不動産管理

不動産投資で学生向け物件を所有した時に大変だったこと

地方のアパートを一棟買いして投資していたのですが、そのアパートが学生向け物件でした。

現在はもう売却した物件ではあるのですが、学生向け物件を所有して投資を行っていた時に、「これは大変だなぁ」と感じたことについて今回は紹介してみたいと思います。

退去が早い

単身者向けの物件は基本的には居住年数が短く、すぐに退去してしまう人が多い傾向にありますが、学生向け物件の場合はもっと短いです。

長くても居住年数は4年で、専門学校だと2年

キャンパスの位置が変わるからという理由で4年制の大学なのに2年で退去してしまう、というケースもあります。

退去が必ず春にあるので、この時期はいつも繁忙期になりますね。

学生向け物件は特に、繁忙期に入居が決まらないと丸一年空室になってしまう、ということもありますから、繁忙期にどれだけ入居を決められるか、ということを毎年考えなくてはいけません。

繁忙期前にいつも管理会社の方にはご挨拶に行くようにしていました。(これは学生向け物件に限らず今もやっていることではありますが)

関連記事:不動産会社の繁忙期はいつ?力を入れるべき時期は?

お部屋で騒がれてしまう

どうしても大学生だと友達を家に呼んで飲み会…みたいなことが起こりやすいわけですが、

そのせいで騒音のクレームが入ることがあります。

ハウスルールみたいなものは徹底して周知した方が良いでしょうね。

学生向け物件だと他の入居者も学生なので、ある程度は許容してくれるとは思うんですが、

隣の建物からクレームがきたりすると厄介です。

隣の建物が近い物件の場合は、クレームが発生しないように、周知していきたいところですね。

関連記事:入居後のクレームでありがちなもの、不動産オーナーあるある

駐車場に勝手に停められてしまう

私の場合は地方の学生向け物件だったので、車移動が当たり前、というエリアでした。

そこで「友達を家に呼ぶ」となると、呼ばれた友達も車で来るわけですよね。

そして別の入居者さんが使われている駐車場に勝手に車を停めてしまう。

そしてその入居者さんから「知らない人の車が停まっている」というクレームが来てしまうわけです。

最近は外国人留学生も増えており、文化の違いに困っている、というオーナーさんの声を聞くこともありますね。

例えばゴミの分別の仕方が全く違って、ちゃんと分別してもらえない、というようなことです。

学生というのもあって、遊びたい盛りと言いますか笑

少しマナー面ははしゃいでしまう人が多いのかな、とも思います。

関連記事:外国人入居者を受け入れるメリットとデメリット

クレーム時に親御さんが出てくる

私が所有していた物件はなかなかの年代物で、水道の調子が悪いということがありました。

そういったクレームが出た時に、学生物件の場合は入居者本人ではなく親御さんが出てくる、みたいなことが多いです。

ご本人ではないのでちょっと対応がしづらいということもありますし、

私の場合は大学の生協で学生さんに物件を紹介していただいていたのですが、

生協側も学生の親からのクレームは受けたくないですし、印象が悪くなってしまいますよね。

そのせいで生協ではもう紹介してもらえなくなるかも…みたいなこともありました。

大学側も親御さんからのクレームというのはなるべく避けたいのだと思います。

これは通常の賃貸物件ではあまりないことで、学生向け物件特有の問題かなと思いますね。

関連記事:学生向けの不動産はどこをチェックして買えばいい?

学生向け物件はデメリットだけではない

ここまでは学生向け物件を持ってみて感じたデメリットを紹介してきましたが、

もちろん学生物件にも良いところはたくさんあります。

立地が良い物件を選べば、空室が毎年出てもちゃんと入居も決まりますし、

回転が早いのは不安定ですが、大学が近ければその大学から入居者が必ず出てきてくれるので、安定していると言えば安定していますよね。

ただ地方の場合は大学が移転したり、廃校になったりする可能性があるので、それだけは注意です。

私も東京に住んでいるのでその発想があまりなかったのですが、地方の大学だと本当に廃校になったり、ということがあるのですよね。

あとは、学生物件ということで、多くの学生が同じ大学の学生でしたので、アパート内で仲良くなってコミュニティが生まれているようでした。

先述した通り、水道が少し調子が悪くて、水・お湯が出ないお部屋があるという時期があったのですが、

その時も入居者同士で助け合って、別のお部屋のシャワーを共同で使う、みたいなことをしていただいていたそうです。

これは予想外のことでしたが、自分の持っているアパート内でそんなことが起こっているのはとても嬉しいことです。(もちろんさっさと修繕しなくてはいけないのですが笑)

ということで今回は学生向け物件を持って大変だったことをお話ししてみました。

現在も一棟ものをいくつか所有しており、別の学生向け物件も持っています。

こちらは最近は社会人の方も多く入居してくださっており、入居者属性を分散させるとリスクヘッジになって良いかもな、と思い始めています。

関連記事:地方の不動産はどうして都心部よりも利回りが高くなるの?

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