もあるでしょうし、機材をリースする場合もあります。

その他建物や機材を購入するにあたってローンを組んでいればそれも毎月の支出となります。

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コインランドリーの収入はどれくらい?

 

20坪ほどのコインランドリーで経営を行った時の毎月の利益額を60万円前後としているところが多いです。

 

たしかにコインランドリーは粗利が40%あれば良いとされる一般的な事業に比べてランニングコストが低く、60%〜70%の粗利を見込める事業なのですが、客単価はとても低い事業になります。

 

粗利60%の場合は月に100万円の売り上げをあげなくてはいけませんから、一日に3.3万円以上の売り上げをあげる必要があります。

 

つまり洗濯乾燥含めて客単価500円だとすると、24時間営業で時間当たり2〜3人は確保しなくてはいけません。

時間当たりで考えるといけそうな数字に感じますが、人が仕事をしている時間帯のことを考えると、ほとんどが人がこない時間帯も多くあると考えられます。

立地が相当良い場所で考えないときつい数字でしょう。

 

またコインランドリーの需要が高い地域でコインランドリー投資を始めることができたとしても、すでに他のコインランドリーが乱立しているようでは売り上げがたちません。

利益率は高くても初期投資がそれなりに多くかかるコインランドリー投資は、リスクが高いかなと思います。

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コインランドリーの経営タイプ

 

コインランドリーの経営は

  • 個人経営
  • フランチャイズ経営

の2種類があります。

 

フランチャイズに加盟すれば、手数料を毎月支払うことにはなってしまいますが、清掃やメンテナンスなども任せることができますし

宣伝広告やトラブル時のコールセンター対応などもお願いすることができます。

 

ただ加盟料や保証料などもかかりますし、毎月の固定コストが10万円以上かかるところも多く、

固定支出にはなってしまうのでしっかり考えたいところですね。

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今回はコインランドリー投資について解説してみました。

土地活用の選択肢の一つとしてコインランドリー投資も良いですが、初期投資がかなりかかってくるところがネックになるかと思います。

 

立地に絶対的な自信があり、競合他社との差別化もバッチリ、と思えるような条件でないとあまりおすすめはできません。

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