売買知識

マンションの住み替えは何年くらいが一番いい?

マンションを購入して住んでいるけど、

そろそろ引っ越したい、という人は多いのではないでしょうか。建物の区分所有等に関する法律(通称:マンション法)が成立したのが1962年のこと。

まだ100年も経過していないのです。

何が正しいのか?」と悩む人が多いのは当然なのです。

 

一生の家を持つ人も都心では特に減ってきていて

マンションを購入して定期的に住み替える、という人も少なくありません。

 

ではマンションの住み替えは何年くらいでするのが適切なのでしょうか?

 

住宅ローンなどもありますから、適切なタイミングで住み替えをしないと

多重債務を抱えてしまったり、大きく損をしてしまうことがあります。

 

マンションの住み替えをしようとしてる方へ、

何年くらいの目安で住み替えをしたらいいのか、また住み替えをする時の注意点について紹介していきたいと思います。

 

住んですぐの住み替えはNG

 

マンションを購入したはいいものの、住んでみたらイメージしていたものと違う、

ご近所づきあいがうまくいかない、など様々な理由で住み替えを検討している方もいるでしょう。

 

しかし購入したマンションからすぐに住み替えするのはあまりおすすめできません。

 

購入したマンションからあまりにも早く住み替えを行ってしまうと

前のマンションの借金を返しつつ、さらに次の借金も返さなくてはいけなくなってしまうので、

住宅ローンの多重債務になりかねません。

 

マンションを購入してからすぐに住み替えを行うというのは、あまりおすすめできないのです。

関連記事:マンションの1室のオーナーはアパート1棟買いとどう違う?

長く住んだ物件は価値が大幅に下がっている

 

では逆に長くそのマンションに住んでから住み替えを行うのであればいいのか、というと

それもまた少し違うんですよね。

 

長く住んだマンションの場合だと、マンションの価値が大幅に下がってしまっている可能性があります。

 

住み替えを行う場合は、現在住んでいるマンションの売却によって得た資金を新居の購入費用に充てようと考えている方も多いと思いますが

マンション自体の価値が下がっている場合は売却金が思った額にならず、新居の購入資金を用意することができない、ということにもなりかねませんので、注意が必要です。

関連記事:築古アパートの6つの出口戦略

 

ベストなタイミングは10年

 

マンションの住み替えで一番おすすめの時期は、購入後10年経った頃です。

この理由について解説していきましょう。

 

築10年は人気が高い

 

まず、築10年ほどの物件だと築浅物件の扱いになるのですが、

中古マンションのため、比較的割安で購入することができるので、

中古マンションの購入を検討している人にとっては築10年ほどのマンションが狙い目になるんですね。

 

非常に人気が高いのが築10年ほどの物件なのです。

 

実際に一番成約数が多いのも10年前後のマンションなんですね。

 

売却金でローン返済ができる可能性がある

 

築10年ほどのマンションはだいたい新築マンションより2〜3割引きで取引されることが多いですが、

そうすると、売却金だけでローンを返済することができる可能性が高いんですね。

 

30年ローンを組んでいたとしても、築10年であれば残りのローンは20年分になりますから

売却金だけでローンが返せる、というわけです。

 

もちろんこれは可能性の話で、

実際はローンにも手数料がかかりますし、マンションがどれくらいで売却できるかは査定した上で、

さらに買主との交渉も必要になりますので、しっかりと確認した方が良い部分です。

 

住宅取得控除が切れるタイミング

 

戸建やマンションを購入した際に住宅ローンの年末残高の1%である所得税が還付される住宅取得控除という制度があります。

 

ただこの制度は物件を購入してから10年間しか受けることができない期限付きの控除なんですね。

 

なので、マンションを購入してから10年で住み替えを行うことで、

この制度の恩恵を最大限に受けることができる、ということなのです。

 

さらに新しいマンションを購入した際は再度この制度を利用することができますので

住み替えを行ったらまた住宅取得控除を利用すればお得なんですね。

 

そういったタイミングでもあるので、マンションを購入してから10年、というのは住み替えのタイミングとしておすすめです。

関連記事:ヴィンテージマンションは耐震が弱い?気をつけるべきポイント。

 

住み替えの手順

 

実際の住み替えの手順としては

  • 不動産会社で今住んでいる物件の査定
  • 物件の引き渡しとともに媒介契約を結ぶ
  • 購入希望者が現れたら交渉し、売却成立

というような流れになります。

 

しかしここで重要なことは、不動産で査定をしてもらう前に

周囲の類似物件の相場を知っておく、ということです。

 

住み替えをする人のほとんどが初めての経験だと思います。

物件の相場はなかなか素人にはわからないものですよね。

 

なので、不動産会社に査定に出しても、その金額が本当に妥当な金額なのか判断するための材料がないのです。

 

なので、周辺地域のなるべく条件が似ているマンションがどれくらいの価格帯で売りに出されているのか、ということを

しっかりと下調べしておくことがとても重要です。

 

購入後10年を目安に、マンションの住み替えを検討してみてください。

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