不動産投資を始める時に、ワンルームの物件の方が良いのかファミリータイプの物件の方が良いのか、というのは誰もが悩むところだと思います。
ファミリータイプもワンルームも扱ってみて思うのは、どちらが絶対的に良いというのではなく、どちらもそれぞれに特徴があるので、どういった不動産投資を目指したいかというところを先に決めた上で投資をするというのが一番良いということです。
どれくらい自分が不動産投資に時間と労力を割くことができるかということによっても変わってくると思います。
今回はワンルームとファミリータイプの物件にどのような違いがあって、どのようなことを考えて不動産を選べばよいのかということについて解説していきたいと思います。
平均居住年数
まずワンルームとファミリータイプの物件で大きく違うのは入居者の平均居住年数です。
単身者の平均居住年数は約3年程度です。
ターゲット層にもよりますが大学生の場合は4年が多く、東京の物件の場合は単身者だと物件の更新に合わせて退去を決めるケースも多いので、大体平均して3年程度という感じですね。
これに対してファミリータイプの場合は短くても2年、世間的に言われている平均居住年数は6年前後となっています。
小さいお子さんがいるような家庭の場合は、学校の都合などもあって「なるべく引っ越しをしたくない」と考える家庭の方が多いので、やはり居住年数は長くなる傾向があると言えるでしょう。
この平均居住年数の事を考えると管理という面から考えればファミリータイプの方が楽だと思います。
長く住んでくれる入居者が多ければ多いほど、入居付けの心配をする必要がありませんからね。
ただ日本社会全体で見たときにファミリータイプよりも単身者の方が人口は多くなります。
そのため回転率という面から見ると単身者の方が回転率がよく、入居付けもしやすいというのはあるでしょう。
ファミリータイプの方が長く住んでもらえるけれど、一旦空いてしまうと入居付けをするのが難しくなるというデメリットがあります。
どちらの方が自分の性格に合っているか、というところな気もします。
周辺環境にもよる
もちろん物件の周辺環境によっても変わってくる部分だと思います。
周りに小中学校やファミリーが生活する上で必要となる施設がないのにファミリータイプの物件、となると難しいでしょうし、地域によっても単身者の物件の方が人気な地域とファミリータイプの物件の方が人気な地域があります。
とあるエリアでは単身者向けの物件に投資をする不動産投資家が逆に多くなってしまって、ファミリータイプの物件がなかなか出てこないため、ファミリータイプの物件の方が客付きがしやすいという現象が起きているところもありました。
そのエリア全体で見たときにどちらを選んだほうが有利なのかということを考えるのも大切だと思います。
また自分がそのエリアに住むとしたらという想定をして考えていくことも大切なのではないかと思います。
賃貸物件の検索を行う時にだいたいの場合がまずはネットで不動産ポータルサイトを調べることになると思います。
物件を絞り込むときにどのようなスクリーニング条件があるのか、自分だったらどのような条件が外せないのか、実際にポータルサイトを使って物件を探してみるのもいいと思います。
スクリーニング条件に書かれているものというのはなるべく揃えた方が物件の露出度が上がるということがわかります。
例えばわかりやすいところで言うとウォシュレットだとか、モニター付きインターフォンといった設備です。
そのエリアの中ではその設備を完備している物件が少ないなどもありますので、エリア全体の中で考えていくということも大切です。
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ファミリー層と単身者の今後
次にファミリー葬と単身者の今後について考えていきましょう。
これは言うまでもなくワンルームの方が優勢となります。
というのも1980年にはワンルームの入居対象である単身世帯数が711万世帯であったのが、2015年には1656世帯と倍以上に増加しています。
また2035年まで高の増加傾向続くと言われており、ピークの数字として1833万世帯という数字が出ています。
これからさらに単身者が増えることを考えると単身者層の方が客付けがしやすいということがよくわかります。
既に日本は超高齢社会ですが、これからも高齢化の進行がどんどん進んでいきますので、高齢者の単身世帯はさらに増えていきますし、晩婚化未婚化の流れも強まってきています。
さらには既に結婚していた人が離婚をするというケースも増えており1980年代から2017年にかけて離婚の件数は1.5倍になっています。
日本という大きな枠で考えた時はワンルームの方が投資はしやすいでしょう。
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