不動産投資の基礎知識

駐車場経営をする場合の頭金ってどれくらいかかる?

土地活用として始めやすい駐車場経営ですが、駐車場経営が始めやすい理由の一つに頭金が安いというのが挙げられると思います。

アパート経営やマンション経営を始めようとするとどうしても目的の土地に建物を建てなくてはいけなくなってしまいますから、大きな初期費用がかかってくるものです。

 

その点駐車場経営の場合は、駐車場として機能するように土地を整備すれば始めることができるので、大きな頭金はかかりません。

場合によっては頭金ゼロではじめられる駐車場経営の方法もあります。

 

今回は駐車場経営の頭金について、どれくらいの料金がかかってくるのが一般的なのかということを解説していきたいと思います。

 

どのような舗装、設備にするか

 

一口に駐車場といってもいろいろな駐車場の形がありますよね。

どのような舗装をするのか、どのような設備にするのかによってかかってくる頭金は変わってきます。

それぞれ見ていきましょう。

 

未舗装の駐車場

 

駐車場経営をするときに一番コストがかからないタイプが未舗装のタイプです。

とはいえ更地のまま始められるというわけではありません。

 

雑草を除草をした上で均し(ならし)もしなくてはいけないですし、車体の重量に耐えられる地盤にする為の費用がかかります。

行わなくてはいけない作業は主に三つで

  • 掘削、残土処分
  • 砕石材料の用意と敷き詰め作業
  • 地盤を固める転圧作業

これらの作業が必要です。

 

これらの聖地作業をすべて合わせた時、大体1平方メートルあたり2000円から2500円ほどの費用がかかってきます。

また未舗装の土地で駐車場経営をする際は区画用ロープで駐車場の区分けをしなくてはいけません。

 

アスファルト舗装の駐車場

 

アスファルトで舗装をする場合は一般的にはアスファルトの厚みを5cmにすることが多いです。

これらの作業は未舗装の土地よりも作業が増えますので、1平方メートルあたり4000円から5000円ほどの費用がかかってくると思っておいた方が良いです。

 

コンクリート舗装の駐車場コンクリート舗装の場合は一般的にコンクリートの厚みを10cmにすることが多いので、こちらも未舗装よりは追加で費用がかかってきます。

コンクリート舗装の場合は1平方メートルあたり8000円から1万円ほど料金がかかると思っておいた方が良いでしょう。

 

コンクリートはアスファルトよりもひび割れを起こしやすい性質を持っているため補強をする必要があり、アスファルト舗装よりも料金が高くついてしまうのがデメリットです。

 

区画用ロープ

 

未舗装の土地で駐車場経営をする場合は顧客用ロープで駐車場区切る必要があるというお話をしましたが

業者にお願いをしてこの区画整理をしてもらうと数万円ほどの費用がかかってしまいます。

 

自分でロープを張ることもできその場合は材料費のみで済ませることができます。

 

ライン引きと駐車番号表記

 

アスファルトやコンクリートで舗装をした駐車場の場合は駐車場の区分けを行うためにライン引きをしなくてはいけません。

この白ラインには

  • シングルタイプ
  • 囲みタイプ
  • アメリカンタイプ

などの種類があります。

 

大体5台分一式セットで5万円から7万円程度です。

駐車区画に番号を付ける場合はだいたい1台あたり1000円ほどかかってきます。

 

車止めブロック

 

駐車スペースの書く場所には車止めの設置もありますよね。

大体これが1台当たり3000円から4000円ほどだと考えておくと良いかと思います。

 

歩道縁石の切り下げ

 

駐車場が直接車道に面している場合はこちらの工事は必要ないのですが、駐車場が歩道をまたいで道路につながっている場合は、歩道と車道の段差をなくすことによって車の出入りがしやすいよう工事をすることができます。

歩道は公共の部分なので道路承認工事となり、生地をお願いする業者にそのまま依頼することが多いです。

一般的にはこの工事に50万円から100万円ほどかかります。

 

思ったよりもこういった工事の値段は高いので、土地選びから始めるのであればなるべく駐車場が車道にそのまま隣接しているような土地を選ぶと良いでしょう。

関連記事:30坪でも駐車場経営を始められる?他におすすめの活用法は?

 

駐車場の経営業態

 

駐車場の経営状態は

  • 月極駐車場
  • コインパーキング

の二つがあります。

 

月極駐車場

 

月極駐車場の場合は整地をする必要があるのである程度は頭金が必要になります。

ただし未舗装のタイプで行う場合はそこまで頭金はかかりません。

 

アパート経営などの不動産投資と合わせて月極駐車場の経営を行っているオーナーも多いです。

 

コインパーキング

 

コインパーキングの場合は

  • 賃料固定型
  • 自営型

の二つの方法があります。

自営型の場合は自分でコインパーキングの精算機やロック板などの機器類を購入しなくてはいけないのでかなり頭金が必要になってきます。

 

だいたい10台あたり300万円ほどの機器類購入代金がかかると考えておくと良いでしょう。

 

対して賃料固定型の場合は、

大手のコインパーキング運営会社と契約をし一括借り上げシステムによって固定で土地の賃料もらうという仕組みになっています。

 

こちらの場合は土地を提供するだけで、駐車場経営するための設備を整えるための費用はコインパーキング運営会社が負担をしてくれるので頭金がかかることがありません。

関連記事:駐車場経営をサラリーマンが副業として始める時はどうしたらいい?

 

土地に合わせた整地の方法を選択し、上手に駐車場経営を始めていきましょう。

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