狭小地と呼ばれる狭い土地や形がいびつで建物を建てるのが難しいような土地をどのように活用するのかということについて今回は解説してみたいと思います。
駐車場
一番最初に思いつくのは駐車場です。
月極駐車場という形で私もやっていますが、近くにアパートを持っている場合はそのアパートの駐車場として使ったり、後は別のアパートの駐車場として貸し出したりというようなやり方ですね。
月極の良いところは何と言っても土地があればあまり初期費用をかけずに始めることができるという部分です。
コインパーキングの場合はどうしても機器を購入したり土地の整備を行わなくてはいけなくなります。そこで初期費用がかかってしまうと、どうしてもそれを回収するためのプレッシャーを感じなくてはいけなくなるので、狭小地をなんとか活用できれば良いという程度なのであれば月極駐車場の方がおすすめです。
土地を整地して白線を引くだけで始められるのでほとんど初期費用がかかりません。
また都心であれば自動車だけでなくバイクや自転車のパーキングなども狭小地活用方法として良いでしょう。
バイクの場合は2メートル×0.9メートルのスペースがあれば1台分のパーキングを作ることができます。
自転車の場合は5坪の土地で約15台の駐輪が可能です。
変形地や間口の狭い土地でも自転車パーキングなら使うことができるので、難しい土地に最適でしょう。
自動販売機
最近私も自動販売機の設置を始めてみました。
利益としては月に5000円程度なのでそこまで大きく儲けることができるというわけではないのですが、地方物件であれば駐車場として活用するよりも自動販売機を設置した方が利益がでそうです。
業者でのリースになるので、最低でも月に300本程度は売れる見込みがないとそもそも自動販売機の設置ができないということでしたが、周りに自動販売機やコンビニなどが見当たらない土地なのである程度利益を出すことができる土地でした。
立地などを考えて利益が出せそうなのであれば、リース型の自動販売機であれば初期投資はほとんどかかりませんので検討してみても良いかもしれません。
いろいろ業者がありますが、業者によってもバック率が変わったり、諸条件が異なるため、複数の業者に問い合わせてみて比べてみると良いと思います。
関連記事:土地活用で自動販売機の設置!実際やってみてわかったこと
コインランドリー
初期投資がかなりかかってしまう方法であり、さらにそれなりに広いスペースが必要になってしまいますが、15坪程度あるのであればコインランドリーの経営は可能です。
基本的には無人で問題はありませんが、管理などは難しいので出来ればこちらも業者に管理を任せることができるような形での導入が良いと思います。
洗濯物が盗まれてしまったり、コインを入れる部分が盗まれるというようなこともありますのでトラブルは起きやすいかもしれません。
関連記事:コインランドリー投資は儲かる?初期費用はどれくらい?
コインロッカー
駅や観光地、商業施設の近くなのであればコインロッカーの運営などもおすすめです。
幅は190cm奥行き80cmがあれば一般的なサイズのコインロッカーを設置することができます。
バイクや自転車のパーキングの空きスペースなどに設置すると、同時に荷物を預ける人がいるので売り上げが上がりやすいです。
パーキングとの組み合わせも考えてみると良いかもしれません。
カウンター店舗
- 宝くじ販売所
- たばこ屋
- スタンドカフェ
- おにぎり屋
- タピオカ店
など、狭小地でも高い売り上げをあげることができるカウンター店舗などもあります。
人通りが多くて繁華街なのであれば置いたカウンター店舗を建てたり、土地だけ貸すというやり方もできるでしょう。
最近は狭小地でも揚げるだけで良いので初期投資がほぼかからない、ということで唐揚げ屋さんが人気なようです。
看板
看板さえ設置することができるようなスペースがあれば野立看板というやり方もあります。
車に乗っていると見る「〇〇まであと700m」みたいな看板ですね。
こういった看板は広告を掲出する事業者から毎月看板掲出料を受領することができます。
地方でも道路から視認性が高いようなとちなのであれば看板用地として活用することができるでしょう。
ただあんまり車の通りがないような場所だとこのような活用の仕方は難しいですね。
狭小地の活用方法について、いくつかの例を挙げてみました。
意外と小さな土地でも色々なことができるものです。
パーキングとコインロッカー、コインランドリーと自動販売機など、組み合わせて考えていくのも良いでしょう。
例えばアパートでも、自動販売機を設置してきちんと売り上げが毎月立っていれば、売却をする時にその契約もつけた上で金額を少し上乗せすることができます。
それも立派な物件勝ちですからね。
余った土地を少しでも有効活用していきましょう。
関連記事:不動産を売却する前にリフォームした方が高く売れるの?