最近は女性も働くというのが一般的になりつつあり、不動産投資を始める女性も増えています。
老後2000万円問題もありましたし、老後のお金の事を心配している方も多いですよね。
女性の場合は出産のことを考えて、自分の体が思うように動かせない時もお金が入ってくる仕組みとして不動産投資に興味を持っている人も多いと思います。
実は女性だからこそ不動産投資に向いているというポイントもあります。
女性が不動産投資を行うことについて今回はお話ししてみたいと思います。
日本政策金融公庫の融資では女性優遇条件がある
不動産投資においてはやはり不動産投資ローンを組んで投資をする方が利益率は良くなります。
同じ利回りでも規模が大きい不動産であればあるほど入ってくる家賃収入の額は大きくなりますからね。
ですが女性の場合は男性に比べるとお給料が少なかったり、出産などの影響で会社を辞めざるを得なくなってしまってキャリアが長く続いていなかったり、といったことがあり、
メガバンクや地方銀行などで融資を受けるのが難しいというケースもあります。
そういった時に日本政策金融公庫であれば優遇措置条件の中に「女性である」というものがあるんですね。
政策金融公庫とは政府が100%出資をしている政府系の金融機関で、民間の金融機関と違い利益を出すことを目的のではなく、国民の生活を豊かにすることを目的として融資を行っています。
日本政策金融公庫には「女性・若者・シニアの起業家支援融資」というものがあります。
適用条件としては以下のものが挙げられます。
- 新たに事業を始めるとき、または事業開始後に資金が必要な時
- 35歳未満の若者
- 55歳以上のシニア
- 女性
日本政策金融公庫は他の金融機関と比べても比較的低金利で融資を受けられるので、女性でも不動産投資を始めやすくなっていると思います。
ただ返済期間が短いのが政策金融公庫の特徴で、創業融資に関しては7年となっています。
融資期間が短いということは毎月の返済金額も大きくなるということですから、キャッシュフローがきちんと回る物件を選ばなくてはいけません。
女性ならではの不安
男性に比べると女性の方が将来的な不安を感じていることが多いとされています。
2015年度の国勢調査では女性の50歳時の未婚率は約7人に1人の計算となる14.1%となっています。
これからの予想としては2035年にはこれが19.2%となり約5人に1人の数字になるとされています。
女性であっても一人で自分の力で生活をしていかなくてはいけない可能性が高くなってきており、その割に男性に比べると女性の方が給与が低い傾向にあるというのが問題です。
2016年度の厚生労働省の調査ではフルタイム勤務の場合、女性の賃金は男性の73%という数字が出ています。
女性が働くことも当たり前になりつつある現在でも、雇用の格差というのがどうしてもあるわけですね。
しかし平均寿命を考えると男性よりも女性の方が長生きであることが分かります。
厚生労働省が発表している2016年度の簡易生命表によると平均で女性の方が約6年長生きするということが分かっています。
これから医療がさらに進んで行けば、平均寿命はもっと伸びていくということが予想されます。
だからこそ投資と言うと男性のイメージが大きいかもしれませんが、女性も力を入れていくべきものなのではないかなと感じます。
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不動産投資のリスクヘッジができる
不動産投資と聞くと投資額も大きくなりリスクが高いのではないかと心配される方も多いと思います。
不動産投資でもリスクヘッジをすることはできますので、慎重に投資を進めていきたい、という女性でもやり方はいろいろあります。
団体信用保険
団体信用保険と言って本人が死亡してしまった場合や高度の障害を患ってしまった時、不動産投資のローン返済義務が帳消しになるという保険があります。
不動産投資をしている間にもしものことがあった時に家族に迷惑をかけないようにリスクヘッジをすることができますので、不動産投資をする時は団体信用保険に入ることを考えてみると良いでしょう。
不動産投資ローンを組む金融機関によっては団体信用保険への加入が必須の場合もあります。
急落するということがあまりない
仮想通貨や株式などに比べると不動産は価値が急落するということがあまりありません。
例えば会社が潰れてしまえば株式には価値がなくなってしまいますし、仮想通貨などは特に世の中の状況に大きく左右されやすいです。
しかし不動産の場合は緩やかに価値が落ちていくことはあっても急激に価値がなくなってしまうということはあまりありません。
建物には経年劣化がありますが土地に関しては基本的に価値が大きく変動することはないです。
そう考えると投資商品の中では比較的リスクが低い投資と言えるのではないかと思います。
女性ならではの目線が重要
男性の単身者の場合はあまり関係ないですが、女性単身者やファミリー層をターゲットとしている物件の場合は女性ならではの目線で物件をリメイクするというのが入居者を決める上で重要になってきます。
ファミリーの場合でも女性に決定権があることは多いですからね。
例えばアクセントクロスを使って少しおしゃれな雰囲気にしてみたり、
クッションフロアなんかも可愛らしいものがありますので、こういったものであれば自分でリメイクすることも可能です。
女性目線で簡易修繕を行うことができるというのは不動産投資をする上では強みになるのではないかと思います。
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