地方物件をいくつか所有しています。ずいぶん長くお世話になっている地方の不動産業者も多いのですが、新型コロナウイルスの影響でさまざまなことが変わってしまい、今までにない動きに戸惑うこともしばしば。
まさかこんなことになるとは、という感じで、もちろん今までに経験したことがないことですから、対応も色々考えてしまいますね。
地方の不動産業界はどのようなことが変わっているのか、ということについて、
地方不動産を多数所有しているオーナーの目線で書いてみたいと思います。
基本的に現在所有しているのは木造アパートが中心です。
現地視察、内見は別の車で
コロナ禍でも物件情報は出てくるもので、コロナ関連の融資もあり、この流れで不動産を買えたらいいな、と思っているところなのですが、なんと物件の現地視察は不動産業者の担当の方とは別の車で向かい、現地集合。
実は運転ができないので、いつも管理会社の方が車で迎えに来てくださっていたのですが、今は現地集合となっています。
もちろん内見希望の入居見込みがあるお客様も別々の車で現地集合。
管理会社によっては現地でも鍵だけお渡しして勝手にお部屋を見てもらう、ということもあるようです。
コロナの影響で不動産業界もなるべくオンラインでできるものはオンラインで行う、という風潮になってきました。
正直不動産業界はまだまだアナログなところが多いので、この波は本当にすごいことだと感じています。
ポータルサイトでのお部屋の紹介に360度カメラがよく使われるようになり、オンラインで内見をする、という方もいらっしゃいます。
さらにはIT重説と言って、重要事項説明もオンラインに。これは以前からあったものではありますが、急に件数が増えたみたいですね。
オンラインで気軽に内見ができる、ということで内見希望者が増えているなら良いですが、なかなかそうもいかないみたいで、
オンラインで見ていたから思っていたのと違った、というクレームになっても困りますし、まだまだ不安は残ります。
また売買に関しても、購入検討したい物件を気軽に見に行くことができなくなったのは辛いですね。
地域や担当者の考え方にもよりますが、「若い世代は大丈夫ですよ!」という方と「今東京からこちらの地域に来るっていうのはちょっと非常識ですよね」という方がいます。
どちらが正しい、というよりも、やはりこれからお付き合いを続けていく上で相手の考え方は尊重したいので、「コロナの影響はどうですか?」という話はこまめにするようにしています。
関連記事:IT重説とは?どんなやり方をするの?
転勤が減った
2020年はコロナの影響か、明らかに転勤が減っているらしく、普通だったら繁忙期である9月もあまり問い合わせが少ないようです。
最近は大手企業を筆頭に、転勤をなくしてテレワークを推進する流れが強くなってきていますよね。
コロナが落ち着いたあとにどうなるかはわかりませんが、オンラインでできることはなるべくオンラインにしていこう、という流れは止められないのではないかと思います。
コロナのおかげで大きく利便性があがったところもあるでしょう。
そう考えると、不動産の繁忙期も少し今後は分散していくのかもしれませんね。
収益物件の売買が出づらくなった
不動産売買の担当をしている方が、物件を持っているオーナーに気軽に会いにいくことができないので、売買市場の流動性が低くなっているというお話をされていました。
確かに今の時点で物件が大きく動く、ということはないかもしれません。
しかしコロナの影響で徐々に不況の波がきています。
これからどんどん不動産は売りが多くなるのではないかなと思います。
こういった不況の波の時こそ、投資家は投資をするべきだ、とよく言われますよね。
実際、物件としては全く問題のないものでも、事業がうまくいかなくなってしまったり、借金ができてしまって不動産を売らざるを得ない、というケースが多くなってくるでしょう。
先のことをよくよく考えて、うまく投資していきたいものです。
ご挨拶にいけない
普段は繁忙期前などは特に、地方の業者の元にご挨拶にうかがっています。
ただコロナの影響で「東京から出向く」ということで迷惑をかけてしまうことがあるので、最近はご挨拶に行けていません。
実はこのご挨拶に行ったりすることで、最近の動向などがわかったりすることが多かったので、これほど長くご挨拶にいくことができない状況に戸惑っています。
電話連絡の回数は増えたように思いますが、やはり対面のコミュニケーションは大事ですよね。
コロナの影響で地方不動産にどのようなことが起きているか、ということを書いてみました。
人の出入りが多い東京に対して地方はコロナに対する考え方がかなり違う様に思います。
これからはテレワークもますます増えそうですし、そうすれば都心である必要性がなくなる仕事も増えて、地方の不動産需要が高まるかもしれませんね。