この度、10年ほど所有していた区分のリゾートマンションの売却を行うことにしました。
査定に不動産会社3社さん来ていただいたのですが、その話は別の記事で詳しく書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください。
さて、このリゾートマンション、かなり特殊な物件だったんですよね。
なんと温泉付きのマンションだったのです。
こちらの物件は私も中古で購入した物件だったのと、温泉を利用するには色々なデメリットがあったので、温泉権の契約はしていませんでした。
あらためて考えるとかなり特殊な物件だったなとも思うので、温泉付きマンションのデメリットについて、実際所有してみた経験から書いてみたいと思います。
温泉権には条件がついていた
今回は私が所有していた物件の話にはなるので、どの物件もそうとは限らない、というのを前提にお話しさせていただきます。
私が所有していた温泉付きマンションでは、温泉の利用に別途契約が必要、という形をとっていました。
ちなみにこちらの温泉は大浴場タイプではなく、契約をすればそれぞれのお部屋で温泉が使えるようになる、というタイプの温泉付きマンションです。
使ってはいませんでしたが、「多分ここから温泉が出るんだろうな」という蛇口というか木の板でできた部位がありました。(あれは名称はあるのだろうか、探しても見つかりません笑)
お部屋の中で温泉が使えるというのは、かなり夢のある感じがしていいですよね。
好きな時に自分のお部屋で温泉に入れるわけですから。
ただこの温泉権の契約が結構条件が色々あったのです。
温泉の契約をするにはまず、月々3万円程度の契約費がかかります。
これはまぁ普通に考えて仕方がないことなのかな、とも思います。
ですが、さらに、温泉の権利を契約するのに土地もいくらか購入しなきゃいけないようになっていて、
簡単に契約ができない、というより、簡単に「温泉権をやっぱり手放す」ということができないようになっていたんですよね。
一度契約して土地も購入したら、その会員権だけを売るということはできなくなってしまって、温泉権と一緒に物件を売却しなきゃいけないということです。
温泉付き物件を最初から「温泉をバリバリに使う」という気持ちで購入するなら良いのですが、
そこにはランニングコストがかかってくること、さらに売却する時に温泉付きマンションを探している人に売らなきゃいけないということ留意しておく必要がありますね。
ランニングコストがかかってくるものにはなるので、売る時に買い手を見つけるのはとても難しくなってくると思います。
これは温泉付きマンションの大きなデメリットです。
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温泉は天然のものなので、かなり不安定なものでもある
これは見落としがちなところだと思うのですが、温泉も天然ものですので、不安定なものです。
私が所有しているマンションの場合は、全戸が温泉を契約したら、全戸分の温泉は引くことができない、というマンションでした…そんなこともあるわけですね。
私のように温泉を契約していない世帯もありますし、
今のところは大丈夫なようですが、別の温泉マンションの話を聞くと、温泉が突然弱くなってしまったり、温度が高すぎる、あるいはぬるすぎる、といったこともあるようです。
中には温泉が枯れてしまう、ということもあるんだとか…
契約したのだから、ちゃんと使えて当たり前!とはいかないのが温泉の難しいところです。
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設備も浴槽も悪くなる
当たり前ですが、温泉は一般的なお風呂とは成分が異なりますので、
温泉を使うことで浴槽などのお風呂の設備の劣化が早くなる、ということも充分あり得ます。
私も今回このマンションを売却するにあたって、浴槽のコーキングを行いました笑
私の場合は温泉は利用していませんでしたが、水回りというのはそもそもに修繕するのにお金がかかりやすいところでもあります。
そこが劣化しやすくなるとなると、売却にもまたお金がかかってくる、あるいは安くでしか売れなくなるリスクが高まりますね。
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温泉を使わないと冷水しか出ない
私が所有している温泉付きマンションの場合は、温泉を契約しないと冷水しか出ない、という物件でした。
つまりお風呂でお湯が出ないのです。
そこで電気温水器を導入して、温水器のタンクに貯めておける分はお湯が出る、という仕組みにしていたのですが、
これもタンク内のお湯を使い切ってしまったら、またタンクにお湯が貯まるまではお湯を使うことができません。
まるでヨーロッパのお風呂のような感じですね笑
ということで、温泉付きマンションには所有してみるとわかる色々なデメリットがありました。
温泉付きマンションを検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
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