不動産を探していると周辺よりも相場が低い不動産で旗竿地のものを見つけることがあると思います。
旗竿地はメリットも多い土地ではあるのですが、購入をする際は注意しなくてはいけない部分が多々あります。
今回は旗竿地の購入を検討している人へ、旗竿地とはどういうものなのか、旗竿地を購入する時どのようなことに気をつけなくてはいけないのかということを解説していきたいと思います。
旗竿地とは
旗竿地とは上図のように道路に接している出入り口部分が細長くなっている土地のことを指します。
細長くなっている出入り口部分を通過するとその奥に土地が広がっている形になっているんですね。
その土地の形が旗竿のように見えることから旗竿地と呼ばれています。
また旗竿地以外にも旗竿敷地や敷地延長、路地状敷地などと呼ばれることもあります。
特殊な形状をしている途中のため周辺の土地と比較すると2割から3割程度安く購入することができる場合が多く、なるべく値段を抑えて不動産を購入したいという人の場合は旗竿地に行きつくことも多いでしょう。
また道路から少し離れたところの奥まった土地になるので、比較的静かな環境だといえます。
道路まで距離があるというのと合わせて、ファミリー層にとっては過ごしやすい環境であると言えるでしょう。
道路までの延長されている敷地の部分を駐車場や駐輪場として使うこともできます。
では旗竿地を購入するデメリットはどのようなものがあるのでしょうか？
特に不動産投資において旗竿地に建っている中古不動産や旗竿地そのものを購入する場合気をつけるべきことをお話ししていきたいと思います。
旗竿地が売れにくい
やはり一番の懸念事項として考えられるのは、旗竿地というのは売却したいと思った時になかなか売れにくいというところだと思います。
どうしても一般的な土地に比べると評価額が低くなり資産価値が落ちる旗竿地は売却をするのが難しくなります。
そのため旗竿地の購入を検討している場合は、その旗竿地を売却しようとした時に本当に売れるだろうかということを考えた方が良いでしょう。
利便性が良く立地が良いと思える土地なのであれば売却する時もスムーズかと思います。
更地にしていると特に旗竿地が売れにくくなることもあります。
旗竿地は建築コストが一般よりも高くなってしまうというデメリットもあるからです。
そういった部分も踏まえて出口戦略を考えていきたいところです。
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駐車が不便
旗竿地は延長敷地部分を駐車場として使うこともできますが、その駐車を巡ってトラブルになってしまったり、駐車をするのが難しいという不便さがあります。
敷地の中に駐車場を設けることができるような広い土地であれば話は別ですが、地方物件など、車を持っていて当たり前というようなエリアで旗竿地を検討している場合は、近くの土地を一緒に購入して駐車場として貸し出すなど少し工夫が必要だと思います。
隣家とトラブルになりやすい
隣との距離が近くなる旗竿地では延長敷地部分を通る時に隣のお家の中が見えてしまうなどプライバシー部分でトラブルになりやすいポイントがあります。
旗竿地に建っている中古物件の購入を検討している場合は、実際に物件を見に行って生活をすることを考えながら予定をチェックするようにしましょう。
自分がそこに住むことになったらどのようなことに困りそうかということを考えるべきです。
そういった小さなことが入居率にも影響してくると思います。
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インフラコストがかかることも
旗竿地の場合、水道管や電気が敷地内に引き込まれていないということもあります。
すでに物件が立っている旗竿地なのであれば問題はないとは思いますが水道管や電気などのインフラがきちんと整備されているかどうかということも購入時には確認したいところです。
ちなみにすでに建物が建っていても電線や水道管が隣接地の上空や地中を通っている場合もあります。
それがなく、新しく引き込まなくてはいけないような場合は相当そこでコストがかかってくることが予想されます。
これらの情報は広告に掲載されていない場合もありますので購入を検討している場合は不動産会社にきちんと確認するようにしましょう。
再建築不可の場合がある
旗竿地の場合は法律が途中で変わってしまって再建築不可になっている物件というものもあります。
築古物件の場合、再建築不可の物件だと売却時に買い手が見つからないということも考えられますので、再建築不可になっていないかということは必ず確認しておきたいところです。
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防犯面でコストがかかる場合も
一度敷地内に侵入されてしまうとなかなか人目につきにくいというデメリットがあるのが旗竿地です。
そのためセキュリティ面には配慮する必要があり、防犯上のコストがかかる可能性があります。
周りに草木が生い茂っていて視界が悪くなっているというような土地の場合は特に注意が必要です。
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