先日から中古のマンションを購入するために、仲介業者さんに問い合わせをしたり、実際にいくつかマンションを見に行ったりしています。
物件を購入するにあたって、不動産業者の方に、
- 売主さんに先にお支払いする手付金
- 仲介手数料
は現金で必要になります!
というお話をいただきました。
今回は中古マンションを購入する際に必要になる仲介手数料について解説してみたいと思います。
仲介手数料は不動産仲介業者に支払うもの
不動産の売買をする時に売主と買主の間に入って話を進めてくれるのが不動産仲介業者です。
不動産売買時は、
- 売主
- 買主
- 不動産仲介業者
の3人、登場人物がいる、ということですね。
(厳密には売主につく仲介さんと買主につく仲介さんが別業者のこともあるので、その場合は登場人物は4人になります)
検討者
売主と買主の間で直接やりとりをすればいいのに、どうして不動産仲介業者がいるの?
と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
仲介手数料もかからなくなりますので、売主と買主で直接売り買いをすればいいですよね。
実際、直接売り買いをするというのは違法ではありません。
ただ、不動産売買における法律や税制、契約手続きなどはとても難しく、ルールも頻繁に修正されています。
そしてこれらを把握しないまま売買をすることで、トラブルが起きやすくなるのです。
売主も買主も不動産についてあまり知らない同士でしかも個人となってくるとトラブルも起きやすくなります。
もちろん「代金を支払ったのに引き渡してもらえない!」というような詐欺も想定できます。
不動産売買は金額もかなり高額になりますので、プロに仲介に入ってもらってやりとりをした方がトラブルが起きにくい、ということなんですね。
買主にとっては
- 売りたい物件の調査をしてくれて、情報をまとめてくれる
- 物件の情報を掲出して集客してくれる
- 条件の交渉などをしてくれる
- 引き渡しにも立ち会ってくれる
といった仕事をしてくれるので大変ありがたい存在です。
さらに買主にとっても、
- 一つに限らず、条件にあった物件の紹介をしてくれる
- 条件の交渉をしてくれる
- 必要書類などを教えてくれ、スムーズに売買が進むよう手伝ってくれる
- 引き渡しに立ち会ってくれる
など、色々なサポートをしてくれる存在です。
売買が成立した場合、
売主も買主も、どちらも仲介業者に仲介手数料を支払うのが一般的です。
売主と買主をマッチングさせたのが同一の一社であれば、両手仲介と言って売主からも買主からも仲介手数料を受け取ることができますが、
それぞれ仲介さんがついている場合は、片手仲介となりますので売主についている仲介さんは売主から、買主についている仲介さんは買主からそれぞれ手数料を受け取ることになります。
関連記事:不動産の仲介手数料はいつ、誰が払うの?
仲介手数料を支払うタイミング
不動産売買の流れをざっくり書いてみると、
- ネット上などで不動産の検索
- 気になる物件があれば電話で問い合わせて内見日調整
- 内見
- 気に入れば買付証明書を書いて申し込み(価格や条件など交渉)
- 売主と買主で双方合意がとれれば売買契約(手付金の支払い、仲介手数料の半額を支払う)
- 後日、物件の残代金の支払いとともに引き渡し、仲介手数料も残りの半金を支払う
という流れになります。
不動産業者に仲介手数料を支払うのは⑤と⑥の段階で半金ずつ、ということになりますね。
仲介手数料は業者によって金額を決めて良いことになっており、
上限が【物件価格×3%+6万円】と決められています。
これを超えない範囲で仲介手数料を決めて良いとされているので、実際には、上限いっぱいで設定している不動産業者がほとんどです。
一応、上記で紹介した金額は速算式で求めるものになります。
法定上限額の計算方法は、詳しくは以下の通りとなっています。
物件価格 | 仲介手数料の上限(税抜き) |
---|---|
200万円未満の部分 | 物件価格×5% |
200万円超、400万円未満の部分 | 物件価格×4% |
400万円を超える部分 | 物件価格×3% |
中古マンションの物件価格が3,000万円の場合は、仲介手数料は96万円(税抜)となります。
仲介手数料もそれなりの金額になってきますので、きちんとこの部分は現金を用意しておかなくてはいけないですね。
ちなみに私の所有していた築古戸建ては、400万円以下だったので、また違う計算式で仲介手数料がかかりました。
その時の話を別の記事にまとめています。
もし格安物件を持っていれば、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:400万円以下の売買で仲介手数料18万円!?低廉な空家等の売却における仲介手数料の特例とは
仲介手数料無料ってどういうこと?
たまに「仲介手数料無料!」というのを謳っているところがあるのですが、仲介手数料が無料になるのはどんなケースなのでしょうか?
仲介手数料が無料になるのは、売主と買主両方の仲介を一社で行い、両手取引と言われる状況になる場合は、どちらかを無料としているケースもあります。
仲介手数料を無料とすることで、なるべく人を集めようとしているということですね。
ですが個人的には、そこでお金を稼ぐことができない分、別の名目で上乗せされていたり、
付加サービスを有料にしていたり、
そもそも仲介業者の経営が危なかったり…と無料を謳っているところにあまり良い印象がありません。
不動産売買は大きなお金が動くものですから、あまり無料で謳っているところに飛びつきすぎないようにした方が良いように思います。
関連記事:不動産売買の時、司法書士さんは何をしてくれる?依頼した方がいい?