不動産の手付金について調べていたら、
[chat face="hito4.png" name="ネット記事の人" align="right" border="gray" bg="white"] 不動産を購入するのに手付金を現金そのもので支払う必要があるらしく、とても怖かったです…[/chat]という記事を見つけてとても驚いてしまいました。
その後気になってさらに検索をしてみたのですが、
どうやら手付金を支払う時に現金（現ナマ）で支払った、という方は結構多いようで、
ネットの記事の中には「手付金は現金そのもので支払うのが一般的です」と書かれているものもありました。
私は住宅ではなく投資用として不動産を購入したことしかありませんが、
手付金を現金そのもので支払った経験はなく、いつもお振り込みで支払っています。
現金で支払うのが一般的、という訳ではないのではないかなと思います。
手付金は物件価格の5%〜10%が相場でかなりの金額になる
手付金の金額は物件価格の5%〜10%程度が一般的です。もしくは「100万円」とすることもあるようです。
5000万円の物件であれば250万円〜500万円。
かなりの金額ですよね。
これは売主さんとの交渉にもなりますので、手付金があまり用意できないという場合は少額にしてもらったり、あるいは手付金なしにしてもらう、というケースもあります。
手付金は安すぎず高すぎない金額に設定するのが一般的で、
そもそもこれは手付金を支払う理由に由来しています。
不動産の売買を行う時は、売買契約書を交わしてから実際の物件の引き渡しまで少し時間があくんですね。
買主目線で物件を購入する時の時系列でざっくり並べてみると、
- 物件探し
- 良い物件を見つけたら、希望条件などど一緒に買付証明書に記入、送付
- 売主の合意を得て、売買契約を交わす（手付金の支払い）
- 物件の引き渡しと残代金の支払い
という流れになります。
それぞれが別日に行われるため、売買契約を交わした時点では物件の引き渡しはされないので、
売買契約を結んだにも関わらず、買主が「やっぱりもっと良い物件が見つかったらからキャンセルしたいです」と言い出す可能性があります。
そういった事態を防ぐために、預かり金のような形で買主が売主へ支払うのが手付金です。
スムーズに売買が進めば、手付金は返金されることはなく、売買代金の一部として補填され、
物件引き渡しのタイミングで残りの代金を支払って精算するような形がとられます。
途中でやめた！と売主も買主もならないように、
売買契約を結んだ後は手付金を設けましょう、という制度なのです。
ちなみに売主側の自己都合でキャンセルになった場合は、売主は手付金の倍額を買主に支払います。
すでに手付金を受けとった状態から倍額の手付金を支払うので、つまりは売主側から買主に手付金と同じ金額を支払う、ということですね。
関連記事：手付金を支払った不動産、キャンセルしたら戻ってくるの？
手付金を現ナマで支払う理由
ネット上に書いてあったものを見ると、手付金を現金で支払う理由としては、
- 売主にとって安心だから
- 売買契約は土日に交わされることが多く、その場合振込だと金融機関がお休みで反映されないため
- 振込ミスなどのリスクがない
といったものが理由になっていました。
ですが私の場合は振込でしか手付金を支払ったことがありません。
例えば5000万円の物件を買うとして、手付金が物件価格の10%の500万円だった場合、
500万円を手に持って契約を行う場所（多くの場合は不動産会社）に行かなくてはいけないことになります。
これはちょっと怖すぎますよね笑
不動産業者では振込で対応してくれるところもあるようですので、わざわざ大金を持って移動する方がリスクですし、振込にできないか聞いてみたら良いと思います。
売主だって結局受け取った現金を持って帰るのも不安だと思うんですよ。
平日に休みをとって、振り込みにしてもらうなどの対処をしても良いかもしれませんね。
関連記事：不動産売買契約、決済当日の流れ！実際に購入してみた
ローンが通らなければ手付金が戻ってくる、ローン特約
何百万円にもなる手付金を現金で支払え！と言われて、不動産購入に及び腰になってしまう人もいらっしゃると思います。
しかも、契約時はまだローンの審査が通るかわからない、という状態のこともあるでしょう。
売買契約の時の重要事項説明で説明があるかと思いますが、
ローンを使って不動産を購入する場合は、ローン特約というものが契約の中に入ります。
これは、売買契約は交わすけれど、ローン審査がもし通らなかったら売買契約を白紙に戻すことができるよ、という特約（特別なルール）です。
ローンを組んで不動産を購入する場合は、このローン特約が含まれているかどうか、きちんと確認するようにしましょう。
関連記事：中古マンションを購入するまでのスケジュールと注意したいこと