不動産投資を行うにあたって最初の物件はどんな物件にしたらいいのか?
まだあまり不動産知識がない初心投資家の方は迷うところだと思います。
最初の物件にはどれくらいの規模の物件を選べばいいのでしょうか?
自分の投資指針を定める
まずは自分がどれくらい不動産投資に時間や労力を割くことができるのか、ということを考えます。
たとえば不動産投資の規模を徐々に大きくしていって、最終的に今流行りのFIRE(アーリーリタイア)することを目的にするのか。
それともサラリーマンを辞める気はなくて、将来老後のお金の足しになればいいかな、程度に考えている不動産投資なのか。
それによって最初の物件もどれくらいの規模を選ぶべきなのか、ということが大きく変わってきます。
規模の大きい物件を選べば、必然的に物件にかけなくてはいけない時間や労力も大きくなります。
でも本業があってなかなか時間をとれない…となってくると、成功するはずだった不動産投資が失敗に終わってしまうこともあるかもしれません。
不労所得と言われることが多い不動産投資ですが、決して不労所得ではないと私は思っています。
物件を買えば終わりではなく、入居付けに奔走する必要がありますし、管理会社さんとのおつきあいも大切です。突然、大規模な修繕が必要になることもあります。
それができないままに物件を放っておいてしまうと、どんどん退去が増え、簡単な修繕で済んだものが劣化が進んで大規模修繕が必要になり…と悪い方向へ進んでしまうことがあるんですね。
だからこそ、自分のキャパシティを考えて最初の物件の規模を決めることが大切です。
また、年間でどれくらいの家賃収入を得たいのか、ということを具体的に計算してみるのも有効です。
例えばとりえず月に5万円収益を上げられればいいのであれば、年間で60万円。
利回りが5%の物件であれば1200万円の物件で良いことになります。
都内でもワンルームマンションなら表面利回りの平均は5%前後です。
中古であれば2000万円くらいで割と良い物件が見つかります。
小規模の不動産投資で良いのであれば、都心のワンルームで安定的に不動産投資をする、という方法で全然良いんですよね。
逆に年間1000万円単位で儲けたい!今はサラリーマンだけど、できれば将来は不動産投資一本でやっていきたい!と思うのであれば、最初からアパート一棟買いを視野に入れても良いと思います。
不動産投資を本格的にやっている投資家はほとんどが区分所有ではなく一棟買いです。
最初から一つの物件で年間1000万円以上家賃収入を得る、というのはさすがに難しいと思いますが、4戸〜6戸くらいの小規模なアパートを一棟買うところから始めてみてもいいかもしれませんね。
例えば地方の木造中古アパートなどであれば、利回り20%程度あるような物件もまだまだあります。
とりあえず、どの地域でどれくらいの規模の不動産ならいくらくらいで買えるのか、という相場感覚を身につけるために、普段から売り物件をチェックする癖をつけるのがおすすめです。
関連記事:不動産投資物件の探し方!初心者は何から始めればいい?
物件規模と手間のかかり具合
住んでる場所の近くのワンルーム
一番時間や手間がかかりにくいのは自分が住んでいる場所に近いワンルームのマンションなどだと思います。
とにかく自分の生活圏から近いところにあるワンルームであれば、何かあった時にすぐに物件を見に行くことができますので楽です。
そもそも物件を購入する時も、近くの物件なら「今売りに出たばかりです!」みたいなタイミングでもすぐに見に行って購入するかどうか、ということをすぐに判断することができますよね。
不動産業界は結構そういったスピード感が求められることが多く、売り物件が出てから次の日に現地に見に行って業者にお返事する、みたいなこともしょっちゅうです。
それなりに物件を持っていて不動産業者さんとのお付き合いがあると「こういう物件が出ました」という情報も教えてもらえるようになりますしね。(やはり普段からお付き合いがあるオーナーに売る方が業者さんも楽ですから。)
特にサラリーマンをしながら副業的に不動産投資をするのであれば、物件が近くにあった方が楽だと思います。
なかなか急にお休みをとるのは難しいと思うので、仕事の合間に行くことができる場所、もしくは週末でサクッと行ける場所、というのが理想ですね。
関連記事:不動産投資におけるエリアの選び方について
住んでる場所の近くの4戸〜6戸くらいのアパート
同じく住んでいる場所が近い建物であれば、4戸〜6戸くらいのアパートを1棟買いする、というのもサラリーマン大家がギリギリできる投資の規模かな、と思います。
やはり複数戸抱えるとなると、それだけトラブルが同時多発可能性はありますし、1棟買いだと大規模修繕が必要になることもあります。
それでも近くに物件があれば、対応はしやすいかなと思います。
地方の中古アパート
地方の中古アパート、つまり自分が住んでいる場所から遠く離れた場所にアパートを買うのはなかなか大変です。
管理会社に管理をお願いするとしても、その管理会社とのお付き合いも必要になりますから、最低でも年一では現地に足を運んだ方がいいでしょう。
何かあった時に「明日行きます」と言えるのが不動産投資では望ましいので、自分が住んでいるところから離れた場所に物件を持つのであれば、スケジュールの調整しやすい働き方をしている必要があります。
関連記事:不動産投資を地方都市で!そのメリットと注意点とは?
自分がどれくらい不動産投資に労力を割けるか、というところから逆算して最初の物件を選んでみてくださいね。