不動産投資を始めようと思ってもあまり知識がないし人脈を作るためにも不動産投資セミナーに参加しようと考える初心者の方は多いと思います。
まずは不動産投資セミナーに行ってみようという流れになっているインターネットの記事や本などもよく見かけます。
しかし不動産投資セミナーというのは怪しいものも多く、正直不動産投資業界自体が詐欺の横行している業界でもあるので怪しいものをしっかりと見極める目を持たなくてはいけません。
怪しい不動産投資セミナーとはどのようなセミナーなのかということを今回は解説してみたいと思います。
セミナーを主催している不動産会社や登壇者を調べる
不動産投資セミナーに参加する時は、まずはそのセミナーを主催している不動産会社や登壇者の実績について調べてみましょう。
実績が掲載されていなかったり、調べてもあまり出てこないようなものに関しては参加しても意味がないと思います。
最近はインターネット上でも簡単にそういったことを調べられるようになっていますので、しっかりと情報収集してからセミナーに参加するようにしましょう。
名乗ろうと思えば不動産投資家なんて誰でも名乗れますからね。
せっかく参加して自分の時間や労力を割くのであれば、有意義なセミナーに参加するべきです。
その時間もまた投資と考えて有効に使っていきましょう。
こんなセミナーの謳い文句は要注意
セミナーの中でよく聞く甘い謳い文句があります。
それぞれ紹介していきましょう。
「生命保険代わりになる」
確かに不動産投資というのは団体信用保険という保険がありますので、これに加入して融資を受ければ生命保険代わりになる側面はあります。
団体信用保険とは、債権者にもしものことがあった時、例えば死亡してしまったり重度の障害を患うような事故に遭ってしまった時に、残債を返済する義務がなくなる保険のことです。
つまり家族に残債が課せられるということがありません。
しかしこれはあくまでリスクヘッジであり、不動産投資をする一番のメリットではないのです。
不動産投資を考えている人のほとんどが利益を得るために不動産投資をしようと考えていると思います。
生命保険代わりになるというのは利益目的の話ではありません。
目玉として謳うには少しおかしな話なのです。
利益があまり出にくい新築区分ワンルームの投資を勧める場合にこの謳い文句がよく使われます。
関連記事:不動産投資において団信に入る意味とは?生命保険代わりになる?
「サブリースがあるので安心」
これも前述したものと同じで、新築区分ワンルームを勧める時のセールストークです。
サブリース契約を結べば入居付けや管理など全て任せることができ、空室であっても家賃収入を得ることができるというのが目玉として紹介されます。
しかしかぼちゃの馬車事件でもあったように、サブリース会社自体が倒産してしまうということがあります。
銀行から借り入れをして物件を購入しサブリース契約をしているのに、サブリース会社が倒産してしまって物件だけが残され、不動産投資のノウハウもあまりないというオーナーが借金を抱えて自己破産に追い込まれる、という例がたくさんありました。
不動産投資の仕組みをしっかりと理解していればサブリース契約というのがとてもリスクが高いものであるということがよくわかります。
もちろん手間がかからないというメリットがありますが、それだけ収益性も低くなりますし不動産投資をする意味があまりないように感じます。
不動産のことを勉強することがめんどくさいと感じるのであれば、不動産投資をわざわざするのではなく積立NISAなどをやった方が良いのではないでしょうか。
関連記事:ワンルームマンション投資でサブリース契約はかなり厳しいと思う
物件の成約などで紹介料を得ている場合がある
不動産投資セミナーでは有名な不動産投資家と不動産業者がタックを組んでセミナーを共催している場合があります。
こういった共済の不動産投資セミナーでは、物件の紹介や制約などで裏で紹介料を得ているということがあります。
つまり、一見親切にいろいろ教えてくれる著名な不動産投資家でも、別に自分が良いと思っているものじゃないものを紹介して裏でお金をもらっているということがあるのです。
本当に人に勧められるほど良いものだと思っているのであれば、自分で先に買っているはずなんですよね。
特に無料セミナーで無料の面談があるようなものというのは、こういうシステムになっているものが多いので要注意です。
多くの知識は調べることで得ることができる
今はインターネットで不動産投資家がネット記事や動画といったものでノウハウを紹介しているものがたくさんあります。
まずはそういったものを活用して、知識を集めるところから始めてみてもいいのではないでしょうか。
私も本やインターネットの記事で相当な知識量を得ることができました。
セミナーに行くには現地に行くまでの労力もかかりますので、スキマ時間で検索をしてインターネットで情報収集をしたり本を読んだりするだけでも十分知識を得られると思います。
セミナーに行くよりも実際の不動産業者を訪ねてみて話を聞いてみたり、目をつけた物件を自分の足で見に行ってきたり、というほうがはずれがないようにも思います。
とにかくまだセミナーではなくその前に入れられる知識を入れておいた方が良いでしょう。
よくあるセールストークに騙されないためにも、怪しいものを見極めなくてはいけないことの方が多いセミナーの前に勉強することが大切です。