売買知識

異常に安い物件は要注意!隠れている罠とは?

物件を購入する際はなるべく安い物件を購入したいと誰もが思うでしょう。

しかし相場に比べて異常に安い物件を購入すると何かしらトラブルが潜んでいたりします。

 

相場に比べて異常に安い物件というのは、実は売主が相続の関係などで売り急いでる場合などもありますので

そういう物件であれば「安くてもいいから売りたい」という物件ので掘り出し物だともいえるでしょう。

 

しかし異常に安い物件に理由があった場合は、買ったことを後悔するようなトラブルが待っているかもしれません。

そしてそういった懸念事項が物件情報の告知事項で全て確認できれば良いのですが、告知義務のない懸念事項もたくさんあるので

物件を買ってみないとわからないところもあります。

 

物件を購入する時に異常に安い物件にはどのような罠が潜んでいるのかということをあらかじめ理解しておけば、

地雷すぎる物件を購入してしまうこともないでしょう。

 

異常に安い物件にどのようなリスクが潜んでいるのかということについて解説してみたいと思います。

 

地震リスクが高い

 

埋立地や川の近くなどの物件の場合は地盤が緩く地震のリスクが高いせいで物件価格が異常に安くなっていることがあります。

物件の内装などは変えることができても立地に関しては後から変えることはできません。

そのため立地に関しては、物件を購入する時に見るべき最重要項目と言えます。

 

その土地の地盤がしっかりしているかどうかということはネットでもある程度調べることができるので、

地震に対してどれぐらい耐性がある物件なのかということはきちんと調べておきましょう。

地震大国である日本では地震のリスクは必ず視野に入れなくてはいけません。

関連記事:不動産投資における地震リスクと対策、物件の見極め方

 

周辺に嫌悪施設がある

 

建物の周りに嫌悪施設があることによって物件価格が異常に安くなっていることもあります。

例えば幹線道路が近かったり電車の線路が近かったりなどです。

これらは騒音や振動の原因となります。

 

しかし騒音や振動に関しては気になるかどうかは個人の感じ方によるところもあるのですが、

嫌悪施設の中でも暴力団関係の事務所が近くにあったり歓楽街がそばにあるというような物件はかなりの確率で空室率が上がる傾向があります。

 

物件周辺の治安もよくない可能性があるので、こういった嫌悪施設が近くにある場合は注意が必要です。

関連記事:不動産購入時に注意したい嫌悪施設とは?

 

再建築不可物件

 

異常に安い物件の中には幅4メートル以上の正式の道路に2メートル以上接していないという道路月の問題で再建築ができないという物件もあります。

建て替えをする時にセットバッグをしなくてはいけないという物件も格安になってる場合がありますが、

それ以上に再建築不可の物件に関してはさらに異常に安くなっていることが多いです。

 

こういった再建築不可不可の物件は関西に多くあります。

自分で済むような物件にするか、建物が老朽化するまで使い切って資金回収をするという方法もありますが、

売却の時に買い手がなかなかつかないであろうということを考えると、この手の物件を購入するのは勇気がいると言えるでしょう。

関連記事:不動産用語、セットバックとは?土地を買う時に注意したいこと

 

物件が傾いている

 

地盤沈下やシロアリ被害などで建物が傾いているせいで非常に安くなっているという場合もあります。

こういった建物の場合は建物の価値はゼロだと考えた方が良いでしょう。

 

純粋に土地を購入すると考えて相場を見てみるべきです。

 

それどころか傾いている建物を撤去するにもお金がかかりますからその分をマイナスと考えて、それでも安いと感じる価格かどうかを見極める必要があります。

関連記事:不動産投資におけるエリアの選び方について

 

管理費や修繕積立費の滞納がある

 

区分所有マンションの場合は売値自体が異常に安い物件でも滞納をしている管理費があったり修繕積立金があったりすることがあります。

 

毎月の管理費が高いというマンションも多いので、実際の売買価格だけを見て区分所有マンションの購入を決めるのは危険です。

関連記事:タワーマンション節税ができる仕組みとそのデメリットを解説

 

事故物件

 

物件の中で孤独死や自殺、他殺などがあった事故物件は心理的瑕疵物件とも言われ、異常に安い物件になっていることが多いです。

 

ただしこういった物件は人によって気にする気にしないが大きく分かれます。

家賃も相場より少し低くなりますが、逆に事故物件であってもなるべく安い物件に住みたいと考える入居者もいます。

 

あとはオーナーの気持ち次第でしょう。

関連記事:不動産投資における買付の意味とは?実際に購入する時の手順

 

莫大な修繕費用がかかる

 

物件自体は格安で購入することができても近づか莫大な修繕費用がかかることが予想されるような物件の場合は、修繕費用にお金がかかってしまうどころか

修繕中に入居者募集をできないようなケースもあるので要注意です。

 

特に水回りに関しては老朽化によって大きな工事が必要になる場合もありますので、物件を購入する前にしっかり見ておく必要があります。

関連記事:不動産投資で築古物件を購入する時に気をつけるべきこと

 

中には売り急いでいたり、売主や不動産業者が物件の売却に慣れていなくて価格が安くなっているような物件もありますので

どのようなポイントを見るべきかをしっかり押さえた上で物件の購入を検討するようにしましょう。

もしかしたら掘り出し物の物件を見つけることができるかもしれません。

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