これから不動産投資を始めたいと思っている投資初心者は色々な不安を抱えていると思います。
なかなか不動産投資をやっている人が身近にいる、というケースも珍しく、不動産投資をすでにやっているオーナーの話を聞きたいという人が多いです。
今回は不動産投資初心者の方の不安に思いやすいポイントについてお話していきたいと思います。
不動産はどこで探せばいいの?
不動産投資を始めたいと思ってる初心者の方はまずどこで不動産を探せばよいのかというところが疑問だと思います。
すでに不動産投資を行っているオーナーはお付き合いのある業者がいたりして、そういった業者から直接新しい物件が出た時に教えてもらえたりします。
しかし不動産書士初心者はそういったツテはありませんから自力で不動産を探し出すしかありません。
まず最初は不動産ポータルサイトを使って物件を調べるところから始めてみましょう。
不動産ポータルサイトではいろいろな条件を入力してスクリーニングを行うことができますので、どのような条件を入れたらどれくらいの物件が出てくるのかということも試行錯誤してみると良いと思います。
またスクリーニング条件として挙がっている項目は物件を精査する上で重要な事項ということです。
これは良いと思えた物件があったら実際に不動産業者に問い合わせてないけんをするところまで行ってみましょう。
実際に不動産業者とやり取りをするようになったら、掲載されていた物件ではなくても物件を紹介してもらえることがあります。
また不動産業者の方とお話するうちに希望に沿った不動産を探し出してくれるようになるでしょう。
ただここで注意したいのは、不動産業者に「この人は本気で物件を探しているんだ」と思ってもらわなくてはいけないということです。
一生懸命紹介をしても買ってくれなさそうなオーナーに対しては不動産業者も力を入れて物件を紹介してくれません。
相手に良い不動産を紹介して欲しいと思うのであれば、こちらの熱意をまず伝えることが大切です。
そしてこれだと思える不動産が出てきたら、すぐに購入をすることができる手筈を整えておくということも大切なことです。
旧耐震基準の物件は危ないんじゃないの?
築古の中古物件を購入する場合、旧耐震基準の物件というのもたくさんあります。
建築の設計においてどれくらいの地震に耐えることができる構造なのかという基準が耐震基準と言われるもので、1981年(昭和56年)5月31日までに建築確認において適用されていた基準が旧耐震基準です。
ここで注意したいのが1981年5月31日までに建築確認をしたものになりますので1981年5月31日以降に建設された物件でも、その日付に近い場合は建築確認は建設の前にとっていますので旧耐震基準であるものもあります。
重要なのは竣工日ではなく、建築確認がいつ取られているかということです。
また旧耐震基準で作られた物件は絶対に買ってはいけないのかというとそういうことでもありません。
というより築古の物件の場合はほとんどが旧耐震基準のものになるでしょうし、私も旧耐震基準の物件は多数保有しています。
旧耐震基準はどのような基準かと言うと震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、一部が破損したとしても補修することで生活が可能になる構造基準ということになっています。
新耐震基準ではこの震度の部分が6強から7程度の揺れでも倒壊しないことを基準となっています。
近年はこのレベルの地震もありましたから、新耐震基準の方が安心ではあると言えるでしょう。
ただ地震があった時にどれほどお家が危険なのかというのはエリアによっても異なります。
例えば海が近い物件であれば津波の心配をしなくてはいけませんし、その場合低地に建っている物件であれば物件そのものが沈んでしまったり流されてしまうということがあるでしょう。
旧耐震基準の物件は古いからこそより周りも高い物件が多く、投資としてはとても利益率が良いです。
購入するときにどのようなリスクがあるのか、実際大きな災害が起きた時にどのような対応をすれば良いのかというところまで考えて購入することができれば買ってはいけないということはありません。
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何を基準に不動産を選べばいいの?
何を基準に不動産を選んで購入すればよいのかというところは不動産投資初心者の方によく聞かれるところですが、この基準というのはいくつも物件を見て自分で決めていくのが一番だと思っています。
先ほどお話しした耐震基準の話もそうですが、絶対に旧耐震基準の物件は買わないとしている投資家の方もいます。
どのリスクを取るか、どのような投資スタイルで投資をしていくかということは人それぞれ違いますので、この基準をクリアしていれば物件を買っていいという明確な基準があるわけではなく、その基準を自分で決めていくことが大切です。
そのためにも日々物件を探し続けるということが大事でしょう。
たくさんの物件を見ればそれだけ多くのデータを比較検討することができその中で自分の基準を作り上げていくことができます。
データが少ししかなければ基準を作り上げることも難しいので、本当に毎日物件を見続けるということが一番だと思います。
Aの物件とBの物件はどこが違うのか?どちらの方が優れている物件だと思うのか?そういった疑問を持ち続けながら、物件情報より細かなデータを拾い上げていくという作業をまずは100、200とこなしていきましょう。
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