不動産投資をするときにどの地域に物件を買うか、というのが最初の悩みになると思います。
今回は特に初めて不動産投資をする方や初心者の方向けに、不動産投資をするときにどうやって地域を選んだら良いのか、実際にどんなところを見て地域選びをしているのかということをお話ししたいと思います。
馴染み深い地域を選ぶ
まず初めて不動産を購入する場合は、自分に馴染みがある地域を選ぶことをお勧めします。
今住んでいる場所に近いところだったり、以前その地域に住んでいたというエリアがいいと思います。
というのもどうしても自分に馴染みがない地域というのは、地名を聞いてもその土地のことをイメージをするのが難しくなってしまいます。
例えば東京に住んでいる私からしたら神楽坂といえばオフィスが立ち並ぶ閑静な地域というイメージを持つことができますし、
新橋と聞けば東京の中でも一番賑やかなサラリーマンの街というイメージをすることができます。
どちらもオフィス街に変わりはないですが、街のイメージは大きく違います。
こういった地域ごとのイメージというのを持つことができるのはやはり自分が馴染みのある場所のみでしょう。
知らない土地の雰囲気については新しく調べなくてはいけなくなりますし土地勘がないと養われないものです。
なので初めて不動産投資をするのであれば、自分に馴染みがある地域に不動産を購入することをお勧めします。
地域名を聞いて頭の中でパッと「こういう地域だ」というイメージを持つことができる場所が良いでしょう。
土地の歴史と災害リスクを探る
自分に馴染みのある地域をある程度絞り込むことができたら、その土地の歴史と災害リスクを探っていきます。
土地の歴史を探ることによってその地域にどのような人が住んでいるのかということを知ることができるだけでなく、災害リスクについても学ぶことができます。
こういった土地の歴史を知ることが好きなのでよくそんな情報を集めたりしているのですが、今は全くと言っていいほどそういった雰囲気がない場所でも昔は赤線地帯だったというような地域もよくあります。
さらに古地図を見てみると川の近くはほとんどの場合が今ある川よりも流域が広いということがわかります。
ほとんどの河川は埋め立てられて現在の形になっているものが多く、もっと蛇行していたり川幅が広がった川がとても多いのです。
災害の原因になったりすることもあるので川が埋め立てられて現在の形になっているんですね。
しかしやはり埋め立てられた土地というのは地盤が緩いことに変わりありません。
そういった地域に建っている物件に関しては、災害リスクが非常に高くなります。
地盤については朝日デジタルが提供している揺れやすい地盤などを参考にして調べてみると良いでしょう。
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地元の声を聞く
不動産投資において一番耳を傾けるべきなのは地元の人たちの声です。
出来れば地元の不動産に立ち寄ってみて、最近の不動産の市況について話を聞いてみると良いでしょう。
少し珍しいスタイルのようにも思えるかもしれませんがこれが一番その地域のことを知ることができる方法だと思っています。
人口推移を調べる
「〈地域名〉 人口」とネットで検索するだけでだいたいその地域の人口推移を調べることができます。
「10年後もその地域で入居を見込むことができるかどうか」ということを考えながら投資物件を探すことをお勧めします。
また現在の賃貸用住宅の空室率を調べることができるホームズの見える賃貸経営というツールもおすすめです。
その地域でどれだけ空室率が高いのかということを調べることができれば自ずと賃貸需要があるかどうかも見えてくるでしょう。
かなり細かく地域も設定することができますので、いくつかの地域を絞り込むことができたらこれで調べてみると良いと思います。
関連記事:収益物件の探し方!何を見て投資家は判断しているのか
実際に街を歩く
不動産投資では投資をする地域を実際に歩くということがとても大切です。
数字やネット上の情報だけでは見えてこないものがやはりあるものです。
例えば人口が多く賃貸需要も高い地域で不動産投資をしようと思っていくつかあたりをつけていたけれど、実際にその地域を歩いてみたらなんとなくその地域にいる人たちが自分に合わないような気がしてくる、なんてこともありました。
自分が事業を展開する地域を自分で選ぶことができるのが不動産投資の良さでもあります。
その特性を最大限に活かすためにも、自分がここで授業をしたいと思えるような場所に投資をしましょう。
自分がその地域に足を運ぶことを楽しみにできるような場所が良いと思います。
地域によって気性というものがやはりあるので、それが合う合わないを見定めることも大切です。
もちろん物件の周辺を歩いてみてどのような施設があるのかどのような人たちが住んでいるのかということを現地調査することも大切だと思います。
色々な場所を歩いてみて、自分が投資をしたいと思える地域を探してみましょう。