不動産投資を行う上ではローンを組んだ方が利益率が良くなります。
ローンを組んで借金をすることに抵抗があるという方もいらっしゃるとは思いますが、例えばキャッシュでは500万円しか用意できないという場合。
500万円の物件で利回り10%なら年間50万円の家賃収入ということになります。
しかし不動産投資ローンを組むことができて5000万円の物件を購入することができたらどうでしょう?
同じ利回り10%であっても、5000万円の物件を購入することができれば年間で500万円の家賃収入を得ることができるのです。
当たり前のような話かもしれませんが、最初にどれくらいの規模の物件を購入することができるかによって、不動産投資で年間にどれだけ利益を出せるかが変わってくるのです。
できれば不動産ローンを組んで物件を購入した方が良いでしょう。
しかし不動産ローンを組むにももちろんお金がかかります。
それがローン金利の部分です。
不動産投資ローンを組むにも金融機関が様々ですので、それぞれの金利相場がどれぐらいなのかということは知っておいた方が良いでしょう。
今回は不動産投資ローンの金利相場について解説していきたいと思います。
金融機関は大きく分けると、
- メガバンク・都市銀行
- 地方銀行
- 信用金庫・信用組合
- ノンバンク
- 日本政策金融公庫
などに分けることができるかと思います。
それぞれの金利相場を見てみましょう。
都市銀行・メガバンク
都市銀行の金利相場は1%前後になります。
メガバンクとして扱われるのが三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の三行です。
またこれに加えてりそな銀行がメガバンクとされることもあります。
都市銀行の特徴としては20年以上の長期借入が可能だったりいう融資が全国で可能であるということが挙げられるでしょう。
金利も非常に低金利ですが融資の審査基準が非常に厳しいため、メガバンクで不動産投資ローンを組みたくてもなかなか組めないということもあります。
地方銀行
地方銀行は都市銀行に比べると金利が高く、金利相場が1.5%から4.5%となっています。
ただ都市銀行に比べると審査基準が比較的柔軟です。
代表的な銀行としては
- 横浜銀行
- 千葉銀行
- 静岡銀行
- スルガ銀行
などがあげられるでしょう。
また都市銀行に行く比べると融資期間が比較的短いというのと、基本的には地域密着型の銀行となりますので融資エリアが狭く、その地域に関係があるのかどうかということが重要視されます。
とある地方銀行に不動産投資ローンの相談をしたところ、その県内に本社がある企業じゃないと融資ができない、という回答をもらったこともありました。
県内に支店があれば良いというような地方銀行もありますので、銀行によってかなり基準が違うのだなと感じます。
地縁がある場所じゃないと融資を受けるのが難しい印象ですね。
また最近は地方銀行が不動産投資ローンを組みすぎていて、全体的なバランスが偏っているため是正注意が出ているようです。
なかなか不動産投資ローンを組みづらい流れが近年はあるみたいですね。
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信用金庫・信用組合
信用金庫・信用組合の金利相場は約2%半ば程度です。
信用金庫は地方銀行と同じで地域密着型の金融機関になります。
ただし金融庁の信用金庫法によって営業できる地域が定められているというのが特徴になります。
県内にある物件で、かつ県民であること、もしくは隣接する都道府県の特定のエリアの方までしか融資が出せないというような限定的な条件があるんですね。
大分エリアの条件などをクリアすることができれば融資条件の内容はかなり良いものであることもあります。
ノンバンク
ノンバンクとは預金業務を行っていない貸し付けのみを行う金融機関です。
クレジットカード会社や消費者金融、信販会社などがノンバンクとなります。
金利相場は2.9%から4.5%程度でかなり高い金利となっています。
ただし融資の審査基準は柔軟で融資期間が長いことも特徴です。
メガバンクや地方銀行などで融資が受けられない場合はノンバンクで融資を組む、というケースが多いですね。
築古物件や、郊外の物件だけれど利回りが高い物件などがノンバンクで融資を受けることが多いです。
ハードルは低いですが金利が高いので、月々のキャッシュフローがキチンと回るかどうかということはあらかじめ計算しておかなくてはいけません。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は固定金利で1.2から2%程度の金利相場となっています。
財務省所轄の金融機関になるので公益性が高く、女性であっても融資が受けやすいという特徴があります。
ただし融資期間は10年から15年と短いです。
以上の金融機関の金利相場をなんとなく頭に入れた上で、
- どのような希望の物件を購入したいのか
- それがどのエリアにある物件なのか
- 融資期間が短くてもいける投資なのか
などといったポイントと照らし合わせて不動産投資ローンを組む金融機関を選んでみると良いと思います。