土地活用の方法として「広告看板の設置をして収入を得る」という方法があります。
特に狭い土地や歪な形の土地で、どのように土地を活用したらいいのかわからない、というような土地ではこの看板設置、という土地活用はやりやすい活用方法だと言えるでしょう。
今回は看板設置について、そのメリットやデメリット、
看板設置が向いている土地の特徴などを解説していきたいと思います。
看板設置のメリット
初期費用がほとんどかからない
ほとんどの投資では初期費用がある程度かかってきてしまうのが普通ですが、看板設置の場合は初期費用がかなり抑えられます。
看板制作費用や看板設置費用などは広告主である企業側が負担することが多いからです。
オーナーは土地を貸し出すだけで看板設置による収入を得られるようになる、ということなんですね。
また看板であれば、電光掲示板やデジタルサイネージのように光熱費もかかりませんから、ほとんどランニングコストもかかりません。
狭い土地、歪な土地でも使える
狭い土地や歪な土地で、どのように土地活用をしたらいいのか悩んでいるオーナーは多いでしょう。
看板の場合は小さいものであれば0.5×2mくらいのスペースがあれば設置が可能です。
狭い土地の場合は駐車場などの活用方法もありますが、中には土地が歪で車すら入らないという土地もありますよね。
そういった土地でも看板設置であれば活用することができます。
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壁や屋上なども使える
ある程度広さのある土地で、すでに建物が建っている土地でも、
建物の壁や屋上などをつかって看板設置をすることが可能です。
すでに土地活用をしている土地でも収入源を増やすことができます。
一度契約が取れれば契約期間が長い
看板設置は年間契約であるものも多く、一度契約をすれば長く契約してもらえることが多いです。
これは一般的な投資よりも安定した収入だと言えるでしょう。
都市部は需要がある
地域性に優れている広告である看板設置は、多くの企業から需要があるものです。
特に企業が密集している都市部であれば、そこまで集客は難しくないでしょう。
特に地域密着型の事業を行なっている企業からのオファーが多いです。
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看板設置のデメリット
収益性は高くない
看板設置を行い収入を得るのは、初期投資も少なく、メンテナンス費用もほとんどかからないのでリスクも低いですが、
その代わり、収益性はとても低いです。
年間の契約で数万円程度が一般的なので、そこまで高い収益を得られる活用方法ではありません。
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落下するリスクなどがある
看板枠の腐食などで看板が落下し、人を傷つけてしまうなどのリスクもあります。
台風や強風などの自然災害で看板が落下することもあるでしょう。
定期的なメンテナンスが大事ですが、いくらメンテナンスをしていてもそういった事故のリスクをゼロにすることはできません。
そういった落下物で人を傷つけてしまった時などに補償金がでるのが施設賠償責任保険という保険です。
看板設置を行う場合はこの保険は加入しておいた方が良いかと思います。
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集客が難しい
基本的に看板設置は個人で集客するのは難しいです。
できなくはないですが、広告業者に依頼をして広告主を探した方が良いでしょう。
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看板も建築物
看板も建築物ですので、建築基準法に従って設置しなくてはいけません。
屋外広告物法や、景観法といった、守らなくてはいけない法律もあります。
また、地域によって従わなくてはいけない自治体の条例もあるでしょう。
そういったものは事前に確認しなくてはいけない必要があり、その分煩わしさはあるかと思います。
看板設置に向いている土地
交通量が多い場所
看板は人目に付かなくては意味がありませんから、人通りの多いところ、交通量の多いところがやはり向いています。
ロードサイドが一般的ですね。
土地活用に困っている狭い土地や歪な土地でも、人目に触れない土地だとなかなか看板設置で収入を得るのは難しいでしょうから、
地方の土地や、路地裏など人通りが少ない土地の場合は他の土地活用法を検討した方が良いかと思います。
都市部
都市部であれば、徒歩で移動する人も多いので、そこまで看板が大きくなくても人目に付きますし、
需用もたくさんあります。
都市部では建物の屋上などに看板を設置しても良いでしょう。
収益性はあまり高くはありませんが、初期費用や維持費用はあまりかからないですし、
安定した収益を得ることができ、リスクも少ないので、土地活用の一つの方法として検討してみてはいかがでしょうか。