火災保険は年々高くなっていますし、契約期間も短くなってきていて、より支出がかさむポイントとなりつつあります。
不動産投資家は売上を上げることも大切ですが、日々の支出を抑えることもまたとても重要ですよね。
実は火災保険には割引制度があり、
保険会社によっても色々な割引条件が用意されています。
火災保険は契約する保険会社によって料金も内容も異なりますので、自分の所有している物件の特性にあった火災保険を契約した方がお得です。
今回は火災保険にどのような割引条件があるのか、ということを紹介してみたいと思います。
楽天損保などのインターネット割引
- 楽天損保
- 日新火災
などが用意している割引制度で、インターネット経由で契約をすると保険料が割引される、という火災保険です。
WEB割引やネット割引、WEB証券割引という書面ではなくWEBで書類を閲覧する方式の場合に割引される制度などがあります。
最大10%ほど割引する会社もあるので、火災保険はインターネット割引を使った方がお得でしょう。
地震保険の割引
地震保険は単独で加入することができず、必ず火災保険とセットで加入する保険になりますが、
地震保険の場合はどの保険会社で契約をしても料金は変わりません。
建物の規模や条件で料金は変わりますが、どの保険会社でも内容は同じです。
こちらの地震保険にも以下のような割引制度があります。
- 免震建築物割引…対象建物が「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)に規定された免震建築物である場合、割引率50%
- 耐震等級割引…対象建物が品確法または「耐震診断による耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)の評価指針」(評価指針)に定められた耐震等級を有している場合、等級1で割引率10%、等級2で30%、等級3で50%
- 耐震診断割引…対象建物が地方公共団体等による耐震診断または耐震改修 の結果、昭和56年6月1日に 施行された改正建築基準法における耐震基準を満たす場合、割引率10%
- 建築年割引…対象建物が昭和56年6月1日以降に新築された建物である場合、割引率10%
複数の割引を適用することはできませんので有利なものどれか一つ、ということになりますが、
新築の場合や免震されていると割引が効いていいですね。
関連記事:地震保険不要論って実際どうなの?
金融機関や不動産会社からの加入で割引
同じ保険会社・商品でも、借入先の金融機関や業務を委託している不動産会社などを介して火災保険に加入すると、団体割引が適用されて、個人で火災保険に加入するよりも保険料が安くなる、というケースがあります。
特に管理会社は保険などの事業も行なっているところがありますので、物件にあった保険があるかどうか、効いてみるのも良いでしょう。
とはいえ、提案があったらそのままその火災保険に加入する、というのは少し危険です。
できれば複数の保険会社で見積もりを行い、きちんと所有物件に必要だと感じる補償がある火災保険を選ぶようにしましょう。
長期年払い割引
火災保険は長期契約をするとその分割安になるように設定されています。
この長期契約の期間もだんだん短くなってきてしまっているのですが、2022年現在では10年の契約ができ、割引率の良い保険会社では10年で契約をすることで最大約18%も料金が安くなります。
1年から契約をすることができる火災保険ですが、できれば10年契約で考えた方が良いでしょう。
ただし、物件の所有計画というのは人それぞれでもあります。
まずはその物件をどれくらいの期間所有するのか、ということも考えてみましょう。
基本的に私の場合は10年は所有しようと思って物件を購入することが多いので火災保険も10年契約が多いですが、
5年契約など、少し短めにしても、1年で契約するよりは1年あたりの保険料がかなり安くなります。
楽天損保の水災リスクが低い地域での保険料値下げ
楽天損保のホームアシストという保険では、水災リスクが低い地域で保険料の値下げをする、というサービスを行なっています。
楽天系なので楽天ポイントにも対応しています。
この水災リスクは国土交通省のハザードマップに基づいて細分化されており、水災リスクが低い地域だと高い地域に比べて10年契約で4万円近く保険料が違ってくるんですね。
このような保険を見ていると、物件の特性をいかに理解して保険を契約するか、ということがとても重要だなと感じます。
関連記事:【オーナー向け】火災保険の選び方
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