地方の築古アパートを中心に、区分や戸建てにも投資をしています。
不動産投資歴は10年を超えました。
最近、地方都市で所有をしていた築古の戸建てが売れました。
購入をしてくださったのは外国人の方(シンガポールの方)だったのですが、
初めて外国人の方に不動産を購入してもらうので、色々と戸惑うこともありました。
基本的にはやり取りをしてくださっているのは仲介業者の方のなので、一番戸惑っているのは業者の担当の方だとは思うのですが笑
外国人の方への不動産の売却で「いつもと違うなぁ」と思ったことをまとめてみたいと思います。
海外送金での売買代金受け取り
今回は海外からの入金だったので、売買代金が海外からの送金という形になります。
海外送金でお金を受け取ったことは何度かありますが、不動産の売買代金ほどの大きな金額を受け取るのは初めてですね。
海外送金をしてもらうには、通常の国内での振り込み時とは異なり、より多くの情報を渡さなければなりません。
- 受取人氏名・住所
- 金融機関名・支店名・支店住所
- SWIFT/BIC.
- 口座番号、国によってはIBANなどの情報
- 送金目的
といったものです。
口座番号と支店と氏名があれば良い、というわけではないので、ここもちょっと慣れていない人には難しいと思います。
更に、ネットバンキングを使った送金だったようなのですが、買主さん側も慣れていないくて、ネットバンキングのスクショを送ってきて、「ここの情報を教えてください」「うまく送金できません」といったメールが来たりしていたようでした。
これも仲介さんが対応してくださっていましたが、こちらにも「どうしたら良いでしょうか?」というようなメールが来ており、私も慣れているわけではないので、「わからないなぁ」となってしまっていましたね。
こういったところはちょっと難しいなと思います。
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着金をすぐに確認できない
海外送金での入金になるため、着金をすぐに確認できない、という難しさもありました。
基本的には売買契約を結んでから、引渡しと支払いは同日に行います。
着金が確認できたらすぐにその日中に司法書士さんにお願いして登記を変えてもらいます。
ですが、海外からの送金の場合は数日ほど時間がかかってしまうらしく、
これはもう買主さんにお願いして、あらかじめ入金をしてもらい、着金が確認できたら登記を変更する、という手順にさせて頂くことにしました。
ですが相手は海を隔てて遠くに居るわけで、不動産のような大きな買い物をするのに、先にお金を支払うというのは結構怖いものだと思います。
とはいえ、こちらも買主さんが「入金しました!」と言ったからといって、着金が確認できないものに対して登記を変更するというのは怖いです。
「やっぱり払ってません!バイバイ!」みたいなことになったら、不動産の所有権だけうつって、こちらにはお金が入らない、という状態になってしまいますからね。
なので売買契約を結んで、手付金は支払ってもらい、
その上で更に、売買代金の振り込みも今回は先に行ってもらう、という流れで了承していただきました。
信用してお支払いをいただけたことは良かったです。
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分割で支払いをしてきた
ここでさらにトラブル発生。
海外送金の上限が100万円だったのか、よくわからないのですが、100万円ごとに分割で送金をしてくるという事態が発生しました。
しかも海外送金の場合、銀行の方で1回の振り込みごとに手数料が2500円かかりました。
分割の回数分、2500円かかっており、これらを合計して請求させてもらうかどうか?という話を今仲介さんとしているところです。
分割で支払ってくるということも予期せぬ事態でしたが、手数料もかなり高くなる、というのが驚きですね。
しかしこれは銀行側で取られてしまうものなので、それを買主負担とするのは困るな、と思います。
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複数人で登記をするという新しい所有の仕方
これは特に私が苦労したという話ではないのですが、
今回、買主さんは確か6人の共有名義で登記をされるとのことでした。
お子様へのプレゼント的なことで日本の不動産を購入されるそうなのですが、それが6人の共有名義…
日本でも夫婦で共有名義で不動産を購入する、といったようなケースであれば見かけることがありますが、6人というのはなかなか見かけないですよね。
しかも共有名義での不動産所有というのは大きなトラブルの原因になりやすいと言われています。
「それは大変なんじゃないかな…」と正直思いました。
もちろん買主さんの自由ですけどね笑
ということで、色々と文化の違いもありますし、特にお金のやり取りではイレギュラーがあって大変だなと思った次第でした。
ただ、これからは外国人の方に不動産を購入してもらう、という機会も増えるかなと思います。今回は良い勉強になりました。