中古物件を購入する場合は、しっかりとその物件を見ないと
購入してから失敗してしまった!と後悔してしまう可能性があります。
マイホームとして購入する場合はもちろん、
投資用物件として購入するのであれば、「思っていたよりも莫大な修繕費用がかかってしまった」というような状況になることは避けたいですよね。
そこで、中古物件を購入するときに失敗しないように、見るべきポイントや注意点について紹介していきたいと思います。
焦って購入しないこと
一番大切なことは、どんなに良い条件に見える中古物件でも焦って購入してはいけない、ということです。
どうしても「良い条件だ!」と思うとすぐに購入したくなるものですが
購入を検討している場合はいくつも中古物件を見て、比較検討するようにしましょう。
物件をいくつも見ることによって、比較ができれば
どのようなポイントを見て物件を決めればいいのか、ということも自ずとわかるようになってきます。
中古物件の購入を検討している人のほとんどが、初めての購入になるでしょうから
情報はあればあるほど良いです。
中には「税制度が変わってしまうから」「今この値段で買わないと他の人に買われてしまうかもしれない」というような理由で購入を急ぐ人もいますが
不動産会社が仲介する物件の場合は売主が個人になるので物件に消費税はかかりませんし、(仲介手数料には消費税がかかります)
物件購入の成約によって売り上げが初めて発生する不動産業者は、成約を急がせるところも多いです。
ちなみに、不動産会社の持ち物件を購入する場合は消費税がかかりますが仲介手数料はかかりません。
何かしらの要因で焦って購入しようとしているのであれば
少し心を落ち着けて、冷静に調べなくてはいけないことを調べてから購入する、ということを心がけましょう。
ご縁のある物件はタイミングが合うものですし
悩んでいるうちに人の手に渡ってしまったら、その物件とはご縁がなかったんだ、と思えるくらいの心の余裕があった方が良い物件と出会えると思います。
築年数と耐震性
1981年より新耐震基準が導入されていますが、それよりも前に建てられた建物に関しては旧耐震基準で建てられた建物になりますので
耐震性の問題が付きまといます。
築年数はもちろん中古物件では見るポイントとなってくると思いますが、
どちらの耐震基準で建てられているのか、ということをまずは見ておきましょう。
旧耐震基準で建てられた建物に関しては、耐震性強化のために修繕が必要になってくることもあります。
ただし、ヴィンテージマンションなどの、もともと高級志向で建てられている建物に関しては
旧耐震基準で建てられた建物でも、新耐震基準を満たしている建物などもあります。
関連記事:ヴィンテージマンションは耐震が弱い?気をつけるべきポイント。
物件見学は必ず自分で
中古物件に限った話ではありませんが
物件見学はなるべく自分で行うようにしましょう。
実際にお部屋の中を見て、気になる部分は写真を撮らせてもらうなどしてデータとして残しておくことも大切です。
特に水回りや家の傾きなどはのちのちトラブルになりやすい場所でもあります。
よく修繕されやすい場所についてはしっかり見せてもらうようにしましょう。
物件の中だけでないところも見る
中古物件を見るときは、物件の中だけでなく
駅からどれくらいの距離なのか、それまでにどんな設備があるのか
実際にそこに住むとしたらどこが便利で、どういったところが不便なのか、
といったところもチェックしておくと良いでしょう。
特に不動産投資のための中古物件購入なのであれば、これらのチェックポイントをしっかりチェックしておくことで
その後の収益性が変わってくると言えるでしょう。
自分が購入を検討している物件の地域について知識を深めるために
その地域をランニングコースにしたり、ドライブコースにするような不動産投資家もいます。
土地や文化に興味がある人の方が、より楽しんで不動産投資をしていくことができるのかもしれませんね。
住宅診断士への依頼
- 水漏れ
- シロアリ被害
- 周辺環境
- ご近所トラブル
- 耐震性
といったようなところは、物件情報や、実際に自分で内見をしても気づけない部分があります。
大きな買い物にはなりますから、こういったことに気づけずに物件を購入してしまって後から失敗した、と後悔したくないですよね。
もちろんそのために売主には瑕疵担保責任がありますが
それでも購入前からわかることなのであれば他の物件を購入していた、ということにもなりかねないでしょう。
そういった買主ではなかなか気づけないポイントを調べてもらうために
住宅診断士に診断をお願いしてみるのもいいかもしれません。
料金はかかってしまいますが、だいたいどれくらいのリフォームが必要なのか、ということも診断してもらうことができます。