余ってしまっている土地をどのように活用したらいいのか、というところは多くの人が悩むところですよね。
中でも特に「山」に関しては
使い道がなく、土地をうまく活用できていない人が多いです。
今回は山の土地活用について解説していきたいと思います。
太陽光発電
太陽光発電をして電気を販売する、という土地活用方法があります。
太陽光発電の場合は、太陽光発電を行うためのパネルを設置する必要があり、
周囲に障害物があってはいけないので、山だとパネルを設置するにはちょうど良いんですよね。
ただ斜面だったりするとパネルを設置することが難しい場合もあります。
また、周りの木を伐採しなくてはいけないので手間もかかります。
以前は太陽光発電事業に関して国が支援していた部分もあるのですが、
国が電気を買い取ってくれる、という制度も順次終了していく兆しが出てきています。
以下は経済産業省資源エネルギー庁のサイトの記述です。
Q.2019年に固定価格買取制度の買取期間が終わると聞いたのですが、国は買取制度をやめるのですか。
A.固定価格買取制度自体が2019年に終了するわけではありません。
住宅用太陽光発電の余剰電力は、固定価格での買取期間が10年間と定められていることから、2009年11月に開始した余剰電力買取制度の適用を受けた方については、2019年11月以降、10年間の買取期間を順次満了していくことになります。
ランニングコストはあまりかからないものの、初期費用が高くついてしまうのがデメリットです。
太陽光発電を実際に行った時にどれくらい収益が出るのか、ということを見積もってくれる業者もあるので
地形などの諸条件もありますから、一度自身の土地で見積もりをお願いしてから検討してみた方がよいかもしれません。
土地の貸し出し
林業従事者
林業従事者は、山に生えている樹木を伐採し、それを販売する業者です。
樹木を採取することができる山そのものを借りることを検討している業者もありますから、
それなりに所有している土地が広いのであれば、借り手がつくかもしれません。
ただし、こういった林業従事者はあくまで「樹木を採取することが目的」なので
賃貸期間は短く、樹木が切り終わる頃には契約満了となるような内容になることは覚悟しなくてはいけません。
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林産物業者
林産物業者は主にきのこの販売などを行っている事業者です。
山の場合は自然に生えているきのこが多く、貴重な国内産きのこ、ということになりますので
山そのものを借りたいという事業者が多いのです。
きのこだけでなく山菜やタケノコなどの林産物を扱っている業者も多いです。
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地方自治体
地方自治体では森林保全やレクリエーションのため、山の賃貸を行っているところがあります。
賃料は高いとは言えないことが多いですが、
それでも固定資産税で毎年マイナスになっていく分を少しでも軽減することができるのであれば
何もしないよりは良いでしょう。
地方自治体による山の賃貸はかなりの頻度で公募があるので
マメに情報をチェックしておくと良いと思います。
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レクリエーション事業を行う
山でレクリエーションを行ってもらう、という事業もできます。
例えば
- キャンプ場
- バーベキュー場
- 釣り場
というような場所として使ってもらい、収益を生み出す方法です。
他にも学校や町内会などで遠足や懇親会の際に山に来てもらう、というようなこともできるでしょう。
どれだけ初期投資をかけずに、そういったレクリエーション事業を始めることができるか、というところが鍵になってくるかと思います。
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売却する
土地活用に悩むようなら、山そのものを売却してしまう、という手もあります。
山は地目が「山林」となるので、固定資産税が安いんですね。
需要があまりないので買い手が見つからないことを考えると、放置してしまおうと思う人も多いですが
山の特徴をしっかり捉えていれば売却することも可能です。
固定資産税は安いかもしれませんが、毎年マイナスになることを考えたら
土地活用をしっかりするか、売却をすることを検討した方が良いでしょう。
ではどのような山だと売却しやすいのか、というと
- 都市近郊の山
- 農村林地
- 林業本場林地(林業の中心になっている土地、価格は安い)
といった土地です。
都市に近ければ近いほど売却はしやすいと言えます。
山林を売却する場合は譲渡所得だけではなく山林所得といって、立ち木の売却にで生じる所得に対してかかってくる税金もありますので注意しましょう。