親がもともと不動産投資を行っており、亡くなった時に不動産を相続したような形で不動産投資をしている物件がいくつかあります。
自分で購入した物件であれば、「なぜその不動産を購入したのか」ということが分かるのですが、
親であっても自分とは異なる人間なので、相続した物件に関しては「なぜその不動産を購入したのか」ということがよく分かりません。
そもそも親の不動産投資の内容なんて全く知りませんでしたからね。
相続した物件をそろそろ売りに出そうかなと思ってお世話になっている不動産会社さんとやりとりをしていたところ、
どうやらこの物件、再建築不可のようです。
と連絡をもらいました。
不動産を購入する時は再建築不可の物件だと私は手を出さないので、
まさか自分が気づかないうちに再建築不可の物件を持っていたなんて!
と思いました笑
売却理由はゴミ屋敷になってしまったから
今回売却しようかなと思っていた不動産は戸建ての物件です。

実は、入居者が家賃を滞納したまま連絡が取れなくなってしまい、警察に立ち会いをお願いして入室したら、ゴミ屋敷になっていた、という物件でした。

築古の戸建てのため、お部屋の中がゴミ屋敷状態になってしまうと、これを完璧にリフォームしてまた賃貸…としても、多分回収するのに何十年とかかってしまいます。
そのため、とりあえず現況のまま売却する方向でいこうかなと考えたんですよね。

結局こちらの物件は、知人だという方が現れて、退去申し出をしてくださいました。
残置物もすでに全て出し切ってくださり、裁判をせずに解決したので、思ったよりも平和的に、お金もかからず解決できて良かったなという次第でした。(他にも家賃滞納で裁判を行っている物件もあるため、この程度で済んでほっとしています)

しかし売却しようとしたら再建築不可。
ただでさえ、相場よりも安くなってしまいそうな現況渡しなのに、ここからさらに再建築不可となると、もっと大変そうです。

目の前の道が私道だった
なんとなくパッと見た不動産の土地の感じと、書類上の土地の広さが合っていないな、とは感じていました。
思っているよりも数字的に土地が狭いなぁと感じていたのです。
この違和感が正しくて、建物の目の前の土地が私道だったんですよね。
不動産業者さんが調べてくださったところ、どうやら道路に出るための道は3筆に分かれており、それぞれ1/2ずつの権利となっています。
そして、この道に接している道路の幅が2m未満のため、再建築不可、ということでした。
さらに、建物を解体するにも、前面敷地の方々から許可をとる必要がある、とのことでした。
建物の前の敷地は、道以外にも土地がありますが、これは他人様の所有となっており、近くのお寺の駐車場として使われているようで、
もしかしたらお寺の駐車場として、賃貸借契約を結んでいるのかもしれない、という話です。

売却作戦
取り壊して売却となると赤字になってしまう可能性が高く、できれば現況渡しで売却をしたいところです。
ですが、再建築不可の現況渡しとなると相当相場よりも安くなりそう…
ということで、とりあえず、前面道路の3筆が1/2所有なので、それぞれの所有者の方にお手紙を出す作戦でいくことになりました。
「こちらの物件を売りたいのですが、興味ありませんか?」というような内容でお手紙を送る、ということです。
もともと前面道路の一部を所有してる方なので、
近くの物件が売りに出されているなら買いたい!
という方がいらっしゃるかもしれません。
実はこれは結構有効な手段で、
以前私も戸建てを売却する時にお隣の方にお手紙を出したのですが、その方が結局買ってくださって、売れた物件がありました。

1万円で売却したのですが、もともと利回りが100%の物件だったので、1万円で売却しても利益がきちんと出ています。
むしろなかなか一般市場では売れないだろうと思っていた物件だったので、これは買い手が見つかってよかったなぁと思った案件でした。
買主の方は、お隣に住んでいらっしゃる方で、「物置きとして使いたい」というようなご要望で購入してくださいました。
そういった需要もあることを考えると、まずはダメ元で私有地を部分的に所有している方に聞いてみる、というのはアリなのだと思います。
その後、お寺さんにも連絡をしてみて、
さらにだめであれば、一般投資家さんに向けて売りに出してみようかな、というところです。
また進捗があれば、記事にしてシェアしたいと思います。
