地方の築古アパートを中心に、戸建てや区分マンションにも投資をしています。
投資歴は10年を超えました。
今回はオーナーが何かと助けられることも多いのではないかと思います、家賃保証会社についてです。
- 単身高齢者
- 外国人
- 生活保護受給者
などへお部屋を貸す時に家賃保証会社の審査必須とすることが多いのではないでしょうか。
私自身も家賃保証会社を通していただいている入居者さんが複数いらっしゃいます。
家賃保証会社にも種類がありますし、その審査内容や基準について今回は解説して見たいと思います。
家賃保証会社とは
そもそも家賃保証会社とは、入居者が負担する家賃の支払いを大家であるオーナーに対して補償する会社のことを指します。
入居者が家賃の支払いができなくなった時、オーナーや管理会社に家賃を立て替えて支払います。
私も家賃滞納されたまま退去されてしまった方がいらっしゃったんですが、家賃保証会社に補償してもらうことができたケースがあります。
家賃保証会社は連帯保証人に代わるものです。
核家族化が進み、単身高齢者や身寄りのない単身者が本当に増えていますよね。
賃貸物件の契約時は連帯保証人が必要なのが一般的ですが、こういった方々は連帯保証人を立てることができません。
そのため、連帯保証人の代わりに家賃保証会社と契約をして保証人となってもらう、というケースが増えたのです。
物件によっては家賃保証会社も利用しつつ連帯保証人を立てることを求める場合もあります。
私の場合は、連帯保証人が立てられないのであれば家賃保証会社を通してもらう、という形にしています。
なるべくリスクを抑えてお部屋を貸すために、とても有効な手段です。
関連記事:入居者が孤独死!その原状回復費用は連帯保証人に請求できる!?
家賃保証会社の種類
家賃保証会社は大きく分けると
- 信販系
- 協会(LICC加盟)系
- CGO系
- 独立系
の3つに分けることができます。
信販系>協会系>CGO≒独立系の順番で審査が厳しいです。
管理会社によりますが、複数の家賃保証会社に審査を依頼してもらうことも可能です。
Aの保証会社は審査に通らなかったけど、Bの保証会社は審査が通った、ということもありますからね。
信販系
信販系は、クレジットカードの発行事業などの信用取引を行っている会社のことを指します。
審査時にクレジットカードの利用歴を含む信用情報を紹介して、延滞歴や債務整理、自己破産の有無などを調べますので、入居者が過去5年〜10年の間に金融事故を起こしていると審査が通らないことがあります。
審査基準が厳しい代わりに、利用時の保証料は他の保証会社に比べると安めなのが特徴です。
主なチェック項目は以下の通り。
- 携帯電話の分割払い滞納
- クレジットカードの滞納
- 奨学金の滞納
- 国民健康保険料の未納
- 住民税、都(市)民税、所得税の滞納
- 公共料金の滞納
- 犯罪・逮捕歴
- 反社会的勢力該当
代表的な保証会社としては、
- オリコフォレントインシュア
- ライフ安心プラス
- エポスカード
などです。
協会(LICC加盟)系
協会系とは、LICCと呼ばれる「全国賃貸保証業協会」に加盟している家賃保証会社を指します。
この協会に加盟している家賃保証会社を利用した人の履歴がデータベースで共有されており、それを紹介しながら審査を行うため、
この協会に加盟している家賃保証会社で事故を起こしていると、協会系は審査が通らない、ということが出てきます。
ちなみにデータベースの登録期間は保証契約が終了してから5年間です。
滞納があった場合は債務が消滅してから5年間ですね。
データベースに登録されるデータは以下のようなものです。
- 氏名
- 生年月日
- 旧住所
- 電話番号
- 免許証番号等の個人特定番号
- 保証対象物件
- 部屋番号
- 保証対象物件住所
- 保証開始日
- 月額賃料
- 保証終了日
- 入金額
- 代位弁済残高
代表的な保証会社としては、
- 全保連
- エルズサポート
- ジェイリース
といったところです。
CGO系
CGO系は独自審査を行っている保証会社で、
審査が通りやすい一方、過去に問題を起こしてしまった業者も含まれています。
念の為契約する場合は業者名を検索し、情報を調べてからにした方が良いと思います。
代表的な保証会社としては、
- Casa
- フォーシーズ
- 日本賃貸保証JID
といったところになります。
独立系保証会社
信販系やLICC系の情報を参照することなく、独自の基準で審査をする保証会社が独立系です。
他社で事故が起きていても、独立系で初めて審査をする場合はあまり影響がありません。
代表的な保証会社としては、
- 日本セーフティー
- ダ・カーポ
といったところです。
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今後は家賃保証会社の利用が増えていく気がする
ますます高齢者が増えていく社会では、家賃保証会社の利用は増えるのではないかなと思っています。
基本的に家賃保証会社は入居者に契約してもらうもので、オーナーが契約するものではありません。保証料の支払いも入居者が行います。
滞納リスクが高い入居者には保証会社必須という条件をつけて入居してもらうのが良いかなと思います。
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