売買知識

不動産の価値を調べる方法にはどんなものがある?

不動産の価値はいろいろなシーンで調べたくなるものですよね。

私の場合は不動産投資目線で、主に不動産を購入する時に「これはどれくらいの価値があるかな、売り出し価格は妥当な金額かな」ということを計算します。

他にも、

  • 相続することになった不動産がどれくらいの価値があるのか知りたい
  • 売却する不動産が、どれくらいで売れるのかをイメージしたい

といったケースがよくあるケースかなと思います。

今回は不動産の価値を調べる方法について、少し解説してみたいと思います。

土地の価値はすぐに計算できる

「不動産の価値を調べる方法」を調べると、やれ不動産鑑定やら査定やらいろいろ出てくるものですが、

土地の価値についてはすぐに計算することができます。

対象の不動産があるエリアについて「エリア名 坪単価」とネットで検索してみましょう。

そうするとすぐに坪単価が出て来ますので、対象不動産の土地の広さをそれにかければ、すぐに土地の価値を計算することができます。

どこかに連絡したり、査定を依頼したり、というのはもっとあとの段階のことでしょう。

この計算方法が使えばすぐに金額のイメージができますので、ぜひ使ってみてください。

土地の値段というのは、人口の変動が大きくなければそこまで上下するものではありません。

昔はすごく人がいた地域だったのに、今は過疎化が激しい、みたいなエリアはちょっと土地の価値も落ちてしまっているかもしれませんが、

それでも建物の値段が経年劣化で最終的にゼロになってしまうのに対して、土地に関してはゼロになるということは都市部ではほとんどありませんので、不動産においてはやはり土地の部分というのはとても重要なのです。

土地の計算ができれば、売り出されている物件の価格も分解して考えることができます。

例えば2000万円で売り出されている物件の700万円くらいが土地だと計算してわかれば、残りの1300万円が建物部分として積まれている金額になります。

それを見て高い安いの判断をしたり、相場を考えたりすることができます。

自分が売ろうと思っている物件や相続するかもしれない物件に関しても、

土地の価値を計算した上で、近隣で売り出されている類似物件を検索して見てみれば、

建物部分にどれくらいの値付けがされているか、ということが分かるでしょう。

そういったところを参考に値付けをすれば良いと思います。

関連記事:不動産売り出し価格の決め方は?業者さんと相談して決めました

不動産査定

もし不動産の売却を考えて価値を調べたいのであれば、

対象不動産があるエリアの地元不動産に不動産査定を依頼してみましょう。

私も最近、所有していた区分マンションを売却することにしたので、地元不動産3社に不動産査定の依頼をして、相見積もりをとらせていただきました。

不動産売却時の私の業者の選び方!3社に査定に来ていただきました 今回、区分で所有している物件を売却することにしました。 10年以上所有していたリゾートマンションなのですが、そろそろ売却しようと...

私の場合は区分マンションで、他に売り出されているお部屋が同じマンション内に結構あったので、それを調べて簡単に相場を知ることができました。

上記でご紹介したような計算方法をとらなくても、区分マンションである程度戸数が多いものであれば、他のお部屋が売り出されていないか、ということをまずは調べてみても良いかと思います。

マンション名などで検索すれば簡単に情報が出て来ますし、売り出し価格も掲載されています。

不動産業者さんの査定はもちろん無料で来てくださいますし、

いくつかの業者さんで相見積もりを取ってみるのも良いでしょう。

少し大変ではありますが、複数の業者さんに見てもらった方が、なんとなくの金額のイメージはつきやすくなると思います。

ただ、ある程度査定は「自分のところに物件を預けて欲しい!」と業者さんが思うので、少し高めに出ることが多いです。

それで売り出してみてもあまり買主が見つからず、でどんどん値段を下げていかざるを得ない…ということはありますので、査定額をそのまま鵜呑みにするのは危険です。

査定額よりも10%以上金額が下がっての取引成立…ということも珍しくありませんので、

上記でご紹介した計算方法も使ってみて、ぜひ一度自分でも計算してみてください。

ちなみに不動産業者の買取というのはおすすめできません。

買取になると大体金額が相場の7割くらいに下がってしまいます。

不動産買取のデメリットとは?相場価格の7割くらいになっちゃいます 自分が所有しているリゾートマンションを売却することになり、先日不動産会社さん3社にお願いして不動産の査定に来ていただきました。 ...

目的によって調べ方も異なる

ざっくりと簡単に不動産の価値の調べ方をご紹介してみましたが、

不動産を売るのか、買うのか、相続するのか、その目的によっても価値の算出方法は異なって来ます。

実は不動産には色々な価格の付け方があるんですよね。

大まかに5つの価格の種類があって、

  • 実勢価格(時価)…公示価格の1.1倍くらいが目安、変動しやすい]
  • 公示価格/基準地価…国や都道府県が公表している土地の価格から求める地価
  • 路線価(相続税評価額)…相続税額を決めるための基礎となる評価額、公示地価の約8割
  • 固定資産税評価額…固定資産税を計算するための価格、公示地価の約7割
  • 鑑定評価額…不動産鑑定士の鑑定評価額、物件各々の特徴を踏まえて、より具体的に出てくる価格

があります。

色々あって複雑ですが、目的によって調べる価格が異なる、ということだけ理解しておければ、

あとは上記で紹介した計算式でとりあえず計算してみる、で良いと思います。

関連記事:不動産の資産価値を上げるためにできること

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