不動産を売却したいけれど、ゴミが溢れていてどうしたらいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
逆に「ゴミ屋敷になってしまっているのでもう売却してしまいたい」という方もいるかもしれません。
ゴミを処分するにもお金がかかりますので、物件がもし売却できたとしてもゴミが残っている状態だとトラブルの原因となります。
基本的には不動産を売却する場合、引き渡し時にはゴミがない状態にしておくのが通例です。
では売却したい家の中にたまってしまっているゴミはどうしたらいいのでしょうか?
ゴミの残っている物件は価格が下がる
ゴミの残っている物件というのは、そのゴミを処理するための費用がかかりますので、基本的に不動産価値が下がります。
できれば不動産査定前にゴミを処分しておきたいところです。
ゴミを処分することができず、ゴミが残っている状態で不動産を売却しようとした場合、かなりの値引きをしないと売却できません。
ゴミが残っている場合はそのままの状態で物件が売れることはまずないと思った方が良いでしょう。
もし仮にゴミがある状態の家を購入するのであれば、
買い手はゴミの処分費用を念頭に入れた上で物件を購入する形になると思います。
さらに、そのゴミを処分するのにも、ゴミを処分してくれる業者を手配し、その業者に依頼して…という手間もかかります。
そうなってくると、単純に不動産価格からゴミ処分費用や業者に依頼する手間などを差し引いて出てきた価格が物件の査定額ということになるのです。
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解体業者とゴミ処理業者は違う
家を売却したいけどゴミの処理に困っている、という人の中には「解体業者に依頼して、ゴミごと解体してもらおう」と思う人もいるかもしれませんが、
解体業者とゴミ処理の業者は異なります。
なのでいきなり解体業者にゴミのある状態で解体を依頼しても断られてしまうことがほとんどです。
ゴミ処理行者というのは一般廃棄物処理業の許可を受けている業者のことを指します。
この一般廃棄物の中に家庭ゴミも含まれているわけですが、解体業者が廃棄することができるのは産業廃棄物であって、一般廃棄物ではないんですね。
一般廃棄物処理も兼業している解体業者もなくはないのですが、非常に稀で、
基本的には解体業者に解体をお願いする場合、あらかじめゴミは片付けておかなくてはいけません。
基本的に不動産は更地にした状態が一番価格としては高く売却することができるので、
ゴミの処理や解体費用はかかるものの、高く売りたいと思うなら更地にするのが良いでしょう。
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ゴミの臭いをとるのもお金がかかる
ゴミの処理だけでなく、ゴミの臭いをとるにもお金がかかります。
ゴミ屋敷レベルでゴミが家の中にたまってしまっているような物件の場合、ゴミの臭いがお家に染み付いてしまっていることがあります。
この臭いも大幅に物件価格を下げる原因となります。
臭いをとる消臭リフォームというものもありますが、消臭リフォームはリフォームの中でも最も高額な部類のものです。
物件にもよりますが、消臭リフォームをするくらいなら、解体して更地にしてしまった方が高く売れることの方が多いでしょう。
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ゴミが残っていると不動産業者に断られる
ゴミが残った状態で不動産業者に売却の依頼をしようとしても、
ほとんどの場合は断られてしまいます。
それがトラブルの原因となることも少なくないので、厄介な物件だと思われてしまうのです。
ゴミの処理は基本的に売主の方でやらなくてはいけないと思ってください。
また、粗大ゴミなどは出せる日が決まっているので、ゴミを処理するには1ヶ月ほどスケジュールを見ておいた方がいいです。
どうしても自分でゴミの処分ができないのであれば、買取や遺品整理などの業者にお願いして片付けてしまった方がはやいでしょう。
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お金になるゴミ
ゴミと一括りに言っても、自分では仕分けができていなくて、
中にはお金になるものが埋まっている、という可能性もあります。
- 着物
- ブランド品
- ブランデーなどの酒類
- 骨とう品
- 金券や古い切手
- 古銭
などは思っている以上の価値があり、高い値がつくこともあります。
これらは思わぬ値段がつくこともありますので、これだけでも買取業者にきちんと見てもらった方がいいかもしれませんね。
売却を急がないのであれば、メルカリやヤフオクなどを使って売ることで、さらに良い値段で売れる可能性があります。
もちろん写真をとったり情報をアップしたりするのに手間はかかってしまうので、それをする余裕があるかにもよりますが。
いずれにせよゴミが残ったままで不動産を売却することはできないので、いずれかの方法でゴミを処分してから売却を考えましょう。
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