売買知識

中古物件を購入!クリーニング費用の相場は?

中古物件を購入した時にハウスクリーニングを検討するオーナーは多いでしょう。

このハウスクリーニングの料金の相場はいくらくらいなのでしょうか?

 

中古物件は現状有姿渡しが一般的

 

日本の中古物件は全体の約6割が現状有姿(ゆうし)渡しと言って、売主が住宅の修理やリフォームなどをせずに物件を引き渡します。

物件の内見をした時に売主がまだ物件に住んでいるような状態だと特に、「物件を引き渡すときはもう少し綺麗になっているだろう」と買主は思ってしまうものですが

実際に物件が引き渡されてから「かなりボロボロな状態でそのまま引き渡されたな」と思うことも少なくないのです。

 

投資用として中古物件を購入した場合は、入居付けをする前にハウスクリーニングをしなくてはいけませんよね。

もちろんこのハウスクリーニング代は買主負担となります。

 

節約するためには自力で掃除できるところは掃除し、汚れがひどい部分をプロに任せるという風にした方が良いでしょう。

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ハウスクリーニングとは

 

では実際にハウスクリーニングというのはどのようなサービスなのか、ということを見ていきたいと思います。

 

ハウスクリーニングは一般的な掃除よりさらに専門的な技術や用具を用いて家全体をクリーニングしてくれるサービスです。

専門業者が行なってくれるため素人の掃除とは格段に違う掃除方法でクリーニングをしてくれます。

 

賃貸オーナーが空室になった部屋に新しく入居者が入る前にハウスクリーニングを利用してお部屋をきれいにすることが多いです。

そのため賃貸物件の場合は退去時に変換する敷金や保証金などからハウスクリーニング費用が差し引かれることがよくあります。

 

ハウスクリーニングを行っている業者はクリーニング専門の業者である場合と、それ以外に引越し業者や便利屋などの事業を行っている業者もあります。

色々な業者があるので比較するのは難しいかとは思いますが、後の項目でハウスクリーニング業者の選び方についても説明していきたいと思います。

 

ハウスクリーニングの項目ですが、

お家全体をパッケージにしてあるものや、水回りをパッケージにしているものなどがあったり

例えば畳の表替えやクロスの張り替えなど、部分的なクリーニングや専門的なサービスを提供していたりします。

 

これは業者によって変わってきますので、部分的なものが必要な場合は、そのサービスを提供している業者の中で比較するようにしましょう。

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ハウスクリーニングの費用相場

 

ハウスクリーニングの費用相場ですが部屋の広さにだいたい比例して高くなっていくと考えると良いと思います。

以下が費用相場の目安となります。

  • ワンルーム、1K…15,000~30,000円
  • 1DK、1LDK…30,000~40,000円
  • 2DK、2LDK…30,000~70,000円
  • 3DK、3LDK…50,000~85,000円
  • 4DK、4LDK…70,000~100,000円

あくまで目安であり、もし居住中のお部屋の場合はもう少し料金が高くなってくるので注意が必要です。

空室の方がハウスクリーニングの作業がしやすいからです。

関連記事:賃貸に付いているエアコンのクリーニングは誰が負担する?

 

ハウスクリーニングの繁忙期

 

ハウスクリーニングサービスは繁忙期があります。

大体引越しが多くなる3月と年末の大掃除の時期の12月はハウスクリーニングの需要が高まるので繁忙期となっています。

 

この時期は予約を取りにくくなってしまうだけでなく、料金相場も高くなる傾向がありますので、

できれば繁忙期を避けてハウスクリーニングの依頼をするようにしましょう。

関連記事:不動産会社の繁忙期はいつ?力を入れるべき時期は?

 

ハウスクリーニング業者の選び方

 

ハウスクリーニング業者を選ぶときにどのようなことに注意したらいいのかということを解説していきます。

 

相見積もりをとる

 

複数業者で相見積もりを取るということをしてみてください。

サービス内容や料金体系で比較するのはもちろん、問い合わせてみた時にどのような対応をされたのかということも比較検討内容に入れてみると良いと思います。

 

ここで良いハウスクリーニング業者が見つかったら今後も長くお付き合いをしていくことができるかもしれません。

そのためにはサービス内容だけでなく、応対が良かったかどうかということもかなり重要な決め手になるのではないかと思います。

 

安いから良いわけではない

 

相見積もりを取って比較検討をすると安い所にお願いしようと考えてしまいがちですが、

相場よりも格段に安い業者の場合は最低料金を打ち出している業者が多く、オプションなどで価格を吊り上げてくる業者だったりします。

相見積もりを取るための問い合わせ時にどのような場合にクリーニング料金に加算があるのかということもきちんと確認しておいた方が良いでしょう。

 

またどこまでが基本料金に含まれているのかということも確認しておくとトラブル防止になります。

見積もりをもらう時もどこまで詳細に内訳が書かれているのかということに注目しましょう。

 

閑散期を狙う

 

先ほどハウスクリーニング業者の繁忙期は3月と12月だという風にお伝えしました。

物件が出回りやすい時期の少し手前辺りがだいたいハウスクリーニング業者の繁忙期になります。

 

なるべく閑散期にハウスクリーニングの依頼をするようにすると、お得な料金でハウスクリーニングを頼めるかもしれません。

 

まとめて依頼する

 

ハウスクリーニング業者ではパッケージの依頼が主流となっており、個別の部位で部分的に依頼をすると料金が高くなります。

 

中古物件を購入した後は家全体をハウスクリーニングするのが一般的かもしれませんが

その後も空室などが出る場合は、できるだけまとめて依頼をした方が安くおさまります。

価格交渉もしやすくなるでしょう。

 

保証制度があるかどうか

 

物件の中でハウスクリーニングを行うため室内に傷や汚れなどをつけられてしまうと物件の資産価値が下がってしまいます。

相見積もりを取る時などにハウスクリーニングの業者が損害保険に加入しているかどうかということも先に確認しておくと良いでしょう。

 

あまりにも安すぎるハウスクリーニング業者の場合はこういった損害保険に加入してない場合もあります。

関連記事:中古物件を購入する時は火災保険に入るべき?加入必須なの?

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