不動産投資初心者の方は不動産コンサルタントの方にお世話になることもあるかと思います。
ですが、不動産コンサルタントに良いと紹介された物件があまりよくなかったり、
騙された、というようなお話をされている方が多いのも事実。
今回は不動産コンサルタントに頼むお仕事がどんなお仕事なのか、どういう心持ちでコンサルタントの話を聞けば良いのか、ということを考えて行きたいと思います。
不動産コンサルタントの話は絶対じゃない
良い不動産コンサルタントはいないか、と探されている方もいらっしゃるかもしれませんが、
基本的に株なども含め、投資というのは他力本願ではなく、自分で考えて、自分で良いと思ったものに、自分が責任を持って投資するスタンスの方が良いと思います。
株式投資をする際、私はよくウォーレン・バフェットの本を読みますが、
他人から聞いた話を鵜呑みにして投資をするのは良くない、という話をよくされていますね。
特に群集心理に流されてはいけないという話をよくされていますが、
やはり「誰かが言っていた」ということに流されてしまうと後で損をした時に「あの人のせいで!」と他人を憎まなくてはいけなくなってしまうのです。
もちろん人によって投資スタイルは様々ですので何が正しい、というわけではないのですが、
私個人といたしましては、やはり自分が納得して選んだ選択肢を常に選択しないと、投資を楽しく続けていくことができないなと感じるのです。
不動産コンサルタントにコンサルティングをお願いすることはやめた方がいい、というお話ではありません。
コンサルティングを頼むのは良いと思うのですが、
その話を鵜呑みにしすぎず、自分の中で改めてコンサルタントの話を咀嚼し、その上でどうするか、自分の考えで決めた方が良い、と私は思っています。
個人で不動産投資をするにしても、その不動産事業に置いて自分は経営者となるわけです。
事業を動かすという意識を持って取り組んでいけると良いでしょう。
コンサルタントにはどんな種類がある?何をお願いできるの?
では具体的に不動産コンサルタントにはどのようなお仕事をお願いできるのでしょうか?
大きく分けると、不動産コンサルタントには、
- 不動産会社内の自社コンサルタント
- 独立系のコンサルタント
がいます。
不動産会社内の自社コンサルタント
こちらは不動産会社の中に不動産投資初心者へアドバイスをできるよう、自社のコンサルタントを設けているタイプです。
不動産投資初心者に対して、
- 融資の相談を受ける
- 実際に物件を運営した時にどんなコストがかかるか説明する
- 火災保険の入り方などのアドバイスをする
というようなことを行っていて、不動産を売る前からオーナーのフォローをするタイプのコンサルタントですね。
自社での売買にもつながりますし、不動産投資家と長いお付き合いをしていくために設けられている仕組みだと思います。
物件を購入する時も早く購入できる可能性があり、
どちらかというとコンサルタント料での利益よりは不動産売買手数料での利益がメインになっていることが多いです。
逆を言えば、不動産を売る、ということがメインなので、
ここで自分が良くないと思うような物件を強引に購入させられないように注意が必要です。
基本的には不動産会社が無理やり…なんてことはトラブルになりかねないのでやりませんが、コンサルタントも個人の営業成績があるので、悪い人にあたってしまうと大変ですね。
独立系のコンサルタント
不動産会社には属しておらず、物件を紹介できるコンサルタントという触れ込みでコンサルティングを行っているパターンもあります。
この物件は提携している不動産会社から情報をもらって紹介、という形が多いでしょう。
こういったコンサルタントも、結局コンサルティング費用よりは物件の売却が決まった時のコンサルタント会社に入る売却手数料からのキックバックで利益を出しています。
詰まるところ、不動産業界では売買での手数料が一番金額が高く、利益が出やすいということですね。
つまりこちらのコンサルタントもやはり「物件を売ること」がメインなのです。
そして不動産投資を長年やっているとわかりますが、物件の紹介というのは、まず不動産会社が懇意にしている不動産オーナーに情報がいきます。
掘り出し物件は結局紹介が多いのです。
なので物件を紹介してもらうことを目的にコンサルティングを受けても、コンサルタントはもうあまりものの物件しか持っていない、ということもよくあること。
それよりは、毎日ネットに上がる新着物件を追った方が確実かな、という気がしています。
今回は不動産コンサルタントについてお話してみました。
コンサルタントに頼るのは悪くはないのですが、
一意見を聞く、というくらいの距離感で思っておくのが一番良いかもしれませんね。