不動産投資の基礎知識

地方不動産は今後どうなっていくのか考えてみた

地方にいくつかアパートを所有しています。

やはり地方物件は都市に比べると利回りが高いものが多く、都心に比べると価格も安いため、戸建てではなくアパートを所有して不動産投資をしようと思うと地方の方が手を出しやすいというのがあります。

人口はどんどん都心に集中していく流れがありますから、地方の不動産に対してあまりポジティブなイメージを持っていない方も多いでしょう。

しかし新型コロナウイルスの影響などもあり、今後は地方の不動産事情がかなり変わってくるのではないかと考えています。

 

もちろん未来のことは誰にも分かりませんから、あくまで私が想像している地方不動産の未来の話にはなりますが、地方で不動産をしているオーナーの目線で。これから地方の不動産がどうなっていくと考えられるか、書いてみたいと思います。

 

新型コロナウイルスで変わったこと

 

新型コロナウイルスの影響で多くの人の生活様式が変わりました。

不動産業界は特に様々な業界の中でもアナログなところが多い業界だと思います。

LINEよりメール、メールより電話、という世界ですし未だにFAXのやり取りがメインだという会社もあります。

そんな中、今回の新型コロナウイルスの影響で不動産業界もかなり変わってきたと感じる部分がありました。変わらざるを得なかったと言った方が正しいですね。

 

例えば以前からIT重説というオンライン通話で行う重要事項説明がありましたが、あまり業界内では浸透しているように思いませんでした。

ですがコロナの影響もあり、このIT重説も増えてきています。

オンラインで済ませられるものはなるべくオンラインで、という風潮が不動産業界でも見られるようになりました。これは大きな変革だと思います。

自分が都心に住んでいても、地方の不動産を持つ、ということにポジティブに働く風潮でしょう。

不動産業者の方が積極的に協力してくださるような流れになったのは大きいと思います。

 

また業界内の話だけでなく、社会全体が新型コロナウイルスの影響で「オンラインで済ませられるものはオンラインで」という流れになってきています。

大手企業を中心に転勤が少なくなり、リモートワーク、という言葉もずいぶん浸透しました。

つまり「その場に自分がいなくても仕事ができる」ということに多くの人が気付かされたのです。

これによって「地方にいても仕事ができる」と考える人もまた多くなるのではないかと思います。

 

地方から都心に移り住んだ人は、もちろん都会というスピード感ある空間に毎日胸が躍る、という人もいますが、どちらかというと「人混みに疲れてしまう」という声が多いような気がします。

そう考えると、地方にいながら場所に関係のない仕事ができるというのは好都合なのではないでしょうか?

どうしても都心じゃないとできない仕事、というものが「どこでもできる仕事」になれば、昨今の人が都心に集まる流れは少し緩和するような気がしています。

現に、今は千葉や埼玉のリゾート地の不動産価格が上がっているようで、自分の居心地の良い環境で、幸福度を上げつつ働く、という考え方にシフトしている人が多いようです。

関連記事:地方の不動産はコロナでどんな影響を受けているか?オーナー目線で語ってみる

 

自動運転が変える未来

 

先日ホンダから世界初の「自動運転レベル3」の機能を搭載した車が発売されました。

これからは「移動」に対して時間を使わなくて良い未来がくると思います。

 

例えば大阪出張も、東京の家に帰って自動運転車に乗り込み、車内で寝ているだけで朝には大阪に着いている、という未来がくるのではないでしょうか?

ではこれを不動産業界目線に置き換えて考えてみます。

不動産を購入するときに見る重要ポイントの一つに「利便性」があります。駅近かどうか、周辺施設は充実しているかどうか。

特に高齢者がさらに増えていく今の日本では、不動産の利便性は家を決める上でとても重要な項目でしょう。

しかし自動運転で車内でのんびり過ごしていれば目的地に着く未来がきたらどうでしょうか?

電車に乗る必要もないかもしれません。

 

それどころか、お店が自動運転車に搭載され、勝手に自宅にお店が来てくれるようになるかもしれません。

そうすると、無理して高い家賃を出すよりも閑静な住宅街で賃料を抑えて暮らしても特に不便ではない、という考え方になっていく気がしています。

家は都心でなくていいし、駅近でなくてもいい。

そうなると家選びの基準はこれまでと大きく変わっていくのではないでしょうか。

関連記事:不動産投資の物件選びで決め手となる条件とは?

 

家の在り方も変わる?

 

最近はアドレスホッパーなんて言葉もあるほど、住む場所を固定で決めず、色々なところを旅しながら働く、なんていうライフスタイルもあります。

インターネットの普及によって働き方、生き方が大きく変わってきました。

新型コロナウイルスの影響で社会全体が急速に変わる時だなと感じます。

 

もちろんアドレスホッパーは極端な例かもしれませんが、今後は家の選び方も変わって、地方不動産の需要も増えてくるのではないかな、というのが私の考えです。

そう考えると、地方の不動産はまだまだ期待できると思います。

関連記事:地方のアパートに投資!購入時に見ているポイントとは?

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