不動産投資をするなら目指すのは満室経営。
なるべく空室を埋めて入居者を増やすためにはどのような空室対策をすれば良いのでしょうか?
今すぐオーナーが試すことができる空室対策についてまとめてみました。
入居者負担を減らす[家賃減額、敷金礼金値下げ、フリーレント]
一番最初に考え着く方法として家賃の減額があると思います。
入居付けを行ってくれている不動産会社からも最初に提案されることではないでしょうか。
入居が決まったときに、家賃を減額するということは減額した家賃のままずっと契約を続けるということです。
当初予定していた利回りを大きく下げることになってしまいますので、できればこの手法は最終手段として取っておきたいところで。
長期的な入居が見込めるような物件の場合は、敷金礼金お値下げもしくは無料にしたり、フリーレント期間を設けるほうが結果的にお得な場合もあります。
入居が決まらないと焦る部分もあると思いますが簡単に家賃を下げすぎないようにしましょう。
関連記事:家賃設定をする時にオーナーが考えること
共用部の清掃
内見に来た人は共用部の清掃が行き届いているかどうかということにとても敏感です。
私も自分が住むために賃貸物件を探した経験が何度かありますが、例えば共用部にタバコのカスが落ちていたりすると、「入居者の質があまり良くないんじゃないかな?」と思ったりしました。
それ以外にも敷地内の雑草が伸び放題になっていたりすると印象は良くありません。
地方物件の場合でも、こまめに現地に足を運んで物件の現況を見ておくことが大切です。
一つ一つの物件に時間をかけて管理するのは管理会社も難しいので、そういった部分はこまめにお願いするようにしましょう。
内見者の印象を良くするための仕掛け
内見してくれた人へ印象を良くするために、お部屋の中にも様々な工夫をしているオーナーが多いです。
例えばお部屋に入ったところにウエルカムボードのようなものを置いておいて、物件の良いところを紹介するような案内を置くとか、
来てくれた人へスリッパをきちんと用意し、寒い時期にはホッカイロを添えておくなど。
さらにお部屋のイメージを良くするためにアロマなどを置いているオーナーもいます。
どうしても空室が長くなってくると下水の臭いが上がってきて、お部屋のイメージがよくなくなってしまうこともありますので臭いには配慮しておくと良いと思います。
入居検討者に「オーナーがいい人そう」と思ってもらうことも大事だと思います。
関連記事:地方の不動産会社はここが違う!実際に話してみて感じたこと
広告料の上乗せ
なかなか入居が決まらない物件に関しては、勇気づけを行ってくれている管理会社の方に広告料を上乗せするという方法もあります。
「AD」とも呼ばれる部分ですが、やはりこれが上乗せされていると管理会社も頑張って入居を決めようとしてくれるので、毎回というわけにはいけませんが入居がなかなか決まらない場合は試してみても良いと思います。
もちろん管理会社との関係性などもありますのでバランス感覚が必要担ってくるとは思いますが。
関連記事:不動産投資をする時に知っておきたい広告料の仕組み!相場はいくら?
設備を増やす
入居者に人気の設備を増やすことによってポータルサイトでのスクリーニング条件にも引っかかりやすくなります。
ウォシュレット
どちらかと言うと女性より男性の方がウォシュレットはついているかどうかということを気にされる方が多いように思います。
単身男性向けの物件などはウォシュレットが付いていると他の物件との差別化になるのではないでしょうか。
最近はユニットバスでも無電源型のウォシュレットをつけることができるんですね。
私も最近知ったことですが、値段も安いですしこれはいいなと思いました。
関連記事:収益物件に無電源ウォシュレットを設置してみました!
カメラ付きインターホン
防犯の観点からカメラ付きのインターホンは人気となっています。
こちらは特に女性がターゲットになる物件の場合効果的でしょう。
カメラ付きインターホンはそこまで高いものではないのですぐに導入できる個室対策だと思います。
宅配ボックス
家にいる時間が短くてなかなか荷物を受け取ることができないという人のために宅配ボックスを設置するというのも一つの手です。
単身者にはかなり人気の設備だと思います。
無料インターネット
最近は新型コロナウイルスの影響でリモートワークを行っている人も多いです。
インターネットを使える環境で生活するのは当たり前になりつつありますので検討してみても良いかもしれません。
ただインターネットを一括で契約するということでキャッシュフローが悪くなりますし、一括契約の場合は回線がとても遅くなってしまうこともあります。
条件など確認して検討した方が良いでしょう。
関連記事:アパート経営における無料インターネット導入の効果とコストについて
24時間ゴミ出しOK
市町村によっては役所に申請をすることによって敷地内にゴミ置き場を設置できる場合があります。
○世帯以上の共同住宅であれば設置できるというような規定がある場所もありますので、1度役所に相談してみると良いでしょう。
ゴミを置くダストボックスは1万円から5万円前後で購入することができるので、24時間ゴミ出しOKになれば単身者層はありがたいと思う人が多いと思います。
アクセントクロス
競合物件との差別化のためにアクセントクロスを導入するオーナーも少しずつ増えてきました。
費用はあまりかけることなくおしゃれに仕上げることができるのでおすすめの空室対策です。
持っている物件の中でもいくつかアクセントクロスを導入しています。
関連記事:アクセントクロスとは?リフォームでお部屋の雰囲気をガラッと変える
可能条件をプラス[ペット、楽器、ルームシェア、外国人、生活保護]
入居者の条件を緩くしたり、可能な条件をプラスするという個室対策もあります。
ただしこれらは条件を緩和することによって思わぬトラブルを招いてしまう可能性もありますので十分にそれらを把握した上で付帯するようにしましょう。
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