これから別荘を購入しようとしている人は、「どんな別荘なら失敗しないか」ということを一番に考えるでしょう。
バブル時期と違い、不動産は持っているだけで儲かる、というような時代ではなくなってしまいました。
そのため、別荘を購入する際にも十分な注意が必要です。
せっかく夢の別荘を購入したのに大失敗してしまった、という話も珍しくない今の時代で
新しく別荘を購入する際にどんなことに注意をすればいいのか、ということについて解説していきたいと思います。
目的を明確に
まずは別荘をなんの目的で購入するのか、ということを明確にしておくことが大切です。
- 自分が地方に移住するために別荘を購入する
- 別荘を購入し、第三者に貸し出しを行う
- 投資物件として、今後売却をするために購入する
色々な目的があると思います。
しかし何を一番の条件として優先するか、ということが変わってきますので
まず目的を明確にしておくことが大切なんですね。
さまざまな条件で物件を吟味することになりますが、一番の目的がなんなのかを念頭におきながら物件を見ていきましょう。
ここがブレてしまうと、考えがブレてしまって別荘を購入したものの後々後悔しかねません。
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立地条件
まずは兎にも角にも立地条件が良い物件かどうか、ということが一番大切です。
そこに自身が住む予定なのであれば、その土地で住んでいくのに欲しいものがしっかりとあるかどうか。
その物件を投資物件として購入するのであれば、自分がもしそこに住むことになった時に欲しいものが揃っているかというような目線も重要になってくるでしょう。
自然の豊かな所が別荘地として適しているわけではなく、ある程度栄えていて暮らしやすいかどうかということも重要だと考えた方が良いです。
治安が良い場所かを確認する
別荘地では今は空き家として放置されているような別荘も多くなってきています。
更地にしてしまうことによって固定資産税が高くなってしまうのでそのまま建物を放置しているというようなケースが最近増えており
この空き家問題は社会問題ともなっています。
そして空き家が放置されていることによって犯罪率が高くなってしまったりするケースも多いです。
犯罪の温床となるような場所になってしまったり、空き家に不法投棄が増えてしまうというような現象が起こっていて
そんな土地に新しく別荘を買ってしまうと失敗しかねません。
本当にその別荘の周辺地域が治安がいいのかどうかということもしっかりと調べておく必要があります。
その土地のご近所づきあいも把握するべき
地方にはよくあることですがその土地のご近所付き合いというものがあります。
段階を踏んでうまくその地域に馴染んで行かないと村八分のような目に遭ってしまうことも少なくありません。
中には町内会に参加しないことによってゴミを捨てることすらできないというようなケースもあります。
そういったことを避けるためにもその土地にどのようなルールがあって、どのような組合があるのかということも把握しておきたいところです。
安い、を理由にしない
自身が住むための別荘だとしても、投資物件として購入する場合であったとしても、
確かに物件を安く手に入れるということはとても重要なことです。
安く手に入れることによって投資として成功する場合もあるでしょう。
しかし問題はその「安い」という目先の条件に囚われすぎてしまって、他の条件を蔑ろにしてしまうことです。
特に自分がその後ずっと住み続ける物件として購入する場合は、安いということを一番の購入理由にしてしまうと
実際に住んでから失敗したと思うことが多いです。
安いからと言って飛びつかずに、その物件がなぜ安いのかということも考えてみましょう。
相場よりも大きく値段が下がっている場合は、その安さに理由があることが多いです。
維持費を試算しておく
現金と違い不動産は持っているだけで維持費もかかってきます。
数十年単位でその物件を維持していくのであれば修繕費がどれぐらいかかってくるのかということはもちろん
固定資産税など税金面でかかってくる維持費も計算しておくべきです。
第三者に貸し出して収入を得ようとしてもそこに需要がなければずっと空室という状態になってしまいますし
家は人が住んでいないと古くなっていくスピードも速くなってしまいます。
貸し出すことを考えているのであれば、物件を維持していくことができるような需要が周りにあるのかということも調べておく必要がありますね。
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将来のこともしっかり考える
別荘購入したらその別荘を将来的にどうしていくのかということも考えておかなくてはいけません。
自分が住むにしても自分が住めなくなったらその後はどうするのか?
自分の子供世代に相続してもらうにしても相続税もかかりますし、兄弟がいるのであれば扱いが面倒になってきます。
ではそういった場合に売却することができるような別荘なのか?
買い手がつかないような別荘だと持っているだけでも大変です。
そういった将来のことも考えて別荘を購入するようにしましょう。
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