ワンルームマンション投資は都内の物件であっても手頃な価格のものが多いので
サラリーマンでも手を出しやすく、「不動産投資をちょっとやってみようかな」と購入する人が少なくありません。
銀行の融資が出やすいという特徴もあります。
しかし、不動産投資で失敗している人たちに多いのもまた新築のワンルームマンションに投資している人たちなんですよね。
新築ワンルームマンション投資で失敗してしまう理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
新築はとにかく高い!
新築というのはワンルームマンションに限らずとても高いものです。
車と同じで、一度購入し誰かのものになってしまったら「中古」になって途端に価値が下がってしまうものですからね。
新築を購入する、というだけでもリスクなのです。
また、ワンルームマンションの場合はデベロッパー(マンション開発業者)の利益や広告費用などが上乗せされている分
資産価値は低いのに価格が高い、ということがよくあります。
不動産投資は購入する時に9割が決まる、と言われるほど
物件を購入するための事前準備が非常に大切な投資方法です。
とりあえず不動産投資に対する知識があまりないから
物件を購入してみてから学んでいこう、という姿勢でいては失敗してしまうでしょう。
不動産を購入する前にしっかり学び、知識を深めた上で投資する物件を選ぶようにするべきなのです。
新しい借り入れができない
新築ワンルームマンションの資産価値が低いので、銀行などの金融機関から新しい借り入れをできないことが多いです。
そのため新しい収益不動産物件を購入することができず、
結果として不動産投資を大きくしていくことができないんですね。
不動産投資の良いところは、レバレッジを効かせた投資ができる、という点です。
融資を受けて投資をすることができるのが不動産投資の良いところですが、
資産価値の低いワンルームマンションを購入することによって融資を受けられなくなってしまいます。
投資に使えるお金が多いほど、投資で得られるキャッシュフローも多くなりますが
その流れを止めてしまうのがワンルームマンションなんですね。
キャッシュフローが悪い
新築ワンルームマンション1室が生み出してくれるキャッシュフローというのは微々たるものです。
ローンの返済もしていかなくてはいけないですし、
築年数を重ねれば修繕費なども馬鹿になりません。
管理会社にも管理費を払わなくてはいけませんから、そんな風にしていたら手元に残るお金はほとんどない、というような状態になってしまうんですね。
もちろんローンの返済が終われば物件そのものは自分のものになりますが
それは30年先、35年先のことなのです。
関連記事:住宅ローンを完済する前に売却したい!残債があるけど離婚するケース
ランニングコストを計算できていなかった
新築ワンルームマンション投資で失敗してしまう理由として一番多いのはランニングコストを計算できていなかった、というものです。
修繕費ようはもちろん、
- 管理費用
- 固定資産税
- 都市計画税
など、細々とした支出も足していけば大きなものになります。
しかし新築ワンルームマンションを購入する時に見た表面利回りだけを信用し、ランニングコストを計算することができない人がとても多いです。
下手すると毎月赤字ばかりで全く自分の元にお金が入ってこない、ということもあり得るんですね。
営業マンの上手い話ばかりに耳を傾けず、
実際のランニングコストもしっかりと計算するようにしましょう。
それを面倒だ、と感じる人は不動産投資にはあまり向いていないです。
関連記事:不動産投資の利回りの最低ラインはどうやって判断する?
売るに売れない
ローンを返済し終わってから手元に残るのは資産価値の低い中古のワンルームマンション。
それを売却して新しい物件を手に入れようとしても、
買い手がつかない、ということもありますし、買い手がついても想像していたよりずっと価格が安くなってしまう、ということもあります。
そうなってくることで資金も手に入れられないので、新しい物件を購入することができなくなってしまい
不動産投資をこれからどうしていったらいいのか、と途方に暮れてしまう人も少なくありません。
不動産を購入する以上、その不動産を将来的にどのようにしていくか、ということも購入前に考えなくてはいけないことです。
いつかはその不動産を売却することも視野に入れて購入を検討しなくていけません。
関連記事:築古アパートの6つの出口戦略
手を出しやすいワンルームマンション投資だからこそ、始める前に不動産知識を身につけた上で
購入時にしっかり検討することが大切です。
不動産会社の営業マンの上手い話に騙されてしまわないように、
不動産の知識をしっかり身につけた上で投資戦略を考えていきましょう。