今回は土地を高く売る方法についてどのような手段があるのか、ということを解説していきたいと思います。
相場を知る
土地を売るということに慣れていない人が殆どだと思いますので、まずは土地の相場価格を調べましょう。
不動産業者に土地を査定してもらうのだから相場は知らなくても良いと考えている人がいるかもしれませんが、査定額が妥当かどうかということを判断するためにも相場価格を知っておくことは大切です。
相場価格を知っておくことによってより高く土地を売ることができるかもしれません。
国土交通省が出している土地総合情報システムというのがあり、この中にある不動産取引価格情報検索機能を使うと、財務取引された土地の価格を検索することができます。
まずは近くの物件がどれくらいの価格で売れたのかということを調べるところから始めてみると良いでしょう。
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土地の境界を明確にする
土地を売る時は境界を明確にした方が高く売れる傾向にあります。
境界が不明確だと土地の面積が曖昧になってしまうので建築規制上のルールで売却価格が下がってしまう可能性があるのです。
トラブルの元になる可能性もあるので買主からも好まれません。
土地の境界を明確にしておくことで、その土地に建設できる建物の延べ床面積を表す容積率も明確になります。
そのため境界が明確になっている土地の方が、どれくらいの建物を建てることができるのかということを予測することができるため、より高く売ることができるということですね。
土地の境界が定まっているかどうかは確定測量図という書類で確認することができるようになっています。
近くの法務局の窓口で入手することができる書類です。
もし確定測量図がない場合は土地家屋調査士に依頼をし確定測量という手続きが必要になります。
この手続きには隣地の所有者の立会いも必要になりますので、お隣さんの承諾も必要になります。
値下げありきの価格決め
土地ではなく物件を売却する時も同じですが、基本的に不動産売買時は売り出し価格に対して買主が指値をし、値下げ交渉が入ります。
少なくとも売り出し価格に対して1割程度は値下げした価格で成約することが多いです。
それを踏まえた上で売り出し価格を設定するようにしましょう。
土地の調査をする
土壌汚染調査
買主が安心して土地を購入することができるように土壌汚染がないということを証明しておくための調査が土壌汚染調査です。
例えば昔ガソリンスタンドがあった場所だったり病院があった場所だったりすると、土壌汚染されていたりする可能性があるので
そういった調査をせずに売却をしてしまうと後になって損害賠償を請求する可能。
地中埋没物などが見つかる可能性もありますので、そういった場合は取り除かなくてはいけません。
合わせて、土地がどのような使われ方をしていたのかという利用履歴を明確にすることによって、より安心して買主に土地を買ってもらうことができるでしょう。
地盤調査
頑丈な地盤の上にある土地が高く評価されるので地盤調査をしておくのも高く売る方法の一つとなります。
地震大国の日本では地盤を気にする人も多いです。
地震の際の液状化のリスクがないかどうかなども心配されるポイントなので、地盤調査済物件というだけで高く売れる可能性はあります。
相場が高い時期に売る
不動産の相場が高い時に売った方が高く売れますよね。
土地の価格は景気状況にも左右されるので、景気が良い時に売った方が良いです。
相場価格を調べる方法はいくつかあるのですが実勢価格(じっせいかかく)から調べるのが一番良いかと思います。
実勢価格というのは実際に売れた価格のことを指します。
国土交通省の不動産取引価格情報検索を調べてみましょう。
同じ地域の似ているどっちがどれくらいの値段で売れているのか、時期をずらして比較してみると良いと思います。
隣地を買い足す/分割する
土地が広がることによって建築基準法の基準をクリアーし再建築が可能になる物件などがあります。
難しい物件の場合は隣地を買い足すことによって高く売れる場合がありますので不動産会社と相談しながら進めていくと良いと思います。
逆に広すぎる土地の場合は分割して販売した方が高く売れる場合もあります。
例えば戸建住宅の敷地だと40〜80坪程度が標準なので、土地はその大きさに分割して販売するという方法です。
これらも土地の売買に慣れている不動産業者に相談したほうが良いでしょう。
複数の不動産会社で査定する
不動産会社によって査定額というのは大きく異なる場合があります。
そのためなるべく複数の不動産会社で査定を行い、なるべく高く売れそうなところはに任せるようにしましょう。
しかしその見極めを行うためには相場価格をしっかりと把握している必要があります。
あまりにも突出して査定額が高い不動産会社は逆に何か裏がある可能性もありますので注意しましょう。
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