不動産投資の基礎知識

タワーマンションへの不動産投資は危険?住んでみてわかったこと

皆さんはタワーマンションに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?

富の象徴お金持ちが住むところというようなイメージを持っている人も多いでしょう。

 

そのようなイメージから不動産投資の対象としてタワーマンションを考えている人も多いかもしれません。

 

タワーマンションというだけですごいブランドのようなイメージがありますが実際にタワーマンションに住んでみて分かったデメリットもたくさんありました。

そしてこのデメリットを理解した今は、タワーマンションに不動産投資をしようとは思いません。

 

実際にタワーマンションに住んでみてわかったデメリットを解説しながら、タワーマンションへの不動産投資についてお話ししてみたいと思います。

 

住んでみて分かったタワーマンションのデメリット

 

タワマン病というものがある

 

実際にタワーマンションに住んでみて分かったのですが、タワーマンションにはタワマン病と呼ばれるものが存在します。

 

タワーマンションの中でも低層階と高層階の違いがありますが、高層階になればなるほど眺望なども良くなりますし付加価値がついて値段が高くなりますよね。

試しに高層階に住んでみたのですが、地上から遠く離れた場所で生活をするというのは思った以上に体に負担になるようでした。

 

もちろん個人差はあるのでしょうけど、私は高層階で生活をすることによって頭痛や吐き気がしてしまったり

なんとなく気持ち悪さが毎日続くというような症状があったんですね。

 

最初は自分の体調が悪いだけなのかと思っていたのですが、どうやらタワーマンションの中で生活をすること自体が自分に合っていなかったようです。

 

同じように感じている人も多く、タワマン病というワードをネットで見かけた時は「これだ…!」と思ってしまいました。

 

本来地上で生活するのが当たり前の動物が、気圧なども違う高層階でずっと生活をし続けるというのは体にも負担があるのです。

 

家の出入りの不便さ

 

実際に住んでみたタワーマンションの一階部分にはコンビニがついているのですが、一見すると「自宅であるマンションの一階部分にコンビニがあるのはすごく便利だ」と感じるかもしれません。

ところが家を出てからコンビニで買い物をしてまた家に戻ってくるまでの時間がタワーマンションの場合はものすごく長いんですね。

 

まずエレベーターの待ち時間がとても長いです。

高層階であればあるほどエレベーターの待ち時間は長くなります。

もちろんエレベーターは複数基ついているのですが、スムーズにエレベーターに乗れたとしてもやはり高層階の場合は上から下まで着くまでにも時間がかかります。

途中で乗ってくる他の住人の方もいらっしゃるので、ますますロスタイムが長くなります。

これが通勤時間ともなれば多大なストレスです。

 

さらに家に入ってくるためにも何度も家の鍵を使わないと入れないようなセキュリティ体制になっています。

セキュリティとしてはとても高く満足していますが、家に入るまでのプロセスが長くなってしまっていることがやはり少しストレスになりますね。

 

結局一階のコンビニに行って買い物をして帰ってくるまで20分から30分ほどかかるのです。

これならタワーマンションではなくコンビニの近くにある低層のマンションに住んだ方が便利なのでは、と思いました。

 

空気の入れ替えが難しい

 

タワーマンションで難しいのは室内の温度調節や湿度調節です。

高層階になればなるほど外の風が強くなるのであまり窓を開けられないような仕組みになっているお部屋が多く、お部屋の空気の入れ替えをするのが難しくなっています。

 

共有スペースである廊下や、ジムなどの設備部分に関しても同じことが言えます。

なんとなく息苦しい気分になってしまうのがタワーマンションの特徴なのではないでしょうか。

 

ルールが厳しい

 

数千という単位で住戸が入っているタワーマンションでは、どんどんルールが厳しくなっていくようなところがあります。

多くの住人が住んでいるということはそれだけルールなどで取り締まりをしないとコミュニティが回らないということでもあるのです。

 

住民からクレームが出たりしていざこざになりやすい環境だと言えるでしょう。

関連記事:民泊の投資物件を実際に見てきた!実はルールが多い?

 

これから考えられるタワーマンションの問題

 

管理費・修繕費問題

 

タワーマンションはジムやプール、キッズスペースなど様々な豪華設備が付帯していることが多いです。

これらをタダで使うことができる、という認識でいる人が多いと思います。

 

もちろんこれらの設備を使う時に一回一回お金がかかるわけではないのですが、

これらの運営もタダでできるわけではないので、管理費に料金を上乗せするような形で運営がされています。

 

そしてマンション自体の修繕費用も最初から高い修繕費用が設定されていることが多いです。

 

これがずっと同じ値段で固定なのであればまだいいかもしれませんがこれらの料金は上昇していく傾向があります。

 

現時点で古いタワーマンションは築20年ほどのものがありますがこの先は未知数です。

 

そしてタワーマンションの専門の修繕業者があるようなわけではありません。

一般的な住戸と比べると専門的な知識が必要になるタワーマンションの修繕は、修繕費用も高くつくと考えた方が良いです。

 

そう考えると管理費や修繕費が今後さらに上がっていくことが予想されるでしょう。

 

外国人投資家の撤退

 

一昔前までは日本のタワーマンションをたくさん買っていた外国人投資家がたくさんいました。

 

しかしタワーマンションも乱立するようになり、希少性が薄れてきている今、外国人投資家は撤退気味です。

今後さらにタワーマンションの値段が下がっていくということが予想されます。

 

人口減少

 

日本全体の人口が減少しているためタワーマンションにも空室が目立つようになってくるでしょう。

 

立地の良いタワーマンションならまだしも、

郊外に建てられたタワーマンションなどから順番に人気がなくなっていくと予想されます。

 

売れない

 

タワーマンションの数は増え続ける一方で人口が減少している今、

今度はタワーマンションを売却するのは難しくなるでしょう。

 

同じマンションで売りに出しているお部屋が増えて、時期が重なることによってさらに売れにくくなる状況が考えられます。

関連記事:不動産を売却したいけど担保物件、という場合はどうしたらいい?

 

タワーマンションへの不動産投資は慎重に

 

実際に入居者の目線でタワーマンションに住んでみて感じたデメリットと共に、タワーマンションへ投資をする危うさについて解説してみました。

 

例えば、立地的に賃貸需要が必ずあるような地域で、街が繁栄を続けるような場所であればタワーマンションでも投資をする価値はあると思います。

どうしても初期費用がかかってしまうのと利回りは少なくなってしまいますが。

 

ただ郊外のタワーマンションなどは不動産投資をするには少しリスクが大き過ぎると思いますので、

タワーマンションだから人気があって大丈夫だろう、というような安易な気持ちで不動産投資を始めるのは危険です。

関連記事:マンションオーナーって儲かるの?何を基準に判断すればいい?

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