売買知識

和室のリフォームアイデア!無理に洋室化しなくてもいい!?

賃貸物件だと「和室があるせいでなかなか入居が決まらない」ということに悩んでいるオーナーも少なくないでしょう。

和室を洋室にリフォームする、という大掛かりなリフォームをするオーナーさんもいらっしゃいますが、正直コストがかかりすぎるなぁと私は思っています。

それよりも和室を活かし、コストを抑えたリフォームの方が個人的にはおすすめなんですよね。

というのも、多くの入居検討者は「和室が嫌」なのではなく「古臭いのが嫌」というパターンなのです。

つまりおしゃれで綺麗な和室なのであれば、そこまで空室の原因にならないということです。

和室を洋室にする費用は?

和室を洋室にリフォームする費用は、一部屋あたり50万円〜100万円程度です。(6〜8畳のお部屋の場合)

  • 畳からフローリングに変えるのに10万円〜35万円程度
  • 壁や天井のリフォームで20万円程度

これらは最低でもかかってくる部分です。

ふすまを扉に変えたりするリフォームなどもありますので、お部屋によってはかなり金額がかかってしまいます。

関連記事:収益物件のリフォーム、どこにどれくらい費用がかかる?

無理に洋室化しても家賃は上がらない

問題なのは和室から洋室にリフォームをしても、家賃設定をあまり上げることができないということです。

家賃設定を考える時に、同じエリアの競合物件を参考にしているかと思います。

駅からの徒歩分数や立地、利便性など考慮した上で、大体同じ間取りの物件であれば、和室があることで多少家賃を下げてるところもあるかと思いますが、

それが洋室になったところで、その下げていた部分を元に戻すことができるだけ。

つまり、50万円〜100万円程度のリフォーム費用をかけても、それをなかなか回収することができない、ということになってしまいます。

ずっと空室であるよりは洋室化したほうが良いと考えるか、できる限りコストを抑えて和室のままでいいから、なんとか埋まるようなリフォームができれば良いと考えるか。

ここはオーナー次第ではありますが、最近は「和モダン」という言葉も登場している通り、和室のままでも勝負できるのではないかと私は考えています。

洋室化のリフォームをするにしても、それによって黒字になるまでに何年かかるのか、本当にそれが利益として出てくるのかということはきちんと計算した方が良いですね。

そのためにはその物件を何年持ち続けるつもりなのか、ということもある程度イメージできておいた方が良いと思います。

関連記事:悪徳リフォーム業者の手口ってどんなもの?

和室のリフォームアイデア

それではここからは、「和モダン」を意識した和室のリフォームアイデアを紹介していきたいと思います。

あくまで洋室化するのではなく、和室を活かしたリフォームアイデアになります。

アクセントクロスの張り替えで印象をガラリと変える

これは実際に所有している物件の和室のクロスを張り替えてアクセントクロスを導入したものです。

畳の縁の色が緑のため、それに合わせて緑色のクロスにしてみました。

アクセントクロスが導入されることで一気にお部屋の印象が変わるのがわかると思います。

ちなみに私は和室に限らず様々なお部屋でアクセントクロスを導入しています。

若い世代からのウケが良く、コストは一般的な白いアクセントクロスと変わらないので、これは良いリフォーム方法だなと感じました。

もちろん色の指定などはこちらが行うものなので、物件数を多く持っていると一つ一つの部屋の指定が大変というのはあります。

関連記事:アクセントクロスの色はどう選べばいい?オーナー目線で事例も紹介!

畳を変える

畳そのものが少し古臭く見えてしまうのであれば、最近流行りのこういった正方形の畳を使ってみるというのもおすすめです。

この商品のようにカラフルなものもありますし、少しシックで男性にも喜んでもらえそうな落ち着いた色みのものもあります。

クロスの色や、元からお部屋にある、リフォームではなかなか変えられない場所の色などと合わせてチョイスしてみると良いでしょう。

関連記事:戸建投資のリフォームポイント!ここをやれば高見えする

置かれる家具で印象が変わる

和室の場合は置かれている家具で印象もかなり変わります。

「よければ大家からのプレゼント」という感じで家具を少しつけてあげるのも良いでしょう。

こういった丸い球状の照明は和室に映えて良いです。

こういった間接照明もおすすめで、ちょっと汚れている箇所があったり、みられたくないところにあえて照明を置く、というオーナーもいます。

内見の時の入居者の目線を考えて、その目線を誘導するような家具の配置、ウェルカムボードの設置など、かなり計算して置いているオーナーも少なくありません。

ぜひ試してみてください。

関連記事:賃貸物件の内見の印象を良くする!ウェルカムボードなどの空室対策

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