老後のために投資をしたい!
不動産を購入して年金の足しにできれば…
というような人は増えましたよね。
最近は若い世代の方でも区分マンション投資を始められる方が増えているように思います。
不動産投資は物件を購入したら、あとはローンを返しながら家賃収入を得られる、と思っている方が多いと思いますが、
マンション経営を行っていく上でかかってくるコストは他にも色々あります。
今回はマンション経営をする時にかかるランニングコストについて解説してみたいと思います。
マンション経営を始めるための初期費用
ランニングコストの前に、最初にかかる費用についてまず説明すると、
だいたい自分で用意しなくてはいけない初期費用はマンション価格の8%〜10%程度の金額になります。
かかってくる費用の内訳は、
- マンション購入費(ローン以外の自己資金分)
- 不動産取得税
- 保険料
- 不動産会社への仲介手数料
- 登記費用
といったものです。
当たり前ですが、マンション価格が高くなればなるほど、かかってくる税金や手数料なども多くなりますので、初期費用が高くなります。
関連記事:中古マンション購入時にかかる諸費用の目安は1割〜2割程度
マンション経営のランニングコスト
それでは本題、マンション経営のランニングコストとしてはどのようなものがあるのでしょうか?
ローン返済(毎月)
ローンを借りて物件を購入している場合はローンの返済を毎月行っていかなくてはいけません。
この返済に無理がないかどうか、空室が続いても払い続けることができるかどうか、ということは物件を購入する時にまず考えなくてはいけないことです。
管理委託費(毎月)
ほとんど場合管理会社に管理委託をすると思います。
その場合の管理委託費は家賃収入の5%が相場となります。
あくまで家賃収入の5%なので、空室にはお金はかかりませんが、入居が多くなればなるほど管理手数料も多くなりますね。
管理会社によって管理の範囲が異なりますので委託をする前にしっかりチェックするようにしましょう。
管理組合に支払う管理費(毎月)
マンションは共用部分があるため、マンション内で菅りくみあが運営されています。
その管理組合に毎月支払うのが管理費です。
- 共用部の電気代
- 清掃費
- 常駐管理人の人件費
などに使われるお金です。
修繕積立金(毎月)
これもマンションの修繕を行うために各戸から徴収するお金で、
外壁や屋根などの大規模修繕を行うために集めます。
これがきちんと積み立てられていないと、修繕を行わなくてはいけないタイミングで適切な修繕が行えず、
外観が悪くなったり建物の劣化が早まったりして、建物の価値がどんどん失われていきます。
そうなると入居もつきづらくなりますので、とても大切なお金ですね。
マンションによっては修繕積立金が回収できておらず、長期修繕計画通りに修繕ができなくなっているようなマンションもあります。
修繕積立金の残高や長期修繕計画表などは中古でマンションを購入する時は必ずチェックしたいポイントです。
関連記事:中古マンション購入時は長期修繕計画書を必ず見るべき!
修繕費(適宜)
こちらは主に内装・設備向けの修繕費ですね。
マンションの修繕積立金は建物全体のためのもの、基本は大規模修繕向けです。
退去があった時の原状回復などの修繕は自分で行う必要がありますので、別途かかってくる費用です。
といっても基本はクロスの張り替え程度で大丈夫だと思います。
リフォームは必要最低限、あまりやりすぎない、というのが基本です。
広告費(適宜)
管理会社や客付会社に入居付けをお願いする場合、優先的にマンションを紹介してもらえるよう、広告費というものを支払うことがあります。
私も繁忙期は広告費をお支払いしたりしています。
要はインセンティブのようなものですね。
相場は家賃1ヶ月分ですが、供給過多になりすぎているエリアは3ヶ月分払っても入居が決まらない…なんてこともあるそうです。
税金関係
不動産は持っているだけで税金がかかります。
- 固定資産税(年に1回)
- 都市計画税(年に1回)
- 所得税(年に1回)・住民税(年に4回)
これらも計算するのを忘れないようにしなくてはですね。
一度ランニングコストをシミュレーションしてみよう
今回はマンション経営をする時にかかってくるランニングコストについて解説してみました。
こうして改めて見てみると、不動産を所有していることでかかってくる費用って結構ありますね…
マンションの購入を検討する際に、まずはこれらがどれくらいの金額になりそうか、検討している物件で試算してみるのがおすすめです。
実際に計算してみると、思っていたよりもお金がかかって大変そう…ということはよくあるもので、
その場合はやはり物件を少しスケールダウンさせた方が良いでしょうしね。
関連記事:不動産投資をする時にやっておくべきシミュレーションまとめ