青森で一棟もののアパートを所有しています。
一棟8戸の物件で二棟で対になっている建物なのですが、特に雪が多かった年に、なんと合計で40万円の除雪費用がかかってしまいました。
東北、北海道エリアの雪が多い地域では除雪費用のことも念頭において利回り計算をしないといけないな、というのは頭にはあったのですが、
流石に1シーズンで40万円、というのはなかなかの金額で、想定外なところがありましたね。
これは管理会社の方からの情報で、知り合いの方に頼んでもらった除雪だったのですが、
こういった雪が多く降る地域では、除雪のやり方も色々あるようです。
これから雪国投資を考えている方の参考になったらと思い、今回のことでわかったことや、物件を購入する時に注意したいことなどを書いていこうと思います。
除雪は単発いくら、やサブスク形態もある
雪が降る地域では、地元の工事関連業者さんが冬の収入源の一つとして除雪も請け負っていることが多いようです。
金額も業者によって様々で、1シーズンいくら、あるいは月にいくら、というような定額で提供している業者もあれば、
1回いくら、というような設定の業者もあるようです。
雪はその年によって降る量が変わったりもしますし、例えば一つ駐車場を潰して、そこに雪をためておく、というようなやり方をしても、
結局そこに収まりきらなくなったらトラックの手配をお願いして市が指定している雪を捨てる場所まで運んでもらう、というような流れになります。(排雪)
その場合はトラック一台あたり数千円〜五千円程度で、アパートの大きさにもよりますが、5〜6台必要なこともありますね。
一度お願いするだけで数万円簡単に飛んでしまう、ということになります。
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積雪にともなう出費
積雪があるエリアで投資をする場合、どんな出費が考えられるのか、一通り見ておきたいと思います。
除雪
業者さんにお願いして、敷地内の雪を除雪します。
1回あたり数万円程度が相場です。
私も何度かお願いしたことがありますが、階段を作るかどうかで値段が変わると言われたことが何度かありました。確か1万円くらい値段が違ったと思います。
敷地内で段差が高いところは雪を使って階段を作る、ということができるようなのですが、結局溶けてしまうものですし、除雪費用はなるべく安い方がいいので、階段はいつもなしでお願いしています。
排雪
先述した、敷地内に一度集めた雪を市の指定した場所に運ぶのが排雪です。
12月末〜3月末の間、月に1度が目安となります。
車の大きさや台数などで金額が変わって来ますが、これも一回あたり数万円程度です。
融雪
雪が多く降る地域には、ロードヒーティングと言って、地面の中に電熱線類または温水を循環させる設備があります。
このロードヒーティングを利用して、雪を溶かす、という方法もあるんですね。
人が通るのに必要な箇所だけに埋め込めば良いですが、先行投資が必要になるのと、このロードヒーティングを維持するための灯油コストがランニングコストとしてかかってきます。
ただ家庭用の小規模なロードヒーティング設備もあり、電力会社から融雪用電力のための安価なプランが提供されていることもあります。
毎年除雪にかなりの金額がかかるような物件だったり、
角地ではなく、入り口が狭くなっているような物件の場合はロードヒーティングの設備を整えた方が良いという見解もあります。
初期費用やランニングコストに関しては別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
雪おろし
雪が多く降る地域では雪庇(せっぴ)と呼ばれる、屋根に降り積もった雪が強風により風下側に向かって大きくなって庇のように張り出した状態になるものがよく見られます。
ここまで来ると何かのきっかけでこれが落下してしまった時に人が怪我をしてしまったりする可能性があります。
そこで必要になってくるのが雪おろしですね。
どれくらいの規模かによってきますが、業者に頼むと1時間の作業あたり4,000円〜10,000円程度が相場となっています。
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入居者向けに除雪用具を設置しておく
アパートには入居者向けに除雪用具を設置しておき、「ご自由にお使いください」としておくと本当に危険なレベルで雪が降った時などは、多少は入居者の方が除雪作業をしてくださることがあります。
こういったスコップなどを共有物として置いておくと良いでしょう。
スノーダンプは特に雪が多い地域でよく使われているグッズですが、
ママさんにも扱いやすく、ダンプカーのように除雪作業ができる、という謳い文句で作られているママさんダンプも人気です。
プラスチック製で軽いため、女性でも使いやすい、というものですね。
本当に雪が多い地域はこういった設備をあらかじめ整えておくのが良いかもしれません。