不動産管理

雪災ってなに?火災保険はどこまで補償してくれる?

火災保険と聞くと火災での損失にしか使えない保険、というようなイメージがあると思います。

お恥ずかしながら私も不動産投資についての勉強を始めるまでは、火災保険は火災に対する保険なのだと思っていました。

しかし火災保険は火災以外にも、

  • 風災
  • 雪災(せつさい)
  • 水災
  • 盗難

など、さまざまな予期せぬ損失に使えます。

近年日本では豪雨台風などの影響により、大規模な水害も多く発生しました。

また地震大国である日本は、大規模地震や津波などにも保険をかけておいた方が良いとする考え方が多くあります。

地震保険は実は単独加入はできず、必ず火災保険とセットで契約する必要がある保険です。

今回はその中でも、雪災に火災保険を使う時のことについて解説してみたいと思います。

私も北海道を始め、地方のいくつかの都市で不動産投資をしているのですが、実は日本では国土の約51%が豪雪地帯として国から指定されています。

そしてそこには総人口の約15%程度になるおおよそ2000万人の人が生活しているんですね。

そういった地域で不動産投資をする時のためにも、火災保険で雪による被害をどこまで補償できるのか、ということは知っておいた方が良いでしょう。

雪災補償は主契約に含まれていることが多い

火災保険は商品によって料金や補償内容が違うものの、雪災の補償に関しては初めから内容に含まれているものが多いです。

このように火災保険を契約するだけで最初からセットとして補償が組み込まれているものは主契約と言います。

それに対して、オプション的に加入する補償を特約と言います。

雪災は大体

  • 風災
  • 雹災(ひょうさい)

とセットになっていることが多いです。

雪の重みや落下などによる事故、雪崩のことを雪災と言い、

  • 融雪水の漏入
  • 凍結
  • 融雪洪水
  • 除雪による事故

などは除かれます。

素人からすると全て雪災になると思いますが、雪による被害でも、雪災補償の対象外となる被害もありますので注意が必要です。

例えば雪解けによる洪水などで損害が出てしまった場合、雪災被害として補償をしてもらうことはできません。

ただこの場合、水災として申請し、補償される場合があります。

関連記事:火災保険の補償範囲ってどこまで?

雪災が火災保険で補償されるケース

では実際にどのようなケースの雪災が火災保険で補償を受けることができるのでしょうか?

例えば、

  • 屋根の上に積もってしまっていた雪が落ちて外壁に穴が開いてしまった
  • 積雪のせいで屋根が落ちてしまった
  • 雪のせいで窓ガラスが割れた
  • 落雪でカーポートの天井が壊れた

雪の多い地域ではこのようなケースが非常に多く、早く修繕しないとお部屋を借りてくださっている入居者の方の生活も著しく損なわれます。

では雪災補償が受けられない場合はどのような例かというと、次のようなケースです。

  • 経年劣化で出た損壊
  • 雪下ろし中に屋根から雪が落下し、隣家の窓を壊した
  • カーポートの屋根が落ちて、車が壊れた

隣の家に損害を与えてしまった場合は、隣の家の住人が加入している火災保険での補償が可能です。

また屋根が落ちて車が壊れた、などの場合は、施設賠償責任保険などで補償することができるでしょう。

入居者が自動車保険に入っていれば、車両保険で保険金が支払われる可能性もあります。

このように雪災でカバーできないものに関しては他の補償でカバーしたり、

入居者や隣家の住人が入っている火災保険でまかなってもらう、という方法があります。

施設賠償責任保険に関しては特約で加入するものになりますので、加入しているかどうかは確かめなくてはいけません。

どこまでがカバーされるものなのか、ということは、本当に保険商品によって異なってくるので、できればしっかりと補償内容を把握しておきたいところです。

関連記事:施設賠償責任保険入った方がいい?賃貸経営をする大家さんは入るべきかも

火災保険を選ぶ時は見積もり比較が大切

火災保険にも色々な商品がありますので、複数の保険会社の見積もりを比較して加入するものを決めた方が良いでしょう。

保険会社によって保険料の計算方法や割引制度が異なりますので、

例えば雪がよく降る地域なのであれば、雪災の内容が充実している火災保険を選んだ方がいいのです。

もしかしたら、建物によっては割引対象となるような設備があるものがあるかもしれませ。

割引対象になる設備も保険によって異なるんですよね。

保険商品も色々ありすぎて比較の仕方もよくわからない…という方も多いでしょう。

そういった場合は保険スクエアbang!などの一括見積もり比較サービスを利用してみると良いと思います。

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関連記事:火災保険の見直しってどうやってすればいい?

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