売買知識

リゾートマンションに投資するリスクは?物件の見極め方を考える

バブル時代にはリゾートマンションが本当に流行りましたよね。

しかし今はそんなリゾートマンションが数十万円で売られている…なんていうこともあります。

ただ、逆にバブル後に安く購入することができたリゾートマンションが今は数倍の資産価値があったり…

リゾートマンションには色々なリスクがありますが、

きちんと価値を見極めて購入することができれば、決して投資結果は悪くならないと思っています。

今回はリゾートマンション投資に潜むリスクと、物件の見極め方について、ご紹介してみたいと思います。

リゾートマンションってどんなもの?

リゾートマンション(リゾマン)に明確な定義があるわけではないのですが、

避暑地や温泉地、海沿いと言ったリゾート地に建てられたマンションをリゾートマンションと呼んでいます。

1970年代の別荘ブームや1980年代のスキー・リゾートマンション投資ブームで急増したと言われているリゾートマンション。

  • 温泉
  • プール
  • ジム
  • ゲストルーム

など、共用施設が充実している物件が多く、

共用部分の管理は管理会社に一任できて、あまり手間がかからない、というのが売りです。

その分一般的なマンションに比べると、管理費がとても高い傾向にあります。

部屋の間取りはリゾート地でゆったり暮らしたいという人向けに作られていますので、ファミリー向けというよりは1LDKや2LDKなど、一人あるいは二人で住むのにゆったり過ごせる間取り、というのが多いです。

リゾート地に建てられたマンションは、定住するための立地にはなっていないことが多く、

生活するのに必要なスーパーやコンビニ、病院や教育施設などが近くにありません。

車での移動が前提、生活必需品を購入するならネットでまとめ買い、などがベースになってきます。

関連記事:無償譲渡物件って何?どういう仕組みでどんなリスクがあるの?

リゾートマンション投資のリスク

それではリゾートマンション投資のリスクについて、具体的にみていきましょう。

リゾートマンションはリゾートありきになってしまう

リゾートマンションはその名の通り、リゾートにあるものですから、

リゾートがリゾートとして機能していてくれないと、リゾートマンションとしての需要も続きません。

「昔はこの辺りにはたくさん人がいたんだけどね〜」というようなリゾート地というのはあるものですよね。

廃れてしまった商店街の近くにマンションがあっても、そこに住みたい、暮らしたいと思う人は出てこないわけです。

つまりどんなにマンションの管理や広告を頑張っても、

自分の力とは関係ない「そのリゾートが活況か」というところに付随して、入居率が左右されてしまいます。

そのため、今盛り上がっているリゾートがこれからも盛り上がり続ける場所なのか、ということを見極める目は必要ですね。

環境的に生活しにくい

リゾートマンションは先述したように「リゾートでゆったりと暮らしたい」というニーズに合わせて建てられており、

そういったエリアはどうしてもすぐ近くに生活に必要な施設というのがありません。

私もリゾートマンションを所有していますが、コンビニはもちろんスーパーも近くにないので、

駅からタクシーに乗ってスーパーまで行き、そこで大量にまとめ買いをしてまたタクシーに乗り込み物件にやっと到着、という感じです。

数日間そこで過ごす程度なら良いのですが、そこで生活するとなるとかなり大変ですよね。

そもそもに定住者を見つけるというのはリゾートマンションの場合は難しくなります。

配達対応してくれているスーパーなどがあると良いかもしれませんね。

関連記事:不動産価格は今後どうなる?流れを掴むためには何を見ればいい?

維持費が高い

通常のマンションに比べると管理費が高いのはもちろん、

修繕積立金なども高くなります。

一般的なマンションを持つよりも経費はかかりやすいので、それをペイできるほどの不動産なのか、ということはしっかり見極めたいところです。

購入を検討しているリゾートマンションのランニングコストは必ず購入する前に具体的に算出するようにしましょう。

関連記事:修繕積立金の目安は?不動産購入時にしっかりチェックしておきたいこと

管理組合が機能していないことがある

遠方にあることが多いリゾートマンションでは、管理組合に積極的に参加してくれる人も少なく、

管理会社がうまく機能していないことがあります。

こういったリゾートマンションの場合は共用部で修繕されるべきところが修繕されないまま放置されてしまうことが多く、どんどんと廃れていってしまう傾向にあります。

入居がつかなくなる上に資産価値もどんどん下がっていく、負のスパイラルですね。

修繕積立金がしっかりと積み立てられて、大規模修繕が適切なタイミングで行われてきているか、ということも確認しましょう。

関連記事:外壁チェックは何を見ればいい?物件内見時に自分でできる方法

投資として成功させたいならどう物件を選べばいい?

リゾートマンションは全く需要がない、というわけではありません。

最近はコロナの影響でリモートワークが増えたこともあり、地方に移り住む人が増えました。

また、リゾート地にあえてオフィスを置いているような企業もあります。

リゾートマンション投資を成功するためにはどんな不動産の選び方をすればいいのでしょうか?

管理が機能している物件を選ぶ

まずは管理組合がしっかり機能しているかどうかをきちんと調べましょう。

修繕履歴も見てみて、今後もマンションを維持していくことができそうか、ということを考えてみます。

需要がなくならないエリアを選ぶ

人口の流入数などを見たり、今後そのエリアの開発予定などを参考にして、

そのリゾート地がこれからも需要のあるエリアなのか、ということを考えてみましょう。あ

どんどん人口が流出しているような地域であれば、

どんなにリゾートマンションが安く売り出されていても、投資として買うのはおすすめできません。

何年後に売るかを考えておく

投資として不動産を購入する場合はどんな物件においてもそうですが、

何年後にいくらくらいの値段で売れそうか、ということを大体イメージしておくと良いと思います。

それがないと、自分の中でもなんとなくのイメージのまま物件を持ち続けることになるので危険です。

他の類似物件の築年数と価格相場なども見ながら予想をしていくと良いでしょう。

関連記事:不動産を売却する時期はいつが良いの?

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