サラリーマンが不動産投資を始めてみたい、という時によく検討される投資方法が駐車場経営です。
アパートやマンションなどを購入して賃貸経営をするよりも少ない頭金で始めることができ、
リスクも少ない経営方法であるというのが魅力的な駐車場経営。
副業として始めるには良い経営方法でしょう。
ではサラリーマンが実際に駐車場経営を始めたい、という時、
まずどんなことを知っておかなくてはいけないのでしょうか？
駐車場の運営方法と頭金を知ろう
一口に駐車場経営と言っても、駐車場には色々な種類があります。
それぞれどのような形態で、どれくらい頭金がかかってくるのか、ということをまずは把握しておきましょう。
月極駐車場
土地さえあれば比較的すぐに始められるのが月極駐車場です。
利用者と駐車場の間で契約を結び、毎月駐車場の利用料金を受け取ります。
基本的に土地が整地されていればすぐに月極駐車場として使うことができるので
設備などを導入する必要がなく、ほとんど頭金がかかりません。
舗装方法によって金額は異なってくるものの、土地があれば初期費用はかなり安く済みます。
目安としてはアスファルト舗装するのに4000～5000円/㎡程度かかる、と考えておけば良いでしょう。
銀行の融資などを受けずに始められる金額感だと思います。
特に常駐の係員などを雇う必要もないので人件費もかかりません。
コインパーキング
料金を自動精算できる料金収受機や車止めなどを設置して行うのがコインパーキングです。
整地をする以外に、これらの設備を整えるために大体30万円〜50万円ほど費用がかかります。
基本的にはコインパーキングの専門業者と契約を行い、設備投資と管理を行う経営方法となります。
こちらも常駐の係員などは必要ないので固定費はあまりかかりませんが
初期投資が少しかかってきてしまうのがネックです。
また、定期的に料金収受機や車止めのメンテナンスも必要になります。
駐車場シェアリング
こちらは自宅や空いた土地を貸すサービスの総称で、みなさんが思い描く駐車場経営とは少し離れるかもしれませんが
近年リリースされたばかりのサービスです。
頭金0円で始められるのが特徴で、駐車場経営をしてみたいけど費用がネック、という方や
空いている駐車場をなんとか有効活用したい、という人向けのサービスです。
最近はカーシェアリングもかなり浸透してきていますし
こういったシェアリングサービスが駐車場経営でも普及し始めているんですね。
- akippa
- 軒先パーキング
- B-times
- スマートパーキング
- 特P
などさまざまな駐車場シェアリングサービスが出てきています。
関連記事：駐車場経営を始めるのに必要な資格や届出はあるのか？
他にも立体駐車場、という駐車場の形態がありますが
規模が大きすぎるため、サラリーマンの副業としては向かないでしょう。
経営方法をどうするか決める
駐車場の経営方法にもいろいろなものがあります。
どのような方法で経営するのが自分に合っているのかも合わせて考えていきましょう。
月極駐車場
月極駐車場の場合は
- 管理委託方式
- 一括借り上げ方式
の二種類の経営方法があります。
管理委託方式は募集と管理のみを管理会社に委託する方式で
頭金はもちろん、修繕費なども全て自身で負担しますが
収益性も良い経営方法です。
管理を任せることができる分、集客や契約などは自分で行う必要がないので
そこまで負担にもなりすぎないかと思います。
対して一括借り上げ方式の場合は、整備した駐車場をまるまる業者に貸し出す方式で
収益性は前者よりも劣りますが、安定した収入を得ることができるのが特徴です。
とはいえ、土地を持っていれば固定資産税もかかってきますし
マイナスになるものはありますので、きちんと回収できるかどうか計算する必要があります。
管理委託方式にせよ一括借り上げ方式にするにせよ、どちらも依頼するのは不動産管理会社になります。
コインパーキング
コインパーキングの場合は
- 土地賃貸方式
- 自己経営方式
の二種類の経営方法があります。
土地賃貸方式の場合は頭金から全てコインパーキング業者が負担します。
シンプルにコインパーキング業者に土地だけを貸し出すような方式です。
対して自己経営方式の場合は頭金だけを自身で負担し、あとの管理や募集、運営を全てコインパーキング業者に任せる方法です。
コインパーキングの場合は不動産管理会社ではなくコインパーキング業者とのやりとりになります。
自分のライフスタイルに合った経営方法を選択しよう
駐車場経営はとても手の出しやすい不動産投資方法で、
サラリーマンの副業としても人気の投資です。
メリットとしては
- 頭金が少なくて済む
- 失敗した時も立て直しやすい（上物がないので）
というのが魅力的でしょう。
- お金をかけずに土地活用をしたい人
- 将来的に土地を転用しようか迷っているけど短期的に投資をしてみたい人
- 建物が建設できない土地を持っている人
には特に駐車場経営はおすすめです。
しかしサラリーマンで本業がある、という方は
どれくらい自分に時間的余裕があるのか、土地活用のことを考えるのが好きかどうか、ということを踏まえて経営方法を検討した方が良いです。
管理を丸投げするからといって何もしなくていいわけではありませんし
業者と一緒にやっていくならマメな連絡も必要ですから
自分のキャパシティと相談しながら経営方法を選択しましょう。
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