不動産投資の基礎知識

マンションの1室のオーナーはアパート1棟買いとどう違う?

不動産投資を始める時に、マンションの1室のオーナーになるか、それともアパートを1棟買いした方がいいのか、と悩む人もいるでしょう。

 

最近はサラリーマン大家、という言葉をよく目にするくらい、

会社員の方が副業として不動産投資を始めるケースも多くなってきています。

 

特にマンションの1室に投資するワンルーム投資は、不動産投資の中でも手を出しやすく、

本業がありつつも不動産投資を検討している人にとっては魅力的な投資方法だと思います。

 

ではマンションの1室のオーナーになるのと、アパートを1棟買いするのと、

どのようなポイントが違うのでしょうか?

 

手を出しやすいからという理由だけでマンションの1室を手始めに買ってしまうと失敗してしまうこともあります。

まずはワンルーム投資とアパートの1棟買いの違いについて、基礎知識を身につけておきましょう。

 

アパートとマンションの違いとは?

 

アパートとマンションには明確な線引きというものが存在するわけではありません。

ただ、建物の構造によって分類されることが不動産業界では多いです。

 

アパート

 

木造やプレハブ、軽量鉄骨造で建造された建物をアパートと指すことが多いです。

構造自体がマンションに比べると弱いものが多く、遮音性などがマンションに劣るのが特徴です。

 

3階建てのものもありますが、ほとんどは2階建て以下のものが多いです。

 

マンションの鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造などに比べると建築コストも安いので、

家賃も休めに設定されていることが多いです。

 

マンション

 

こちらも明確な基準はないですが、一般的に鉄筋コンクリートや鉄筋鉄骨コンクリートなどで建造された建物がマンションと呼ばれています。

 

構造がしっかりしている分、高層まである建物も少なくありません。

最近は何十階というレベルでフロアのある建物が「タワーマンション」と呼ばれ、都市部では人気を集めていますね。

関連記事:マンションを購入し運用していく際のポイント

 

アパートとマンション、投資の違い

 

始めやすさ

 

始めやすさでいうとやはりマンションの1室から始める方が断然始めやすいでしょう。

というのも、アパート1棟買いの方が初期投資は大きくなります。

 

とはいえ、マンションの1室を買うにしてもそれなりの頭金は必要になります。

 

また地方の中古アパートなどであれば、意外と安い値段で売りに出されている物件もあります。

 

とにかくまずは色々な物件を見て、料金相場の感覚を身に着けるところから始めた方が良いでしょう。

マンションの1室を購入することを検討しているからといって、マンションばかり見ているよりも、不動産業界全体の料金相場を身に着けるために、色々な物件を見てみることをおすすめします。

 

街を歩いていると不動産屋さんが至るところにありますよね。

ディスプレイに料金が表示されていることも多いですから、見つけたら価格帯を見てみる、という習慣をつけるのもいいと思います。

関連記事:中古物件の購入で失敗しないために見るべきポイント

 

利回りの違い

 

利回りでいうと、断然マンションの方が低いことが多いです。

1室のみの区分所有であれば、

  • 管理費
  • 共益費
  • 修繕積立金

などがかかってしまう、という点からも、利回りが低くなってしまいがちです。

 

もちろんアパートの1棟買いであっても修繕費用が細かくかかってくることが多いので、一概に言うことはできませんが、

1室のみの所有だと、それだけ収益性も少なくなるのは仕方ありません。

 

例えば年間10%の利益があったとしても、

1000万円の投資なら年間100万円の利益がでますが、100万円の投資なら年間10万円にしかならないですよね。

 

不動産投資も同じで、投資する規模が小さければそれだけ収益性も低くなってしまうのです。

関連記事:アパートの大家は儲かるの?という質問に答えます

 

リスクの違い

 

マンション1室への投資だと、どうしても「空室になったら収入がゼロになってしまう」というリスクがあります。

その点アパート1棟買いであれば、空室リスクを分散することができます。

 

マンションの場合は、先も述べたように

  • 管理費
  • 共益費
  • 修繕積立金

などの支出がありますから、空室になってしまうと途端にマイナスになってしまう、ということもあるでしょう。

関連記事:不動産投資の空室リスクを回避するために行うべき3つのこと

 

出口戦略の違い

 

一般的に、アパート1棟よりもマンション1室の方が売却する際は買い手がつきやすいです。

アパート1棟の場合は買い手が投資家に限られてしまいますが、マンションの1室であれば、投資家だけでなく、自宅用物件として探している人にも検討してもらうことができますからね。

 

とはいえ、最近はタワーマンションの乱立などにより、都市部でも空室が目立つところが多くなってきています。

今後その地域の賃貸需要が保たれ続けるのか、ということも考えて投資する必要があるでしょう。

関連記事:都心のワンルーム投資は本当に儲かる?そのリスクとは?

 

ワンルームマンション投資の営業マンに注意

 

その始めやすさから、マンション1室への投資は広くすすめられており、

老後のお金や年金などに不安を抱える若い世代は安易にワンルームマンション投資を始めようとしてしまいがちです。

 

しかし知識のないままに始めてしまうと失敗することも多くあります。

 

投資を行うのであれば、本当に不動産投資でいいのか?

マンション投資だけでなく、他の投資方法はどうか?と

広い目線で考えて、まずは知識を身に着けるところから始めてみてください。

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