自分が持っている物件が事故物件になってしまったらお祓いはしたほうがいいのかどうかということは多くのオーナーさんや不動産管理業者が悩むところだと思います。
実際お祓いを依頼する依頼主は不動産業者や個人でやっている大家が多いそうです。
事故物件は次に新しく入居者を入れる前にお祓いをするというケースの方が多く、
その次に多いのが実際に事故物件に入居した入居者からの依頼のようです。
事故物件のクリーニングなどとは別にお祓いは本当にしたほうがいいのか？小さいお祓いをするとなったらどれぐらい費用がかかってくるのか？どんな準備が必要なのか？ということについて解説していきたいと思います。
お祓いは何をする？した方がいい？
入居者に何かがあったりして事故物件になってしまった物件というのは、お葬式をして弔い、クリーニングをして次の入居者付けを行うことになります。
お祓いをしなくてはいけないというルールがあるわけではないのでお祓いをしないままに入居者付けをするオーナーもいます。
では実際にお祓いは何をしているのかと言うと、その場に残ってしまった亡くなった方の想いを供養するための作業ということなのだそうです。
病死の場合はそこまでではないそうですが、自殺や殺人などで事故物件になってしまった場合はその場所自体に強い想いが残ってしまいがちで、
それが理由で新しくそこに住んだ入居者の体調が悪くなったり、金縛りに遭いやすくなったりというようなことが起こるようです。
事故物件である以上告知義務が発生してしまいますから、入居者により安心して入居してもらうためには「きちんとお祓いは済ませてあります」と言えるかどうかが肝心になってくるでしょう。
そういった意味でお祓いをしておく方が良いと思います。
関連記事：事故物件のクリーニングはどんなことをやる？費用はいくらくらい？
宗教や宗派の選び方
お祓いをする時に宗教や宗派を選ぶのに悩んでしまいがちだと思いますが、お祓いとお葬式は違うのでお祓いだけをするのであれば宗教や宗派は気にしなくて良いです。
自信が懇意にしているお寺さんなどがあるのであればそちらに依頼をすれば良いでしょうし、特にそういったものがなく親族の中でも付き合いがないのであれば物件の近くにあるお寺さんなどに頼むので良いと思います。
お祓いの費用相場
お祓いの料金相場ですがどのような亡くなり方をしたのかというのと建物の規模によって料金が変わってくるのが一般的です。
病死や自然死の場合は強い想いがその場に残りにくいので一番料金が安く大体3万円前後の料金になることが多いです。
亡くなった理由が自殺などの場合は大体5万円前後、殺人事件だったり無理心中だったりする場合は7万円から10万円程度にもなります。
また亡くなり方だけでなく建物の規模が大きくなるとさらに料金相場が高くなります。
部屋単位なのか家単位なのか、それとも建物や土地全体になるのかということによって変わってきます。
部屋代の相場が3万円であれば家単位だと8万円、建物や土地全体のお祓いであれば10万円前後と考えるとよいでしょう。
「お気持ちだけで十分です」という風に実費のみの請求をするお寺さんもあるようですが基本的には最低3万円は包んだ方が良いです。
お祓いのための準備と所要時間
お祓いは当日現場に来てもらって行いますが、祭壇を作ったり故人の情報を共有したりなどの打ち合わせも必要になります。
そのためだいたい2時間ほどは時間がかかると思っておいた方が良いでしょう。
早い場合だと30分ほどで終わることもありますが、これもどのような亡くなり方をしたのか、どれくらいの規模のお祓いをするのかによって変わってくるものです。
祈祷の際には
- お米
- 野菜
- 果物
- お酒
- 五穀
- 塩
などの供物が必要になります。
基本的には依頼主の方で用意するものですが、お祓いをお願いするところで用意してもらえる場合もありますので相談してみましょう。
お祓いの料金とは別に5000円から1万円ほど料金がかかると見ておいた方が良いです。
お祓いをしても告知義務はなくならない
お祓いはあくまで穢れを浄化するための行為ですので、お祓いをしたからといって告知義務がなくなるわけではありません。
事故物件になってしまった場合は必ず入居希望者にその旨を伝える義務があります。
もしきちんと事故物件であることを伝えなかった場合は、後からクレームやトラブルになる可能性があるので、お祓いをしたとしてもきちんと事故物件であるという告知は行うようにしましょう。
お祓いによって得られる安心感が大事
お祓いをすることによって何かが変わるという明確なものがあるわけではありません。
どうしてもこの類の話は抽象的な話になってしまいがちですが、それでも入居希望者からすれば、事故物件なのにお祓いをしていない物件と事故物件だけどきちんとお祓いをしている物件であれば感じるものが大きく変わってきます。
きちんとお祓いを済ませてあるということを伝えられる物件の方が入居付けもしやすいでしょう。
お祓いの時に写真を撮っておいたりしてお祓いをしたという証拠にするのも良いと思います。
実際お祓いの時に写真を撮るのは特に問題がないようです。もちろん依頼をするところにきちんと確認をした方が良いと思いますが、
そのような証拠があれば新しい入居者にも安心して入居してもらえるかもしれません。
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