大きな地震が定期的に起こってしまう日本では、不動産投資をするオーナーも地震のリスクを必ず考えなくてはいけませんよね。
地震保険は単体で加入することができず、必ず火災保険とセットで契約をする保険です。
実際に地震が起きた時、地震保険はどのように請求すれば良いのでしょうか?
そして請求する時のコツはあるのでしょうか?
請求の仕方によってはおりるはずだった補償金が減額になってしまう、ということもありますので、ぜひコツを抑えて申請を行ってみてください。
【必須】まず証拠となる写真・動画を必ず撮影する
地震保険の請求で一番大切なことは被害が起きた時の証拠があるかどうかということです。
現代ではスマートフォンで簡単に写真や動画が撮影できますので、とにかく片付けなども行う前に、地震が起きた時そのままで証拠写真・動画を撮影するよう入居者にも話してください。
棚が倒れた場合も、棚を起こす前に倒れた状態で撮影するようにすること。これが大切です。
水が漏れていたりする時などは動画の方がわかりやすいですね。
写真や動画を撮影する時のコツとしては以下の3点になります。
- 表札や建物名のわかる写真を撮影しておく…保険会社が保険加入者の物件であることを確認するために、この写真が必要になります。
- 建物・家財の全体を撮影した写真…建物の全景があれば、どの部分が被災しているのか、その被災箇所の場所を把握することができます。被災箇所のみではなく、全景も撮影しておきましょう。
- 損壊箇所の状況が把握できる写真…損壊箇所の状況を確認するために必要な写真です。
全ての写真をさまざまな角度から撮影しておくとより良いです。
また拡大した写真、引きで撮影した写真もあると良いでしょう。
写真が多すぎて困ることはありません、なるべく多めに撮影しておくということがポイントです。
この証拠写真・動画がないと保険会社の方で査定ができず、補償を受けられない場合があります。
修理、片付けを行う前に撮影を行うようにしてください。入居者にも周知をするよう、管理会社にもお願いしておきましょう。
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家の周りも確認すること
地震の被害はついつい屋内のものばかりに目がいってしまいますが、保険の請求をする時はかならず、家の中全体と家の周りを一周してみて、建物全体に被害がないかを確認してみましょう。
例えば
- 屋根の瓦が落ちている、屋根が曲がっている
- 外壁にひび割れ(クラック)が生じている
- 天井やうち壁にひび割れ(クラック)が生じている
といった被害があります。
こういった被害も一緒に保険請求する必要がありますので、どんな被害が出たのか、ということはしっかりと確認しておいた方が良いです。
地震や地盤沈下などで家が傾き、基礎部分に大きなひび割れがある状態を放置しておくのは危険です。
早急に補修が必要なものもありますので、細かく確認しておくことをおすすめします。
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保険会社への連絡
賃貸物件で損壊が発生した場合の保険会社への連絡ですが、
入居者さんにはとりあえず管理会社へ連絡をしてもらえれば良いと思います。
その後保険会社へ連絡するのはオーナー、もしくは管理会社のこともあります。
管理会社の方で保険事業部があるようなことも多く、そういった場合は管理会社の方でやってくれることもあります。物件によって異なる、と言う感じですね。
地震が起きた直後1週間程度はなかなか電話がつながりにくくなっており、落ち着いて、何度か電話してみましょう。
大体14時〜17時くらいの時間帯が電話がつながりやすいことが多いです。
サラリーマン大家さんなんかは大変でしょうけど、この時間帯を狙って電話してみると良いでしょう。
つながりにくいことは保険会社も承知ですので、ここで焦る必要はありません。
もちろん2週間3週間放置はよくありませんが、1週間前後で対応できれば問題ないです。
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地震保険の申請
地震保険は火災保険とセットで加入していると思いますので、申請としては火災保険の申請になります。
申請に必要なのは
- 申請用紙
- 見積書
- 被災写真
が主な書類です。
申請用紙は保険会社に連絡すれば送られてきます。
オーナー側では修繕業者にお願いして、見積書を作成してもらいましょう。
こちらも管理会社の方と相談しながらやっていくと良いと思います。
全体の流れとしては、
- 修理業者探し、見積書・修繕前写真の作成
- 保険会社へ被害の連絡
- 保険会社から申請用紙が送られてくる
- 保険会社に必要書類を送る
- 保険会社から保険金が振り込まれる
という流れになります。
現地鑑定は必ず入るわけではありませんが、見積書が高額であったり、不審な点がある場合は鑑定人が来ることがあります。
なるべく明瞭で適切な書類を送るよう心がけましょう。
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