不動産管理

フローリングとクッションフロアの違いって何?知っておきたいリフォーム知識

地方の築古アパートを中心に不動産投資を行っています。

築古アパートなのでリフォームをする時もなるべくお金をかけずに、家賃設定も安いものが多いです。

特に重大な問題がない限りは(そもそもそういった問題がない物件を選んで買っていますが)、クロスの張り替えとクッションフロアを敷くだけでリフォームを済ませることも多いです。

今回はそのクッションフロアについて。

こちらはクッションフロアを使った台所

見た目にはあまりよく分かりませんが、フローリングとクッションフロアは全然違うものです。

今回はこのフローリングとクッションフロアの違いについてまとめてみたいと思います。

フローリングはすごい高い、クッションフロアは安い

なんと言っても一番の違いは値段です。

フローリングは一枚一枚板を敷くものになるので、値段がものすごく高いです。

もともとフローリングのお部屋で、フローリングがあまりに傷ついていたり古くなっていたり、腐食してしまっている、みたいなことがあるとフローリングを取り替えることもあると思いますが、

その場合は既存のフローリングを剥がして新しいものを1枚1枚敷き詰めていくような形になるので、施工費がとんでもないことになります。

ちなみに材質は木材になりますので、硬いです。

それに対してクッションフロは塩化ビニール素材で作られた厚さ1.8ミリ〜3.5ミリのシート状の床材です。

塩化ビニール素材なので水を弾きますし、一枚のベロンとした素材で、お部屋の形に合わせてカットして敷くような形になります。

そのため材料費も施工費も安いというわけです。

私はフローリングのお部屋をフローリング交換したことはなくて、全てのお部屋をクッションフロアで対応しています。

デザインも色々あって良いです。

白くて細めの木目調のクッションフロアを採用したお部屋

築古のアパートで、外観的にはどうしても経年劣化でそれなりに古い印象になってしまっているお部屋でも、クロスと床を変えるだけでお部屋の中の印象はものすごく変わりますよね。

安く済むので、投資という観点から言うとやはりクッションフロアさまさまなのです。

関連記事:クッションフロアの張替え費用はいくら?入居者退去時にかかるお金

クッションフロアは経年劣化が激しい

これはクッションフロアの最大のデメリットになりますが、

クッションフロアはどうしても素材が塩化ビニールで柔らかい素材のため、耐久性が低く、経年劣化が激しいという短所があります。

湿度が高いところだと接着剤が剥がれてしまって床材が浮いてくることがありますし、

その隙間のせいでカビが生えてしまう、ということもあります。

また、冷蔵庫やソファなど大きくて重たい家具を長期間乗せたままにしているとクッションフロアは凹みます。

移動させると跡がついているのがよくわかります。

素材が弱いため、大きな家具の異動の際に引きずったりすると破れたりよれたりすることもあるんですね。

熱湯やタバコなどで溶けてしまう、ということもあります。

1〜2年程度で退去となるお部屋に関してはそのままでも充分入居募集することができると思いますが、

長期間住んでいるお部屋になってくると、クッションフロア張り替えとなるお部屋が多くなってくるかなと思います。

ただそれを差し引いても、フローリングよりもクッションフロアの方が良い気がしますね。

どうにもクロスやクッションフロアの汚れというのは入居者の過失にしはしにくいもので、経年劣化で汚れていくものではありますので、消耗品的な扱いになるかと思います。

なので、安く交換できる方が気楽なのかなと、個人的には思っています。

関連記事:中古物件のリフォームはここにお金がかかる!内見時に見るべきポイント

クッションフロアは遮音性も高い

フローリングは材質が木材のため、クッション性が低く、

表面に遮音加工が施されていれば多少柔らかいですが、基本的には硬くて遮音性のないものになります。

それに対してクッションフロアはその名の通りクッション性も高く、入居者の足腰にも負担が少ないです。

クッション性があるのでフローリングに比べると遮音性も高いです。

加工にもよるので、どのクッションフロアにするかで遮音性にも違いは出てきますが、いずれにせよフローリングよりは遮音性が高いと言えるでしょう。

まとめると…

フローリングクッションフロア
値段高い安い
クッション性低い高い
耐久性高い低い
遮音性低い高い
こんな感じですね。

不動産投資という観点から見ると安いというのがやはり一番大きなメリットでしょう。

それ以外にもクッション性も遮音性も高いので入居者にとっても良いことが多いように思います。

あまりおすすめされている方法ではありませんが、フローリングの上にクッションフロアを敷くというやり方もあります。

どうしてもフローリングの目地が浮きやすくなったりする部分はありますので、これは個々の判断によりますが、元がフローリングだからフローリングの交換をしなくてはいけないという訳ではありません。

関連記事:和室のリフォームアイデア!無理に洋室化しなくてもいい!?

不動産管理に関するおすすめ記事
こんな記事も人気です