不動産投資をする全てのオーナーが「できるだけ安く不動産を購入したい」と思っているでしょう。
今回は不動産をできるだけ安く買うためのコツ、どのように安く購入できる不動産を探すのか、ということについて解説してみたいと思います。
相続物件を探す
これはある程度不動産業者との信頼関係ができていないとなかなか使えない手なのですが、相続物件を探す、という手があります。
親が不動産投資をしていて、亡くなったことがきっかけで相続をしたけれど、自分ではとても不動産投資はできない、という人はあまり不動産投資に明るくないので、なるべく早く売りたいし、販売価格の付け方も格安となっていることが多いんですね。
ある程度不動産業者との関係性があれば、「まだ売り物件としては出ていないけれど、相続した物件を売りたいと言ってる人がいる」という話を教えてくれるようになったりします。
もちろんきちんと購入する気持ちがあるオーナーにしかこういう情報は回ってきませんから、ある程度関係性の構築が必要、ということです。
同じ物件なら、知り合いのオーナーに買ってもらった方が不動産業者としても安心、ということです。
以前の持ち主が不動産投資をしっかり行なっていた人であれば、あまり修繕にお金をかけなくても賃貸にすぐ出せる不動産だったりすることが多いです。
そういった意味で相続物件の場合は、安く買うことができる上に、修繕費もあまりかからず、高い利回りが期待できる、ということですね。
ネットを見ていて「良いな」と思った物件が見つかった場合は、必ず問い合わせをする時に売却理由を聞くようにしています。
理由が「相続物件」だったら、相場よりも安い物件であることにも納得がいく、ということです。
訳ありで売り急いでいる物件を探す
こちらも先程の相続物件と共通する部分のあるお話です。
世の中には様々な理由で物件を売り急いでいる方がいます。
例えば、
- 金銭的な理由で早くまとまったお金が欲しいから売り急いでいる
- 家族の理由などで早く売りたい
- 販売活動をせず、近隣にも内緒で物件を売却したい
というようなケースです。
高く売ることよりも早く売ることの方を優先する、という方は結構いるんですね。
こういった物件も、懇意にしている不動産業者がいれば、リリースを出す前に物件を紹介してもらえるということがあります。
関連記事:不動産投資初心者が騙される手口
事故物件の購入
人によって考え方は様々ですが、事故物件はやはり安く購入できるものが多いです。
自身があまり気にならない、というのであれば、事故物件を購入して賃貸経営をしていく、というやり方もあるでしょう。
ただここで気をつけたいのは、事故物件がどういう事故物件なのか、ということです。
例えば、高齢者が老衰で亡くなったような事故物件なのであれば、発見までに時間が経ってしまって特殊清掃が必要だった場合などもあるものの、それでも物件としては問題ないと思います。(臭いなどが残っていないかは確認した方が良いとは思いますが)
ですが、犯罪などが起きている事故物件に関しては注意が必要です。
強盗や殺人などが複数回起こっているような物件は、物件の構造として犯罪が起きやすい、という可能性があります。
付近に犯罪を起こすような人が隠れる場所があったり、治安が悪い地域があったり、間取り的に侵入しやすい家だったり…
やはり強盗などの犯罪でも「狙いやすい家」というのはあるみたいなんですよね。
そういった犯罪が起きやすい家に関してはもちろん購入したくありません。
事故物件を安く購入するのであれば、どのような事故だったのか、今までに複数回に渡って犯罪が起きているようなことはないか、きちんと確認するようにしましょう。
関連記事:不動産売買における告知事項あり物件とは?
適切な理由を添えて指値をする
物件を購入するときに指値をする、というのは一般的です。
もちろん明らかに最初から販売価格がやすい場合は、指値をすると指値をしないで申し込みをする人に負けてしまうでしょうから、そういったバランス感覚は身に付けておく必要がありますが、
多くの物件に関しては指値をして申し込みをするのが普通と考えて良いでしょう。
可能であれば、不動産仲介業者に「どれくらいの指値ならいけそうか?」ということもぜひ相談してみてください。
そして指値を通りやすくするために、適切な理由を添える、ということが大切です。
例えば私の場合は、以前物件に残地物があり、「残地物の撤去も引き受けるのでこの値段にしてください」という感じで確か50万円ほど指値をしたと思います。(この物件は指値が通り無事購入できました)
物件を実際に見てみて、「こういうところがあるから」という理由を明確にして指値をすると、納得してもらいやすいというのもあります。
あまりにもひどい指値をすると物件を購入できませんので、ここは「自分が売主だったら」ということを考える必要がありますね。仲介業者さんにもなるべく細かく状況などを教えてもらうことが大切です。