地方の築古アパートを中心に、戸建てや区分マンションに投資を行っています。
投資歴は10年を超えました。
所有しているアパートの一つに、外国人留学生がたくさん入居しているアパートがあります。
最近はますます外国人労働者や留学生が日本にも増えていますよね。
お部屋を貸すにあたって、どんなリスクがあるのか?と不安に思っていたり、外国人だからという理由で入居を断っているオーナーさんもいらっしゃると思います。
今回は外国人にお部屋を貸すことについて、解説してみたいと思います。
今のところトラブルは起きていません
私の場合は、外国人留学生を受け入れている学校法人と直接契約をしていて、学校がお部屋を借りる、という形で留学生の受け入れを行っています。
そのため、もちろん保証会社も通しているので、大きなトラブルが起きたことがありません。
複数のお部屋を借りてもらえますし、母体は学校法人なので、安定していて良いかなと思っています。
ただ、この学校法人が最近起訴されたという情報が…笑
もしかしたら違法な斡旋などを行っていたのかもしれないですね。
今のところこちらに実害はないのですが、どうなるのだろう…と戦々恐々としています。
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外国人にお部屋を貸すリスク
外国人にお部屋を貸すリスクについてもまとめておきましょう。
家賃滞納して音信不通になる
急に国に帰ってしまうなどして音信不通になる可能性はあります。
家賃滞納したままだと、回収のしようがないですし、連絡も取れないと、残置物も動かせないので、訴訟をして強制執行という手段を取らないとお部屋を原状回復することもできません。
ただこれは、地方の築古アパートの貸し出している私には外国人だろうが日本人だろうが発生しうるリスクでもあります。
実は最近、家賃滞納で連絡が取れず、警察立会いのもとお部屋に入ってみたらゴミ屋敷になっていた、という案件が立て続けに2件発生しました。
こちらはオーナーチェンジで取得した物件だったのもあり、ずいぶん前からの入居者だったので、保証会社にも入っておらず、どちらも回収は難しそうな案件です…
こういったリスクを抑えるためには、とにかく外国人の方でも日本人の方でも、生活保護受給者の方でも、保証会社に入っておいてもらう、ということが一番でしょう。
何かあった時に保証会社に入っておいてもらえると、損失が最小限に抑えられます。
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又貸しやシェアハウスをしてしまう
外国人留学生や外国人労働者の方は特にビザの問題があったり、保証人を立てることができないなどの問題で、お部屋を探すのがそもそも難しいという現状があります。
そういった中で「友達が困っていたから」という理由で、お部屋を又貸ししてしまったり、勝手にシェアハウスとして使ってしまう、というようなトラブルもよくあるようです。
色々な国籍の方がお部屋を出入りしていると、近隣住民の方からクレームが入ったり、
騒音トラブルへ発展したりすることもあります。
これ以外にも、ゴミ出しのルールが守れなかったりなど、文化の違いによるトラブルは起きやすいですよね。
敷金礼金なども日本の独特な文化であり、日本の賃貸借契約では普通とされていることも、なかなか外国人の方には理解できない、といったこともよくあります。
退去時のトラブルは日本人入居者の方でも多いですが、やはり外国人入居者の方でも多いものです。
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リスクを抑えて需要を捉える
まだまだ全体的には外国人が借りられるお部屋というのは少ないものです。
ですが日本はどんどん人口が減ってきていますし、これからも外国人の受け入れは増えていくでしょう。
そんな中で、外国人の方からのお部屋の需要も高まっていきます。
なるべくリスクを抑えて需要を捉えるために、外国人の方は保証会社を通すことを必須条件とするなどの対策を行い、
ハウスルールなどは英語や複数の言語で翻訳したものを配布するなど、できる限りの配慮ができるとトラブルも起こりにくくなるのではないかと思います。
音信不通になりやすい、お金に困っているケースが多い、というのはどうしても外国人の方の場合はありますので、保証会社は通しておきたいところですよね。
私ももしかしたら、これからトラブルに発展してしまうこともあるかもしれませんが笑
それでも、複数のお部屋を外国人に貸していて、今のところはトラブルが起きていませんので、思っているよりも、そこまでトラブルが起きやすいというわけではないのかもしれません。
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