不動産投資の基礎知識

貸し倉庫やトランクルームを副業としてやるのはどうなのか?知っておきたい基本知識

土地を余らせてしまっている…

アパートやマンションを所有しているけれど、ずっと空室でどうしたらいいかわからない…

 

そういった方の中には、副業として貸し倉庫・トランクルームビジネスはどうなんだろう?と考える方もいるでしょう。

 

今回は貸し倉庫・トランクルームビジネスを副業として始める時に知っておきたい基本知識をご紹介していきたいと思います。

 

特に、アパートやマンションなどを所有して賃貸経営をする場合と比べて

貸し倉庫・トランクルームビジネスがどう異なるのか、そのメリットデメリットも解説していきましょう。

 

貸し倉庫やトランクルームを使う人の目的

 

貸し倉庫やトランクルームを使用する人は

「自分の家に置ききれなくなったけど、捨てたくないものがたくさんある人」という認識を持っている人が多いでしょう。

 

確かにこういった人が多く貸し倉庫やトランクルームを利用するものではありますが

それ以外にも

  • 「自宅とは別の場所に厳重に管理しておきたい書類や物品がある」
  • 「親の遺品を片付けることができない」
  • 「中・長期で旅行に行くので部屋の中の貴重なものを別の場所に預けておきたい」
  • 「趣味などのために使う部屋」

など、様々な目的で利用する人がいます。

 

貸し倉庫・トランクルームの副業を検討しているなら、

一度施設見学に行ってみて、どういう目的で使っている人が多いのか、なども含めて調査してみると良いでしょう。

関連記事:不動産を副業でやる時に持っておくと役立つ資格とは?

 

トランクルームの種類

 

トランクルームには大きく分けて

  • 屋外トランクルーム
  • 屋内トランクルーム

の二種類があります。

 

屋外トランクルームは屋外にコンテナが置いてあるもので

倉庫代わりに使っている人が多く、車で敷地内を移動することができる、というメリットがあります。

 

屋内トランクルームは、マンションやオフィスビルを改装し、区画を仕切って提供しているもの

都市部によく見られる形態のトランクルームです。

 

管理のしやすさや利回り的には屋内トランクルームの方が良いと言えるでしょう。

関連記事:駐車場経営をサラリーマンが副業として始める時はどうしたらいい?

 

貸し倉庫・トランクルームのメリット

 

利回りが高い

 

一般的な不動産投資の場合は利回りが5%〜10%程度のところがほとんどですが

貸し倉庫・トランクルームに関しては利回り20%〜30%程度を確保している人もいます。

 

もちろん内容や条件によって利回りは大きく変わってきますが

一般的な不動産投資に比べると高い利回りを期待することができる、という点で貸し倉庫・トランクルームの副業は人気が高いです。

関連記事:不動産投資の利回りの最低ラインはどうやって判断する?

 

退室しにくい

 

満室にするまでに時間がかかりやすいというデメリットはあるものの

一度契約したらなかなか退室しにくい、というのが貸し倉庫やトランクルームのメリットでしょう。

 

特に、貴重なものを自宅とは別の場所に置いておきたい、趣味ための部屋を作りたい、といったような理由で貸し倉庫やトランクルームを契約する人は

なかなかそれを別の場所に移そうとはしません。

 

よっぽどのトラブルがない限りは退室をしないのです。

 

原状回復コストがあまりかからない

 

貸し倉庫やトランクルームの場合は人が住むわけではなく、

荷物を置く、ということがメインの利用目的になります。

 

どうしても人が住む賃貸物件の場合は、入居者の普段のお部屋の使い方や、どれくらい長く同じお部屋に住んでいたか、というような条件によって

大きな原状回復費用がかかってしまうことがあります。

 

ですが貸し倉庫やトランクルームの場合は人が住むわけではないので、定期的なメンテナンスをしていれば

多大な原状回復費用がかかることはありません。

関連記事:敷金精算時に知っておきたい「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について

 

設備をあまり使用せずに済む

 

一般的な賃貸物件の場合は水道、ガス、電気などのインフラ設備も整えなくてはいけませんが

これも貸し倉庫やトランクルームの場合は必要ありません。

 

特に水回りのトラブルに関しては修繕費が大幅にかかってくるようなケースもあるので

そういった心配がない、というのはメリットですね。

関連記事:賃貸物件で水道の水漏れがあった時の対処法、どこに連絡すればいい?

 

貸し倉庫・トランクルームのデメリット

 

初期費用が意外とかかる

 

屋外のトランクルームの場合はコンテナを置くのが主流ですが

コンテナは1基あたり100〜150万円ほどのコストがかかります。

 

それ以外にも宣伝広告費や土地の確保も必要ですから

屋外の場合はかなり初期費用がかかってくることになります。

 

利回りがよくても手が出しにくいというデメリットはありますね。

屋内の場合は物件を簡単にリフォームすれば良いだけ、という場合もあり

その場合は100万円〜150万円の初期投資で始められるケースもあります。

関連記事:駐車場経営を田舎で始める時に確認しておきたいこと

 

差別化しにくく、立地勝負

 

貸し倉庫やトランクルームというのは賃貸物件と違って、設備などで差別化を出しにくいという難点があります。

 

つまり、ほぼ価格と立地の勝負になってしまうので

どうしても周りに貸し倉庫やトランクルームが多くなってくると価格を下げざるを得なかったり

差別化が難しい、というのがデメリットとなります。

 

人口が減っていく

 

これからの時代は人口もどんどん減っていくので、そもそも需要自体が少なくなっていくでしょう。

 

立地の良い都市部でしか貸し倉庫やトランクルームは勝負できなくなってくる未来がやってくると思います。

関連記事:新築ワンルームマンションに投資して失敗する理由

 

利回りの良い貸し倉庫、トランクルームですが

メリットデメリットをしっかり理解した上で、どういう人がどういう目的で使うのかを想像しながら投資ができると

副業としても成功しやすいかもしれません。

基礎知識を学べるおすすめの記事
こんな記事も人気です